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一方、Mは時間があるたびに、自分の力について研究してみた。 Rからもらった薬を地道に飲んではいたが、一方では自分の力についても知りたかった。
外観的にはDやWのように変わったことはなかった。 別に何かがわいてくるとか、そういうものは存在しなかった。 背中の模様は色がついておらず、その状態にある自分がどんな能力を発揮したかったのか知りたかった。
そこでDのところへ行って聞いてみた。
「少年の変わったところか···?まあ··· 一応反射神経とか運動神経みたいな身体能力かな? 少年が自分の力に気づいてから、そういうことが変わったのではないか」
MはDの言葉を聞いて、そのまま出て邸宅の前の空き地でいろいろを試してみた。 しかし、M、自分が感じるには別に何もなかった。 特に走るスピードが速くなっておらず、ジャンプ能力や筋力など変わったところが感じられなかった。
そんなMの姿を直視していたDも一緒に彼の実験に参加してくれた。 そして、一度Dの提案どおり、一日ほどRが与える薬を飲まなかった時を試してみることにした。 それで夜飲まなければならない薬と翌朝起きたら飲まなければならない薬を飲まずに待ってみた。
外観は相変わらずだった。 しかし、髪の毛の中に何かが潜んでいることを感じた。 Mはあっちこっち触ってみたが、自分ではとてもピンと来なかったので、結局Dを呼んで聞いてみた。
「どれどれ… お?これ角だ。 少年!角が生えた。」
角だと聞いたMはあきれた。一日で角が生えるなんて、自分の成長速度があまりにも早く感じられた。
「少年、出て試してみよう。」
MはDと一緒に昨日探したその空き地にまた行ってみ、ようやく確実に何かが走ったことがわかる。
走る速度は普段の3倍から4倍近く速くなり、DがMに飛ばす攻撃もある程度は勘で認知し、避けることができた。
「お…少年すごいね。 じゃあ、あと何があるかな?」
「えーと···。 体力もしたし、筋力もしたし、反射神経も確認したし... もう残ったのは跳躍力ですね。」
「跳躍力か… まず僕はこのくらいの高さまでは 飛び上がることはできるんだ。 一度見てみて、少年。」
Dは飛び上がり、建物の2.3階程度にあたる高さを瞬時に上って下りてきた。
「これくらいかな?」
「わあ、すごいです!! 一体どれくらい走ったんですか。 Wさんもここまで上がれるでしょうか?」
「なんでWの話が出るの? でもまぁ… このくらいで下で待っているWと比べたらダメだよ… その子は私の2倍…? 違う。3倍ぐらいは、飛び上がれると思う」
Dのそれを聞いてMは驚いたが、天使狩りをする時の姿の彼女なら十分可能だろうと思った。 実際に天使に向かって跳躍したときにも瞬く間に高速で上がったからだ。
「さあ、少年。一応準備してみて。 高い所に登ったと恐れずに着地だけうまくやれば良い。」
「着地を失敗したら···?
Dは不安がるMは、見ながら笑いながら彼を見つめた。 MはそんなDの表情を見ながら、Dが自分を受け入れてくれると期待した。 しかし、Dは言った。
「足が折れるだろ? それとも即死なのかな?」
「僕がバカみたいに期待していましたね。 Dさんが悪魔だということを忘れました。」
Dの邪悪な笑いを後にし、Mは跳躍するために準備した。
「少年集中しろ! 足に力を入れると思って。」
そのようにMは目を閉じたまま飛び上がり、再び目を開けた時には、自分がいったいどれくらい高く登ってきたのかわからなかった。 突然変わった周りの風景に戸惑ったが、あの下に小さく見えるのが"D"であることを把握した彼は、自分が跳躍した高さに驚いた。 周りに見える広い風景と空は彼に幸せを与えるには十分だった。
そんなに幸せを感じるのも数秒だけで、Mは瞬く間に空から落ち始めた。 落ちるのは上がるよりは遅かったが、それでも十分速い速度だった。
そうやって落ちることに恐怖を感じる頃、下からDの叫びが聞こえてきた。
「少年、着地頑張って!" 下手すると足ではなく死んでしまうよ! 少年がすごく高く上がったみたい。 実は心が優しい私が守ってあげようとしたけど高くてできない!」
MはDの心にもないことを聞きながら、なぜWが彼をそこまで嫌やがるのか把握できた。
それはさておき、Mは急いで集中した。 着地をしなければならないと思った。 地面まではあまり残っていないが、落ちる途中、重心を取るのは難しく、集中力があちこちに分散した。 体は動き続け、重心を取り戻そうと集中していた頃、すでに紙面がとても近かった。 そして、Mは目を瞬いて、自分が死んだと思った。
しかし、地面にぶつかる感じはなく、彼はまた目を開けてみた。 MはJに抱かれていた 仕事を終えて来たJは、Mが落ちる姿に荷物を置き去り、急いで駆けつけて彼をつかまえた。
「Jさん…」
MはJが自分を救いに来たのだと思って感動していたが、Jはものすごく怒っていた。 彼はそんなMを下ろし、後ろから逃げようとするDを捕まえた。
「D···これお前が計画したんだよね?」
「え。。。私が何をしたの? 私はただ提案をしただけだよ。 少年がそれを承諾したのだし。 そうじゃない?少年?」
Dは急いでMに助けを要請したが、Mはそんな彼を見て首を横に振った。 JはそんなDを捕まえて邸宅に入り、Mもついてくるように言った。 MはそうしてDと一緒に数十分間Jの説教を聞かなければならなかった。
とにかくその事件以来、Mは薬をきちんと飲んでいる。 角は入るつもりはなかったが、髪の毛に隠れて詳しく見ない限り、見えなかった。




