異世界転移の準備ってこんなのだっけ?って話 その3 後編
飽くなくケーキを食らい続けるエル!
そして光臨する女神エル!
ついに明らかになる女神エルの容姿!
でもいつ異世界転移するんだろうなぁ 白目
「‥‥もきゅ」
「もきゅもきゅ?」
「もきゅもきゅーもきゅきゅ」
「あなたたち何言ってんの?」
「もきゅー? いや何言ったのかは全然わかんない」
【口の中に物入れたまま喋らないでください】
「もきゅ!?」
ヨシにまったく伝わってない事と魔道書さんに注意されたエルはリスのように
頬をぱんぱんにし詰め込んだ口内のケーキを急いで、もっきゅもっきゅと
飲み込んでいき、ヨシはその詰め込まれたほっぺに付いてる生クリームをタオルで
拭ってやっている。
右頬と口周りを拭ってやると左側も拭けと言う様にエルが目を瞑り顔をこちらに
向けて「ん~」とかやってくるので、にっこり笑って左頬をぐにぐにと
押し込みながら拭くと ぷきゅっと鳴いて口の端から生クリームが少し出てきた。
「いや~、可愛いアピールに付き合ってあげようかと‥‥、可愛くなかった?」
そう言いながらタオルを両手で胸元に抱いてきゅるる~んってラブリエルと
バストナに目を向けると、エルがブフォッと噴出すと同時に二人してまるで、
黒きGなあいつを見てしまったような目でこちらを見てくる。
「自分のなりと年を考えるべき」
「きもいわよ」
ラブリエルの冷めた目から逃れるように噴き出したエルの顔をぐりぐりと
拭いやる、暫らくすると涙目で睨んできたのでそっとタオルをちゃぶ台に置いた。
「そんで、エルさんやお呼び出しどうだったんだ?」
そう話しかけると次のケーキを皿に乗せようと伸ばしていた手を引っ込めた
エルは首をこてんと傾けると徐に新たにケーキを皿に乗せ話し出した。
まだ食うのか。
「ん~、よくわかりませんが魔道書さんが神器になってるだろうからそれに宿って
トリニティアに一緒に降りなさいって言われました」
それだけ言うとまたエルがケーキをもきゅり始めたので どういうこと? って
いつの間にか3つ目のケーキを食べ始めてる二人のほうを見ると、ごくんっと
喉を鳴らしラブリエルが答えてくれた。
「量産型といえど神器を取り込んだ魔道書さんならエルの器になれると思う」
「そうね、見た感じ容量は十分だと思うわ」
聞いてもよくわかんなかったけど二人が言うんなら大丈夫なんだろうな、
一応どうなん? って魔道書さんを見ると【許容範囲です】って言ってた。
「ん~? つまりエルが魔道書さんに寄生‥‥、妖精とか精霊みたいな?
感じになんの?」
そういってエルを見るとまたリスみたいになってるエルと目が合う、
よくわかりましたねみたいな顔して ふふんと鼻を鳴らしドヤ顔してきた、
イラッとしたからケーキに載ってるイチゴを奪ってやった。
人のショートケーキのイチゴのうまさは格別だな!
「あ!?、ひどいです‥‥、私のイチゴ、楽しみに取っておいたの‥‥ふぐぅ。」
この世の終わりのような顔をし俯き、エルはそういうと見る見るうちに涙が溢れ
ひぐっうぐっと泣き出した。
やばっどうする‥‥!? 助けて女神様方! 魔道書様!
「はぁ、ヨシ何してるのよ‥‥、ほらエル私のイチゴあげるからね?
泣き止みなさい?」
「ヨシはショートケーキのイチゴを軽く見すぎ‥‥、エル、あ~ん」
「うぅ、あむ。」
女神2人がしかたないわね、と言うようにエルに自分のイチゴを食べさせる
とあんたも自分の差し出しなさいよと二人の女神さんから天啓が飛んでくる。
「ほら、エル俺のも食え、あ~ん。」
すでに二つのイチゴを頬に詰めリスのようにしてるにもかかわらず、
フォークに刺さってるイチゴを丸呑みにし、フォークをガジガジと
齧りながら涙目で睨んで来る。
齧られたフォークを引っ張るとう~、と唸るだけで一向に放さずちゃぶ台の半分
まで釣れるエルに何だよと思って睨み返すと、エルがチラッと冷蔵庫の方に視線を
向ける。
こいつ‥‥! 後でこっそり食べようと作っておいたイチゴ果肉たっぷりムースの
存在に気づいてやがる。
その後10分にも及ぶ無言のちゃぶ台戦争に飽きた二人と一冊の話し進まないから
さっさと出しなさいめんどくさいとのお言葉でしぶしぶ冷蔵庫からイチゴムースを
持ってくる事になった。
イチゴ果肉にイチゴソースにイチゴムースの贅沢トリプルイチゴムースだった、
チクショゥメ!
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そんなわけで俺の取って置きイチゴムースが跡形も無くなった頃、
やっと話が進んだ。
ショートケーキ食えよ、まだ半分あるだろ。
「んで? 結局どうすんの?」
ムース全部食われて少しご機嫌斜めなヨシ。
「魔道書さんに私が入ると言いますか‥‥、まぁそんな感じです」
「それじゃわからないでしょ? 私たち神力の塊みたいなものだから神器に
自分の神力を込めるのよ」
「神力半分ほど入れれば神器に宿ってることになる。」
なるほど、しかしいくら神器クラスになったと言っても女神のエルを
宿せるのか? 大丈夫なのだろうか? 異世界生活の生命線ともいえる
魔道書さんに何かあったら困る、生存率が大幅に下がるのは容易に想像できる。
「って事らしいけど、魔道書さん大丈夫なの?」
そういいつつ魔道書さんを見ると黄色く水晶を点滅させながら答えた。
【はい エル様ほどの神力でしたら何とかなると思います】
いや‥‥、神力とかじゃなくてエルを宿してなんか不具合とかおきない?って。
(異世界でふらふらされるより私の中に居てもらった方が良いかと思います)
なるほど、そういうことならお願いします。
「どうしたのヨシ?」
ラブリエルが突然黙ったヨシを心配そうな顔をして声をかけてくるが
魔道書さんとエルのことで内緒話してました!なんていえないので頭を
軽く撫でて誤魔化す。
「ん? なんでもない、それでどうやって神力込めるんだ?」
「もきゅ? んぐっ‥‥、魔道書さんに手を触れてやぁー!って感じで込めます」
「エル、とりあえずそろそろ食うのをやめろどんだけ食べる気だよ。」
エルから少し目を離しただけでまたケーキを頬張ってる、作ったものを
美味しそうに食べてくれるのは嬉しいんだが‥‥。
見てるこっちが胸焼けしそうなほど食べないでほしい、
よく生クリームそんなに食べれるな。
もうそろそろ1ホール丸々食ってるんじゃないのか?
エル一人でも食えるだろうとは思ったが、この短時間にこれだけ食べるだ
なんて思いもしなかったぞ。
そんなこんなであれだけあった食べ物もケーキ半ホールのみとなった頃、
ようやく満足したのかフォークを置いた。
満足行くまで好きな物をも貪り食ったせいか、もうわざとなのか? って
思うくらい頬についたクリームを拭いてやると、にへらぁ~ と
締まりの無い顔を向けて笑っている。
HAHAHA! 可愛いやつめ! 食いすぎだ! むにぃぃ~
「いふぁいです! いふぁいです! ヨシさん!」
頬をむにむにぐいぐいと、引っ張り続けてエルが涙目になってきた所でそれまで
ハンバーグについてた旗を弄りながらつまらなそうにこっちを見てた
バストナさんが はぁ、とため息をついた。
「エル? そろそろちゃんと魔道書さんに宿れるか試したら? 宿れなかったら
おじい様に別の器貰わないと駄目でしょう?」
「そうでした! 今日中に問題が無いか報告する様にいわれたの忘れてました!」
それまで涙目だがどこかによによしてたエルがキリッと表情を引き締めると
魔道書さんに向き直りなにやら話し始めた。
「モニターと冷蔵庫‥‥、あとちゃぶ台完備を忘れないでください!」
【え? あ、はい?】
当然のようにこの謎空間と似たような環境を要求し始めたエルに心なしか
困惑したような魔道書さん。
「エル、お前一応罰で俺と一緒に異世界転移するんじゃなかったのか?
何で魔道書さんの中で快適空間作ろうとしてるんだ?」
ヨシの意見に何を言ってるのかわからないようなキョトンとした顔で
ヨシを見上げるエル。
「ぇ? じぃじは良いってましたよ?」
じぃじってだれだよ‥‥。
「しかし、仮にも罰なのにいかがなものかと俺は思いますよ? それに‥‥だ、
魔道書さんの負担になるかもしれないだろ?」
そうエルに言うとエルは頬をぷっくり膨らませ、
「じぃじは良いって言ったもん」と、そっぽを向き眼を逸らす。
「はぁ、魔道書さんお願いできる?」
【できないことは無いですが‥‥。】
やっぱすごいな魔道書さん! ねぇねぇ魔道書さん俺も部屋ほしいな~
(ますたぁが入ったら私一人で放置されるじゃないですか‥‥、
それに引きこもって出てこなくなるから駄目ですね)
そんな~‥‥。
しかしなんだろうな、今日のエル精神年齢がいつもより下がってる‥‥、
ような気がする、お子様DXセットとケーキ食べ放題のせいか?
生クリームに頭がやられたのか?
そんなヨシの心配をよそにエルが魔道書さんを開き、開いたページに手を
押し付けるとそのまま神々しい光を撒き散らしながら沈み込んでいるみたいだ。
ずむずむとゆっくりエルの腕が沈んで行くのがなんかキモイ、
そのまま順調に? 沈んで行き両腕、頭がずっぽりと入った所で
突然ピタリととまった。
「ん‥‥? どうしたんだ?」
暫らくぷるぷると震えてると思ったら上下左右に大きく揺れだした、
魔道書さんの鎖飾りが宙を舞ってとても危ない!
そんなエルと魔道書さんを見た三人は素早くちゃぶ台を持つと舞っている
鎖飾りの範囲外へと退避し、十分離れるとせんべい片手にまた観察し始めた。
【エルさま!ちょっと待って下さい!あっ無理です!そんなに大きいの‥‥!
いきなり入りません!あっ‥‥! アッー!】
よく見てみると先ほどより進んだのか背中の小さくなった羽あたりまで
入っているがそれ以上は入らないのか魔道書さんが悲鳴を上げ、鎖飾りが
助けを求めるようにこちらに伸ばされぴくんぴくんしている。
「あれ? 容量的には大丈夫なんじゃ?」
「っぷ つっかえちゃったんじゃないの? 私たちの神力って
羽に集中してるからねぇ」
「ああ、入り口が小さいくては入れない的な感じか、しかしあの姿。」
「ぶざま」
今のエルは丁度胸上あたりまで魔道書さんに入っており、
ふりふりのローブドレスの体に魔道書が頭、鎖飾りが手のように見え、
なんかすっごいクリーチャーっぽい。
そしてそんなエルを見ていた三人の言葉が聞こえたのかエルという名の
クリーチャーは、スクッと立ち上がるとこちらに向かって走ってきた!
左右に揺れながらこっちに向かってくる! キモッ!
そのまま走ってきたエルだったがあと数メートルというところで躓くと、
ヨシの方へとダイブするようにこけた!
ヨシは回避した!
エルは勢いのまま床を滑りそのまま壁に激突した!
ゴッと痛そうな音と共にぴくぴくふるふる振るえうずくまり、
暫らくするとずりずりと、ヨシの方に這って来るとぷるぷると震える鎖飾りが
ヨシの腕に巻きついた。
あまりのキモさに思わず振りほどこうとしたヨシだが魔道書さんの
切羽詰った声に思いとどまった。
【ますたぁ!拡張の使用許可をください!このままでは壊れてしまいます!】
「お‥‥おう、好きにしてくれ」
許可した瞬間ヨシは何かがどんどん無くなって行く感覚と共に立っていられず、
壁に寄りかかりながらズルズルと座り込んでしまった。
「ヨシ大丈夫!?」
突然壁寄りかかりながら座ったヨシを心配してバストナとラブリエルが近づいて
支えようとしてくれるが体がうまく動かなくてそのまま横に倒れてしまった。
魔道書さんなんかやばい‥‥、力が抜けるぅ。
(!? すみません! 共有の使用権もください!エルさまとリンクします!)
ふぁい どうぞ~。
〔しくしく‥‥、ひどいです、ヨシさん‥‥、避けるなんて。〕
暫らくするとそんなエルの声が脳内に直接響いてきた。
ファ○キチください!
そう思った後ヨシはそっと意識を手放した‥‥。
が、ラブリエルの寝たら死ぬと言いながら頬を殴打する痛みで
強制的に覚醒させられたが。
「ちょ!ラブリエルの力で殴ったらヨシが死んじゃうでしょ!」
そう言うバストナの声が聞こえヨシの頭はとても柔らかな何かに包まれた。
ああ、どうせなら羽に包まれたい。
〔ヨシさん何してるんですか!?〕
あ~うるさい。
未だに気だるさが取れないまま、ぼ~と魔道書さんとエルのほうを見ると、
ラブリエルがエルの体を起こそうとしていた‥‥逆さまに。
そしてボソッと「犬神ヶ」と、呟く。
その姿はまるで地面の上半身が埋まっており足は天に伸ばされ綺麗な
Vの字を描いている、そして拡張の効果が出て来たのかズブズブとエルの体が
魔道書さんに飲み込まれていった。
そして誰も何も言わないままエルの全身が全て魔道書さんに飲み込まれると
パタンと閉じた。
=====
その後、大分だるさが無くなって来た頃、ラブリエルの
「何時までヨシを胸で包んでるつもり?あてつけなの?」と、いう言葉で
強か床に頭を打ち付けられた。
痛い。
部屋の隅で赤い顔して胸を抱きこっちを見てるバストナ、
三角座りして死んだ魚の目でどこかを見つめてるラブりエルを横目に
魔道書さんにどうなったか話しかけた。
「魔道書さんどう? もう大丈夫? 異常ない?」
【はい ますたぁのおかげで何とかエルさまを宿す事ができました】
「エルはどうだ? ん~? エル~? お~い」
何度呼びかけても反応がない。
(ますたぁこっちで話しかけないと聞こえませんよ)
おお、エルぅそっちは大丈夫か?
〔途中引っかかった時はどうしようかと思いましたけど無事入れました!
でも避けるなんて酷いじゃないですか、凄く痛かったんですよぅ。〕
しかし、この後どうすんの?
(安定にはもう少しかかるかと思いますので暫らく待機ですかね)
華麗にエルをスルーして話を進めようとするヨシ。
〔ほぉ~無視ですか、無視するんですね? 今から殴りに行きますそこを
動かないでくださいね?〕
(え? ちょっとエルさま!? まだエルさまが通れるほど安定してません!
あっ!無理やりはやめてください!あっあっ‥‥アッー!)
未だ床に落ちたままだった魔道書さんが開くと浮き上がり、開いたページが
こちらを向くとそこから眩い光が溢れ出し何かが出て来ようとしていた。
その過剰すぎる光のエフェクトのおかげか部屋の隅にいた女神2人が
何事かと集まってくる。
集まってくるのを見計らったかのように一層眩い光を放つとその光は、
人型‥‥、いや女神の形を取りそこに光臨した。
その女神はくりんとした金色の澄んだ琥珀の眼、髪そのものが輝いている
ようなふんわりとしたショートボブの薄い金髪、その髪に両側についている
二つのリボン。
そしてみょんみょんと元気に跳ねるアホ毛触角二本。
純白のドレスローブは肩はアダルトに露出しているが服自体は色々な、
様々な所にフリルをあしらいまだ幼いエルを可愛く飾り。
慎ましやかだが年相応に膨らんだ胸元にはリボンの飾りが付いている。
スカートにも存分にフリルがあしらわれており、ふわふわふりふり、
腰には大きなリボンが見えその上にはヨシが育てた美しい純白の翼が一対。
女神エル、その名の通り美しい女神がそこには居た。
女神エルは思わず見とれているヨシに ふふっ と、
微笑みかけ翼を見せ付けるように広げ着地する。
すると女神エルが纏っていた光が弾け余りの眩しさにヨシ達は目を閉じ、
光が収まった頃目を開けるとそこには先ほどまで居た女神エルは居なかった。
かわりにその場に居たのは、なぜか2等身にデフォルメされ、
美しい翼はプラスチックの様なつるつるな板ぽくなり、ドロワーズ丸出し、
二本の触角アホ毛がピンと伸びばした、カボパン幼女神エルが唖然とした
姿があった。
余りのことに三人が見下ろし、エルは体をぺたぺた触り三人を見上げ。
「なんですかこれぅわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「「エル! かわいい!」」
「俺の翼返してぇぇ!!」
四人それぞれの声がなぞ部屋に響き渡った。
大変遅れました。ごめんなさい。
書いたり消したりしてたら何書いて良いのか、何を書きたかったのかわからなくなって
頭ぐちゃぐちゃになって書けませんでした。
さてこちら、よく見に行くニコ生主さんで作家さんのこびゆうん先生に頂きました!
この作品の女神エルたんです!
こびゆうん先生の羽っ娘作品みてヒロインにしようとか書いてる放送みて
わっちもなんかクリエイティブなことしたいなぁって思ってなろう始めたので
なろう始めた!ほう。一枚書いてしんぜよう的にいわれた時ヒャッフォ!と
テンション上がりまくるとともにどんどん完成していくエルたんのイメージ道理の
クオリティにやっべこんな不定期化してる作品にこんなにいいもの貰ってどうしようと
ぽんぽん痛くなったりしました。 こびゆうん先生ありがとうございます!
これからもがんばって逝きます!
あとツイッター始めてみました。サボってんじゃねーよ!おらぁん!としかってくだちぃ。
https://twitter.com/hetare_suraimu
そしてエルたんを形にしてくださった
こびゆうん先生のついったー
https://twitter.com/kobiyuun
※成人誌作家様なので未成年の方は注意。
フリル、羽、ぱんちゅが好きな素敵な紳士様、得に○○○の書き込み具合がしゅごい!
であーまたーノシ




