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Mは頭が痛かった。 先ほど受けた天使の攻撃のためか、それともその後にRという少年に聞いた自分の正体のためか、彼は世の中が混乱しているように見えた。 うつ状態に陥っていてまわりが変わったとは知らなかったが、Mはいつの間にか自分が車に乗っていることに気づいた。
確かに最後の記憶としては、"夜遅いから車に乗って移動しよう"というDの提案が思い出した。 しかし、自分が天使の血が混ざっているという話を聞いてから、Dの言ったその提案までの記憶は、はさみで切り取られたように思えば考えるほど、頭が痛みを訴えた。
Mは車で移動中も、外にいる他の人たちは同じ生活を送ることにうらやましがっていた。 Mがまったく同じだった一日が恋しくなった瞬間、沈黙を維持したくなかったWが切り出した。
「だから J. 結局この子を 生かしておくの?" 説明を聞いても理解できない。 いったい天使をどうして生かしておくの?」
Mは沈黙の中で出た最初の会話が自分と係わっていることに恐怖を感じた. 思わず唾を飲み込んだ。
「お前も見たじゃないか。 少年が使えるということを。 そして100%純粋な天使でなければ、私たちの狩猟対象にも属さない。」
「100%じゃない場合が今までなかったからね。 そして100%じゃなくても構わない。 あの汚い血がこいつの体にある限り、わたしにはまったく同じ狩猟の対象だ。」
「純粋な天使でなければ、今の私のように能力の制限もあるだろう。 少年が初めて聞いた当時、天使の言葉を理解できないのもその理由だろう。 そして、まだ利用できるという結果が出たと言ったじゃない。」
「そう言うにはあまりにも状況がおかしいじゃない? そして、この子は最初から部外者で、君が結んだ無駄な契約に結びつくことになったんだよ。 その契約さえなかったら、私はすぐこいつを殺していただろう。
この子の体に天使の血が混ざっているので、何かやらかすこともあるじゃない。 もしその契約が無かったら天使の本能が私たちを全部殺したかも知れないと」
「何だって?」
「なんで?合ってるじゃん。 私は最初から気に入らない。 私の邸宅の仕掛けも気付いたのもそうだし、こいつからする変な匂いも考え直すと、あの天使たちが吐き出す匂いと変わらないって。」
二人の口論は出会って以来よく見かけたが、会話の主題が自信になったので、Mはとげ座布団に座っている気分だった。 機会さえあれば、今すぐ車のドアを開けて外に飛び出したくなるほどだった。 二人の争いは常に極度に興奮し続け、今回も同様だった。
MはJが止めるのを待ったが、Jは運転に集中中なのか、2人の行動を無視した。
「今回は本当に一度、ケンカしよう。最初から気に入らない。 変な怪物が現れては、一緒に同業しようと提案したことからが。」
「そんなお前はどうなの? D. 力もないくせに、一役買おうと、Jに取り入るんじゃない? 一人では何もできないやつれた子供じゃないか」
「到着した。みんな降りて」




