表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/15

我慢できずに やった 後悔しかしていない。って話

迎えた年2回の天翔コンテスト!

ヨシと魔道書さんの影の活躍でかつて無いほど仕上がったエルの羽!


コンテスト 不敗のグラマラス女神バストナ!いつもエルの背後を脅かす

女神ラブリエル!


だらだら生活もうすぐ1年目のとある日の出来事。

「エルぅ‥‥、ゆるしてくれ、二度としないからぁ‥‥、

この通りだ、エルぅ‥‥。」


 ちゃぶ台にホットケーキタワーを捧げ、土下座スタイルで許しを請う。


 カタッ、パタンッ、ちゃぶ台の上へ何かが落ち、倒れた音がする。


 恐る恐る顔を上げ、ちゃぶ台の上、ホットケーキタワーの変わりに現れていた

材質不明の板を震える手で取り捲る。


 【絶 許】



=======


 バケツプリン事件から数ヶ月、気づけば毎日エルのご飯とデザートを作るのが

日課‥‥いや、すでに仕事と言ってもいいだろう。


 朝起きてエルにご飯とデザートを作り、お弁当を持たせ仕事に送り出し、

おやつ時に帰ってくるエルのためにデザートを作る、その後テレビを見ながらも

軽い情報収集と晩御飯の相談し、材料を注文し、晩御飯と食後のデザートを作る。 


 もう完全にエルに尽くしてる主夫に見える。


 しかし、その心の奥底には、エルの羽育成計画、いつか育て上げた至高の羽を

モフるため、せっせとデザートを作りエルに食わせているのだ‥‥、 


ククク‥‥育て、つやつやモフモフに育つのだ‥‥!


 エルが喜びと幸せを感じることで羽のあらゆる美しさが上がることに気づいた

ヨシは、その後、様々なデザートを作り、与え、その羽の反応を観察した。


 数ヶ月、羽観察の結果、どうやらエルはデザートではプリン、ホットケーキが

好みらしく、食べてると一際よく美しく育つようでエルも良い笑顔でもきゅる。


 ご飯ならばハンバーグ、オムライス、カレーが好みらしい。


 しかし好物ばかり食べさせては羽の成長効率も悪くなるみたいで、

トッピングを変える程度ではお気に召さないらしく、上がりがよろしくない。


 そのため、更に数ヶ月の間、ベストだと思われる変化とローテーションを

世界魔道書さんと一緒にデータを収集し、レシピ献立を構築した。


 まさか世界魔道書さんも自身の誇る収集能力と演算能力を発揮する始めての

本格起動がこんなことに使われるとは思いもしなかっただろうに。


 しかし世界魔道書さんは出来る魔道書!こんなヨシの願いにも完璧に答えた!

数ヶ月のエルの反応データ収集と自主的にヨシがぐっすり寝ているときも、

モニターに自身を接続し調べた続けた結果、


 ついに日々の献立にさらには料理の飽きないアレンジ案をヨシに提案することも

出来るようになった。


 基本見切り発車のヨシ、数ヶ月もすれば自分の持つアレンジレパートリーは

すぐに出し尽くした、そこでヨシは魔道書さんに泣きついた、そして。


気づけば魔道書さんは羽育成生活には無くてはならない相棒となっていた。


 そしてヨシは気づいてないが、この出来事によって「世界魔道書(ワールドグリモワール)Ver.2.93」は、「世界魔道書(ワールドグリモワール)Ver.3,01a」にバージョンアップしていた。


 バージョンアップした世界魔道書は、「自律思考」に新たに獲得した

「自律意識」を統合し、まだ人格と言えるものまでには至ってないが、

一つの自我のような物を獲得、順調にインテリジェンスな魔道書へと

進化していた、さらには背の部分に付いてる白と黄色の鎖を

他のアーティファクトに接続することにより、アーティファクトを解析、

意思無き格下の場合支配下に置き改変し、自律思考を再構築し宿らせ、

子機化させることができるようになっていた、出来たばかりでまだ

どちらもα版、子機化できる数は1つと少ないが、強力な能力である。


 そのため、この能力と自我は魔道書の判断によりまだ危険と判断され、

能力欄から隠蔽されている。


 そんな凄まじい進化を促したのが一人の「紳士(へんたい)」的な思惑の手助けとは。


 ヨシが余りにもなさけなく、熱烈に頼ってくるので、それに答えようと

辞書としての本能が刺激され、このような行き過ぎた進化に至ったとは、

製作者も世界魔道書自身も思いもしないだろう。


 そんな凄いことになってるとは気づいてないヨシは、やっぱ魔道書さんすげー!

もう魔道書さんなしでは生きていけないな! と思ってますます頼りにし、


 それを「思念解読」により読み取っている魔道書は必要とされていることに

魔道書さんは喜びますますはりきり、子機化したモニターに宿らせた子から

常に新しいレシピや情報を送らせるのである。


 そんな魔道書先生のおかげで、エル羽育成計画は実に順調に進んで行き、

数ヶ月もする頃には、もう羽をげれば しゃら~ん とか澄んだ音がしそうな

透き通り輝く羽へと変貌していた。


 (ヒャッフォォォォォ! 成し遂げたぜ!)


 ついに思い描いた至高の羽へと仕上がったエルの羽をヨシは、


これから毎日見れていられる! うへへへ‥‥、と怪しい笑顔で見ていた。


 しかしそんな輝く羽になったエルは過去のこともありすぐにヨシの何気ない羽を

見る怪しい視線に気づき、その至高の羽をヨシの前では見せてはくれなくなった。


 ヨシはなぜ突然見せてくれなくなったのかわからず、ただ戸惑い、

しかし一度見た至高の羽を曇らせてはならないと変わらず三食デザートつき生活を

エルのために用意し続けるのである。


 だが一度理想系ともいえる至高の羽を見てしまったヨシは日に日にモフ羽が

見れないことによる中毒症状のような病を発症し、少しずつ悪化させていった。


 それから1週間、夕食後のハニートーストメガプリン載せを食べていたエルは

頬をプリンで膨らませながら、今思い出したみたいに。


「もきゅもきゅ‥‥そういえばヨシさん一週間後、後期天翔コンテストがあるんですよ」


 ガタッ 天上一羽コンテストの話がでて途端に挙動不審になるヨシ、

どうにか無関心を装い話を続行する。


「ほ、ほう。今のエルの羽なら優勝も狙えるんじゃないか? 最近見せてくれないが‥‥」


「そうですね~ ヨシさんのおかげで今の羽はこれまでと比べ物にならないくらい

コンディションはいいですね♪ 今回優勝する自身はかなりあります!」


 ヨシのさり気無い催促を完璧に無視し優勝への自信を隠しもしないエル。


「しかし油断は出来ません、前回優勝したバストナさん、三位のラブリエルさんには

特に注意しなければ、あのお二人は他とは違う魅力的な羽の魅せ方をして毎回上位へ

入賞しているのです。」


 触れてもくれない催促のことに羽を見れない悲しみを顔に滲ませたが、

その後の上位入賞した女神二人の羽の話が気になり続きを聞くべく、

冷蔵庫から自分用のレモンプリンをエルへと差し出す。


「ほほぅ、二人はどんな羽の持ち主なんだ?」


「そうですね、バストナさんはとにかくスタイルが凄くて艶やかに羽を魅せる、

色気羽って感じでしょうか、ラブリエルさんはとにかく武闘派で、その力強い羽を

振るうと鉄板を真っ二つに切ったり、へし折ったり出来ます、なんというか、

その羽を一つの武器にまで昇華させたこともあり刃羽のラブリエルと言われ、

普段は護身羽術を教えていて道場の師範してます。」


 ヨシは聞いた感じ趣味じゃない感じだなぁ、やはりエルの羽が一番だと強く思い、

自信を持ってコンテストに送りだすため、これからの一週間、今までより更に腕に

よりをかけて、エルへご飯とデザートを作ることに心血を注ぐのであった!


その影で仕方ないなぁ、と魔道書さんは持ち得る限りの知識を総動員して一週間のメニューをヨシに提案するのであった。


 そうして一週間、普段より手の込んだ食事とデザートにより、更に磨きをかけた

エルの羽は、宝石の如き光沢に赤子の産毛を超え至高のモフ具合を獲得した‥‥。


 しかしそれをヨシがコンテストの日まで見ることは無かった。


 そして迎えた天翔コンテストの日、朝からホットケーキプリンタワーを平らげた

エル、時間になり、無言で行って来る! と、背中を向けたまま親指を立て、

いつものドアから出撃した。


 そしてヨシはモニターをつけ、特番の天翔コンテストにチャンネルを合わせる。


 しばらくすると、テンション高めのヒーローショウの司会姉さんの様な女神が、

次々と舞台に上がってくるの女神達の簡単な紹介をしていき整列して行くき。


 その後それぞれの女神が舞台の中央へ移動し、各々踊りや得意なことを次々と

アピールしていく、その中で別格とも言える女神が二人居た‥‥。


 一人はやたら周りがピンクになってる気がする艶めかしい羽と服装でヨコチチと

もう少し捲れれば見えちゃいけない所が見えそうな深いスリットが入った薄い服を

着ている、しかし‥‥、もしかして、この人履いてない?


 この人がバストナだろう、確かになんか‥‥。仕草も羽の動かし方も全部エロい。


 なんかぞくそぐっと来た。


 あと一人も、なんと言うかほかのと毛色が違うというか、多分、きっと、

出るコンテストを間違っている、


 名前はラブリエル、引き締まった体に豊かな胸、そして力強さを感じさせる羽、

なお全て筋肉と付く。


 体は無駄なく筋肉のみで更生されてるかのようなムキムキ、豊かな大胸筋は

ピクピクと動き力強さをひたすらアピールしている。


 バストナに劣らず深いスリットと際どいく薄い服、そして背中から生えている

羽は大きく、なぜか脈動してるように見える。


 どうみてもラブリエルなんて名前には見えない。


 そんな二人のアピールはバストナさんがポールダンスで、本能のまま

思わず立ち上がるところだった、モニター越しなのに凄い威力だった。


 そして次はラブリエル、ボディービルから始まり、並べた鉄板を フンッと

羽を振るうと次々と真っ二つにしていた。


 バストナさんで上がったナニかがラブリエルのせいで一気に抜け、

自分の表情が抜け落ち賢者の如く、無の境地に強制的に送られた。 


 ヨシの豹変を感じ取った魔道書さんが心配して思わず話しかけてしまったが、

まったくヨシにはまったく届かず、気づかなかった。


 だがエルが中央ステージに移動した瞬間、ラブリエルの空気は全て消し飛んだ、

数週間ぶりにみたエルの羽は、まさに女神というに相応しい円形の後光すら見える

存在感を感じられる。


 エルのアピールは普通に軽く踊りながら歌うだけだったが羽が揺れるたびに

光粒が舞い、まるで妖精たちが共に踊り歌っているかのようだった。


 その羽の織り成す幻想的な姿に見ほれていると時間はあっという間に時間は過ぎ、

気づけば天翔コンテスト特番は終わり、次の特番天上一武闘会が始まっていた。


 我に返ったヨシはコントストの順位どうだった!? と魔道書さんに聞き、

無事1位を取ったと知り、優勝を自分のことの様に喜びながらも、

優勝パーティーの準備を迅速に始め、ホットケーキやクッキーを焼き、

カスタードタルトケーキが出来たころエルが優勝トロフィーを抱えかえってきた!


「ヨシさん! ついにやりました! 念願の一位! 優勝ですよ! ついに26連勝していた

バストナさんを下し私が一位! 天界一の羽の持ち主として君臨できました! 

これもヨシさんのおかげです!」


 よっぽど嬉しかったのか羽をめい一杯広げ、くるくる回りながらトロフィーを

掲げるエル、羽の軌道に光粒が追従するかのように舞う。


 もうヨシは見惚れるばかりだった。


 エルはタルトケーキを持ってぽーとエルの羽を見て止まってるヨシにきづかず、

その目はケーキに釘付けだ。


「あ! ヨシさんそれお祝いのケーキですか!? 早く食べましょう!」


「あ‥‥ああ、祝いのケーキだ好きなだけ食べてくれ。」


 それを聞いたエルはより一層羽をパタパタとはためかせいつもの位置に座り、

フォーク片手に早く食べましょう~ と、にっこにこにーしている。


 カスタードタルトケーキを切り分け、皿に載せ、別途用意しておいた、

おめでとうと書いたチョコプレートを載せてエルに差し出した。


 エルは優勝したあと部下達が催したお祝いの席で、エルより部下達のほうが

バストナさんに土をつけたことを喜び、部下女神達の闇を垣間見たなどなど、

いろいろな話をして、エルが残りのケーキを半分ほど平らげた時、


エルはこう言った。


「いやぁ~! これもヨシさんの手料理のおかげですね! 何かお礼します!

私に出来ることなら なんでもしますよ~!」


ガタッ


「ん‥‥、エル‥‥、今‥‥、なんでもって、言った?」


「はい? ええ、私に出来ることならなんでも、あっでもエッチなのはダメですよ~!

私は女神なんですから!」


少し様子がおかしくなったヨシ、フォークを咥え、こくんと横に首をかしげながら

答えるエル、実にあざとい、しかしその動きにつられ少し揺れた羽がヨシの目に入り


プツンとヨシ理性は崩壊した。


いつもなら「YLNT(イエスロリータノータッチ)」を守る紳士なヨシだったが、

ここ一週間の「禁羽生活」によるモフモフ欠乏症により、ヨシはあふれ出る欲望を、


我慢が出来なかった。 そう我慢できなかった!


ゆらゆら立ち上がるヨシ、その目は血走り、エルの煌く羽に釘付けだった。


「はぁはぁ‥‥、なんでもってなんでもって言ったなぁ、モフモフ‥‥!

その羽モフモフ!ブラッシングサセロォォ!!」


 突然のヨシの豹変に状況が飲み込めず、ヨシをただ見上げるエル‥‥。


しかし尋常でないヨシの様子に、徐々に後ずさりながら困惑するばかり、

だが徐々に後ずさり離れるエルに気づいたヨシは。


「逃がすかぁぁ! えぇぇるこちゃぁぁん! 羽モフらせてぇぇぇ!!」


 そう叫びながらエルに飛び掛った、後に魔道書さんは語る。


それはそれは綺麗なル○ンジャンプだったと。


 その突如叫びながら飛び掛って来たヨシの姿と血走った目、顔が、

かつて自分へ襲い掛かったあのオタクと被り、ぶわわっと羽が広がり

全身に鳥肌といやな汗が噴出すエル。


 その瞬間も綺麗な放射線を描きエルへと飛び込んでくるヨシ!

すわっこのまま幼女神に無理やり迫った言い逃れできない変態が!

と、誰しも思ったとき、救いの一手が放たれた。


 ヨシが刹那でエルに到達する思われた時、魔道書さんの二本の鎖が凄まじい精度

と速さで両足に巻きつき、地面へと引き吊り落とした! ぐえっ と、言う叫びと

共に一度叩きつけられた体が跳ね上がり、再度落下すると思われた時、

そこにはエルが涙目で力強く拳を握った右手を振り上げ、振り上げた右手が光り、

輝いている拳が迫りくる様子がヨシの視界に入った。


「変態はしねぇぇぇ! ゴッドロリブロォォォ~!」


 そう叫び跳ねたヨシの横顔に輝く右を叩きこみ振り切ったエル。


 それを叩きこまれたヨシは振り切られた方向の斜め上に勢いそのままに

錐揉みしながら飛んでいき、見えない天井と壁に数度叩きつけられると、

ピンボールのように跳ねた後、冷蔵庫に顔から突っ込み、力無くそのまま

ずるずると地面に滑り落ちた。


「ヨシさんの変態! ばか! 死んじゃえぇ! うわぁぁぁん!」


 ヒュンッ ブスッ


 そう叫びエルと残りのカスタードタルトケーキは消えていった。


 そして残ったのは、冷蔵庫前の地面にキスをし、右の尻にフォークが刺さり、

気絶しているヨシと、なにしてんだこの変態、と鎖で器用に腕を組み、

埋め込まれた水晶を冷たく点滅させてる魔道書さんだけが残された。




誤字や表現の指摘をもらった時にル○ンジャンプの話が出た思いつくまま書いてしまいました。

勢いのままで書いたので色々テンションおかしくなってます。


あとは、過去投稿話を誤字、表現、改行修正してみました、少しでも読みやすくなってるのかな?

であ今後ともよろろです~ ノシ



暇つぶしぐらいの気持ちで生暖かい目で流し見てくださるとうれしいです!

誤字脱字等あったらどんどん教えてください~

よろしくお願いします~!


異世界に行った(転生した)ニートのお話 ~明日もきっと働くでしょう~

http://ncode.syosetu.com/n8551eb/

こちらも良かったら読んでみてください(/ω\)

どっちから入っても読めるようにもうしばらく似たような内容になる予定です!

ご意見感想お待ちしております!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ