天界のスーパーが凄かったって話
始まった本編ショウは異世界へと旅立った、
ヨシは異世界生活より大切なことをエルに見つけた。
ついに始まった?ヨシ異世界転移の物語!
本編始まりました!しばらくヨシとエルのだらだら生活をお楽しみください!
「ヨシさん今日のご飯は何ですか~?」
「ハンバーグだな~ 煮込みと普通のどっちがいい?」
「もちろん普通ので~ あ! チーズは中に入れてください!ココは譲れません!」
「おう!チーズはやっぱ中だよな! 中から肉汁とトロトロなチーズが溢れて来るのがいいよな!」
「ええ!たまりません、あぁ、もう涎が、ぐふふ‥‥ジュルリ」
ご飯の事を聞いてきたエルにヨシは牛80%豚20%の合挽きをコネコネしながら答える。
システムキッチンから見える茶の間スペース、ちゃぶ台に置いておいた
チョコクッキーを摘みながらエルが思い出したかのように言った。
「そういえばもうすぐショウさんが生まれますよ~」
「え?」
そう、ショウがこの謎空間から旅立ってすでに異世界で3年、
こちらで1年が経過してもなお、ヨシはこの空間で暮していた。
===== =====
ショウが旅立って数時間カタログを眺めていたがなかなかもう一つのコレだと
言う特典アーティファクトが見当たらない、まぁ気になった単語やスキル、
能力を「世界魔道書」で調べながら見てるので
言うほど見れてはいないんだが。
「ふぅ、少し疲れたな、エル何か甘いものと飲み物くれないか?」
「はいはい~ ちょっと冷蔵庫だしましすね 好きな飲み物飲んでもいいですよ~」
そう言いながらエルが右手で何かを操作するようにチョイチョイッと動かすと、
茶の間横の白い空間に立派なシステムキッチンが現れた。
何でも在りだなこの空間、と思いながらも備え付けられてる冷蔵庫へと足を進め
開けると中にはどこかで見た有名冷食や業務用半生インスタントスープなどが
所狭しと詰め込まれていた。
どうみても冷蔵庫の隣に展開されてるシステムキッチンの必要性を感じない、
電子レンジと電気ポットがあれば事足りるんじゃね?
どうみても自炊してるとは思えない冷蔵庫の中身から目を逸らしつつも、
飲料ラックを見るとペットボトルが数本とビール瓶に入った飲み物が目に入った。
え? エルって、ビール飲むの? と思いつつビール瓶を手に取りラベルを見ると、
【大人の子びーる】と書かれており、やっぱり見て見ぬふりをしてそっと戻し、
烏龍茶を取りエルの元に戻る。
「なぁ、あの冷蔵庫ってエルのなのか?」
「はい? そうですけど何か問題ありました?」
大人の子びーる片手に冷食餃子にから揚げ‥‥いや、何も言うまい。
「いや、気分転換に何か、そうだなカレーでも作ろうかと思ってな、
カレールーと牛肉がほしいんだがどうにかなるか?」
「カレーですか? 甘口でいいですか? 辛いのは嫌です」
「ああ その辺は好きに選んでくれればいい」
そういうと レトルト以外のカレーは久しぶりですね~ といいながら、
どこからかテレビのリモコンを取り出し、エルがぽちぽちと操作すると
【天界スーパーココドコ】と映し出され香辛料ページへ飛ぶ。
迷い無く【天界の王子様カレールー甘口】にチェックを入れると、
生肉ページに移動し牛角切り200gにチェックを入れて清算ページへ行く、
牛挽き肉も100g頼む、と追加注文し、エルは清算を済ませると、
((リィィン))
という音と共にちゃぶ台に注文した商品が現れた! 天界スーパーすげぇ!
「凄いなコレ! これってほかに何が買えるんだ? 支払いはどうなってんだ!?」
改めて目の当たりに神界の奇跡(?)に若干興奮したヨシに対し少し誇らし顔で
手元でリモコンを遊ばせながら。
「天界最大手スーパーココドコですよ 食品や少々の雑貨ほぼ揃いますよ~、
私は特典会員なので月末給料支払いも可能なのです!
まぁニート救済プログラムと提携契約してるので担当は特典会員で全品1割引で
購入可能なので担当官職は現在倍率高いんですよね~」
その後詳しく聞くと、転生、転移とも長く悩む人がいるそうで、
その間の食事等出費は経費で落ちるそうだ、まぁ長くても待機時間込みで数ヶ月
その間ココドコ独占販売権の代わりに担当神は1割引で食品が割引で買えると、
そんな特典が付くということで、ニートや社畜の異世界生活での社会復帰の場も
兼ねてるこの空間でのめんど‥‥いや、気難しい、人見知りの人の相手をする
担当官職が人気が集まるのとのこと。
どこも必需品の割引サービスは魅力的なのだ。
しかし、頼むとすぐさまお茶の間に転移してくる商品とかすごすぎね?
生きた魚とかそのままぴちぴち跳ねるのかね?
そんなことを考えテレビを見ていると、なおも食品コーナーをつつくエルが
今までに見せたことない真剣な表情でデザートコーナーを物色していた。
「このゼリー具沢山とかいうわりに見える底の方にしか入ってないんですよね~
ちょっと納得いかないんですよ」
「缶詰買って自分で作ったらどうだ? 暖めて混ぜて冷蔵庫に入れるだけだぞ?」
そういった瞬間エルは弾かれたように振り向き お前‥‥天才か?
とでもい言いたげな顔でこちらを見た後、桃とみかんの缶詰、
そして業務用ゼラチンを購入した。
そして数分後半生タイプのインスタントスープを使ったカレーを作ってる
ヨシのよこでゼリーの材料を並べてニコニコしてるエルが危なげな手つきで
桃を切っていたのだが、
スターン! スターン!
と、叩きつけるような斬り方にヨシは思わず包丁を奪い取り代わりに
斬ってやるのだった。
「あぶないな、エルはゼラチン温めながら混ぜてろ、砂糖を大匙2と、
水ちょっと少なめ溶けたらシロップ混ぜて荒熱とるだけだ、簡単だろ?」
「わかった! まーぜまーぜ~♪ ぐ~だくさ~ん♪ ぜりぃ~♪」
羽がパタパタはためいてるのが見えるくらい目に見えて機嫌よく、
にこにこ、即興歌を歌ってるエルを見て、
ああ、やっぱり中身は見かけどおりの幼女だなと微笑ましく思う。
その後、冷蔵庫に小分けしたゼリーを入れ冷蔵庫前からエルを剥し、
ご飯が炊けるのを待ってる間もう一度カタログのアーティファクト探しを
再開した、ちょくちょくエルが冷蔵庫を開けてはゼリーをつついてるのか
「ん~、まだかな~?」といっては戻ってくる。
そんなエルを4~5回見た頃一つのアーティファクトが目に入った。
【☆その他 テイマーリング】
「ネロ・リング」 製作者 ネロ=アドニカム
始まりの魔物使いが6体の魔物を伝説級の神獣に育て上げ頂点とし、
66体の魔獣を仲魔に迎え楽園を作ったとされる幼女の腕輪
装備者の格を6にする 眷属の成長率増大 眷属の進化の可能性拡大
眷属スキルの一部複製使用 眷属との親和性増大 魔物使い適正増大
魔獣の縁 !"#$%& 「魔獣の箱庭」
ヨシが特に目を引いたのは魔物使いという見慣れぬ文字、
今までのスキルや能力は増加や上昇と書かれていたのに、
これのスキル欄では拡大、増大というほかとは違う表記、
そして文字化けしてる「!"#$%&」と、「魔獣の箱庭」という固有スキル。
とりあえず世界魔道書で調べてみると、魔物使いは魔物を眷族化する職業だが
かなり少なくデータ不足。眷属~関連はその言葉の通りで、
「!"#$%&」は解読不能としか表示されなかった。
「魔獣の箱庭」は眷属となった魔物達のために異空間に作られた箱庭内に
その眷属達住処を作る事ができるというスキルだった。
内容を確認したヨシは、コレもしかすると俺が思ような理想の
ぷにぷにモフモフな楽園作れるんじゃね? なんという心躍る能力!
いやまて‥‥ぷにぷに筆頭スライムがショゴスみたいだったらどうする‥‥、
わんこ系がティンダロスの猟犬みたいだったらどうする、まず確認するんだ‥‥!
教えて世界魔道書先生!!
半分祈るように世界魔道書を閉じると、表紙に埋め込まれた水晶がしかたないなぁ、
と言う様に弱く点滅すると、そこから光が溢れ丸いグミのようなスライムと
もふもふ狼っぽい魔物が3Dモデリングの様に映し出される。
「やったぜ!ぷにぷにモフモフは守られた!」
思わず声に出してガッツポーズまで決めるヨシ、それを聞きエルは
開けてはならない扉を開けてしまった。
「どうしたんです? スライム?とフォレストウルフですか? 好きなんですか?」
そうエルが質問した瞬間ヨシの目が怪しく輝き、ぷにぷにとモフモフの尊さと
良さを延々と語り続けた。
何時間経ったのか、そこには目のハイライトが消え、力なく手足を投げ出した
幼女神が、ぷにぷに‥‥モフモフ‥‥尊い、守らなきゃと怪しく呟く姿があった。
「というわけで、ぷにぷにモフモフは何物にも代えられない尊く、それを持つ者は
至高の存在‥‥、つまりエルお前の羽は至高のモフモフ、それをしまって隠すのは
世界の損失と言える、少しそのお姿を見せてくれないか‥‥?」
「はい、モフモフは・・尊き至高、羽しまう‥‥世界の損失‥‥。」
そう呟きながら美し尊い自らの羽を曝け出すエル、ヨシは慈しむ様に‥‥
そして怪しく微笑んだ。
ふふふ‥‥計 画 道 理! しかしまだだ、まだ触れようとするのは早い、
耐えろ俺、まだ時期ではない‥‥!
そう、ヨシは虎視眈々とモフモフ‥‥、エルの羽を狙っているのだ、
いつの日か思う存分モフってやると‥‥。
そんなことを思っているヨシが更なる洗脳、‥‥いや、
ぷにぷにモフの教えを語ろうとしたとき。
くぅ~
なんとも可愛らしい音が響いた、ヨシが、ん? とした顔でなって
音の発信源へと目を向けると、
そこには羽と手をおなかに当てたエルが顔を赤くして俯いていた。
「あ~ すまんちょっと長く話しすぎたな飯にするか。」
「はい、お願いします。た、卵も落としてください。」
ほいほいっと返事をしながらヨシは冷めたカレーに火を入れ直し、
冷食からあげをレンジに放り込みゼリーの様子を確認する。
「おー エルー、ゼリーちゃんとできてるぞー」
それを聞いたエルが空間転移の如く横に現れ冷蔵庫を覗き込みながら、
「おおぉ~、ゼリーって本当に家で作れるのんですね~」
できたゼリーを小さくした羽をパタパタしつつ、つんつんと突いていた。
その後二人でカレーを食べた後、桃とみかんのゼリーをそれぞれ食べる。
笑顔でゼリーをぱくつくエル、そのときのエルは見かけ通り‥‥いや、
見かけより幼く見え世のロリ紳士達なら一撃で憲兵送りにされただろう。
しかし、ヨシはエルの背後に見え隠れする小さくなった羽がピコピコと
動く姿しか目に入ってなかった。
カレーとゼリーも堪能したエルは、
「久しぶりにインスタント以外のもの食べましたよ~」
と、とても満足げに微笑んでモフモフピコピコさせていた。
「ああ、やっぱり少しでも手を加えた方が美味しいだろ?本当ならカレーは
玉葱4玉は入れたい、それにゼラチン使えばプリンも作れるぞ」
「えぇっ プリン作れるんですか? ヨシさん作れます!? 明日はプリン食べたいです!」
「お、おう」
ちゃぶ台に片膝ついてヨシの手を両手で掴みぶんぶん振るエルに、
少し押され気味で返事したヨシは、エルから視線を逸らした、
他の人が見ればいい年したおっさんが照れて幼女から目を逸らしたように見えるが
ヨシは違った。
ヨシはエルの後ろピコピコと動く羽を見ていた、そしてヨシは気づいた。
(羽の艶が増してる?喜んだりうれしい艶が増すのか?)
このヨシの考察は当たらずしも遠からずである、女神や天使の羽は希望や、
喜びに満たされると、その艶やモフ具合が上がりより美しく白い羽となるのだ。
逆に絶望と悲しみ、憎悪に満たされると、艶が失われより黒く鋭くなり、
それは俗に堕天といわれる現象へと繋がる。
つまり天翔コンテスト2位のエルは日々のおやつで美しさが磨かれたのだろう、
一位のはお色気むんむんなボイン女神はいったいナニで美しさを磨いているのか。
エルが喜ぶ=モフ羽力が上がる
と、仮説を立てたヨシはならばと、明日からデザートを作り与え、
ドキッ自分好みの至高のモフ羽育成計画を思いついた。
「じゃあ明日はバケツプリンでも作るか?」
バケツプリン その魅惑の言葉に即堕ち2秒 エルは羽をピコらせ、
ヨシを救世主を見るかの如き潤んだ目で見つめる。
っふ メスの顔しやがって! だがヨシは羽しか見ていない、
ヨシは別の意味で残念な紳士だった。
そしてヨシはエルに聞こうとしてた「魔物使い(テイマー)」のことも忘れ、
至高羽の育成計画を始動するのだった‥‥。
その傍らで世界魔道書の水晶が呆れた様に、弱く点滅するのが、
羽とプリンのことしか考えてない二人、誰も気づかなかった。
ついにヨシ編本編開始しました!
未だに転移してませんがそんなことより大切なものを見つけたのかもしれません。
昔一度バケツプリンに挑戦してみたのですが、あれっておもったよりプリンプリンしてなくてバケツから出そうとしたら崩れて皿からドバァと大惨事になりました。
そしてハンバーグのチーズはやはり中に入ってるのがいいと思います皆さんはどっち派ですか?
であ~まだだらだら編続きますがよろしくお願いします~(*>△<)ノ
初投稿、初執筆作品です!思いついたことを何とか文章にしてみようと書いてます!
初めてでハードル高いと思いますが簡単なオムニバス形式で転生したほうも連載目指してみようと思ってます。
暇つぶしぐらいの気持ちで生暖かい目で流し見てくださるとうれしいです!
誤字脱字等あったら教えてください
異世界に行った(転生した)ニートのお話 ~明日もきっと働くでしょう~
http://ncode.syosetu.com/n8551eb/
こちらも良かったら読んでみてください(/ω\)
どっちから入っても読めるようにもうしばらく似たような内容になる予定です!
ご意見感想お待ちしております!