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いずれにせよ、WとDが出たここはぎこちない静けさだけが流れた。 Jは翼を見つめてばかりで、Mはすることがないか邸宅を掃除し始めた。 Mは邸宅の全てを数十分間掃除してから疲れきって、また元の所に戻ったが、Jは先ほどと変わらず翼だけを眺めていた。
Mは懸命に掃除をしたせいか、疲れて椅子に座り、目の前に見える時計を確認してみた。 12時30分ごろになる時間だった。 Mは、Jがいつも十二時に出かけていることを考えて、今日は変だと感じ、彼女に質問をした。
「Jさん、今日は出ませんか?」
Jは、Mの発言に驚いたのか、翼を見つめるのを止めて、あれこれ取り巻き始めた。 そして時間を確認して自分が遅かったことを悟った。 より早く言わなかったMをにらんだが、やがて自分が翼にはまりすぎていたのが問題だったと自責した。
「M、お前も助けて。 僕はこれを準備するから、 あそこに見えるあの箱を持ってついて来い。」
MはJが急がれていることに気づき、彼女の言うとおりに何かの入った箱を持って階段を登った。 Jは慌ただしく邸宅を出て、Mはその後を追った。
邸宅から5分ほどのところにある建物の前にトラックがあった。 Jはトラックに後部ドアを開けて、Mの箱と自分の箱を入れた。 そして急いで運転席に乗り込んだ。 Mは自分も助手席に乗るかどうか悩んだ。
「何してるんだ。 早く乗れ。 これ以上遅れると滅びるぞ!」
Jの許可を得て、Mは急いでトラックに乗り込んだ。 久しぶりに屋敷の外へ出て、Mは浮かれていたが、Jの焦った姿に、自分もなんとなく焦りを募らせた。
彼らは非常に速いスピードで信号を守らずに運転し、Mは隣の席に乗る間ずっと心臓がどきどきした。たまに何度も事故が起きそうになったが、その度に彼女の運転実力はそんな事故を避けてきた。
あまり人の通らない高速道路に着いたとき、やっとMは落ち着くことができた。
彼らは日が暮れるまで車に乗り、Mは車に乗るのが疲れたのか眠りに落ちた。
Jは引き続き運転し、やがて目的地に着いた。 着いたところで隣に座っているMが寝ていることに気づいた。 自分は頑張って運転し、隣にいる人が寝ていることに気づいて、彼女は腹が立った. そして彼は眠っているMを殴って彼を起こした。
「おい!起きて! いつまで ねるの?」
Mは目を覚ましながら、今ここはどこか確かめてみた。 今いる所は彼の予想に反した港だった。
Mは初めて見る海と初めて嗅ぐ海のにおいに不思議がっていた。 波の入り込む音は彼の心を鳴り響かせ、初めて見る鳥と活発な水産市場は彼に不思議を与えてくれた。 青色に広がる水平線の向こうには何があるのか疑問でもあり、一度はあの海辺にいる人々のように自分も遊んでみたいと思った。
Mはそのように海とその光景に気を取られたとき、Jは荷物を全部下ろして彼を呼んだ。
「おい。さっきから海を眺めて何やってんだ? これでも持って。 手がないから」
Mは力の強いJがなぜ自分に助けを求めたのか理解できなかったが、一応彼女が渡したボックスを持ってJを追いかけた。
水産市場を通って路地を過ぎ、また別の路地を過ぎた。 まるで迷路のような村を過ぎて彼らはある建物に入った。




