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天才な彼女と凡人の俺 〜side天才〜  作者: 十六夜アリス
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二人の再開

私はずーっと昔から天才だが特別だとずーっと言われて来た。

私は最年少で古典音楽の頂点に立つ、一度聞いた音楽は即、完璧に吹ける。

そんな私の後ろに彼はずーっと居る、天才の後ろに、凡人だと言われつづけられたもう一人の天才が。


私立はるがすみ音楽学園、全寮制の国内トップクラスの音楽学園。

私は桜満ちた春彼に追いかけてこの学園に入学した。

私が騒いでいた制服もあまり意味がなくなって来た、このヴェローナと黒を基調にした制服はかっこよかった。

完全実力主義のこの学園は独特の制度が有った、それはスポンサー制度。

スポンサー制度の内容は簡単だった、一年に四度全校生徒で公開コンクールがある、この公開コンクールでは音楽家、資産家、民間人のゲストが好きな生徒を選び投票をする。

一票が百円で十票で千円、そして金は生徒が選んだスポンサーに行く、その代わり票が高い生徒は寮とクラスが良くなる。

でもその反対もある票が低い分クラスも悪い、その最悪のクラスがクラスF。

クラスFは教師が無断欠勤、アルコール中毒なダメダメ先生が持つクラス。

そんなクラスに入らないため皆頑張り、必死になる、何年前喧嘩して怪我人が出た程だ。


そんな学校に私の幼馴染が入学して居る、彼は絶対にクラスSに入って貰いたい、何せ彼はもう一人の「天才」。

私は最年少で古典音楽の頂点にある大学から卒業して居る。

そんな私は「天使」の二つ名を貰ったのに高校に戻り三年間過ごす事を決めた。

そんな私が「天才」と認めた幼馴染の名は黒井京助


京助は私が小学二年生の時転校した学校に居た。

彼は密かにクラスの女子にモテモテだった、ですが彼はある日片っ端から女子を振って行った、そんな彼の好感度は一気に落ちた。

そして四年生の春私は京助と同じレッスン場に通い始めた。

楽器が違ったから一緒の先生じゃ無かったけれど放課後一緒に練習する機会がだんだんと増えた。

そんな私は京助に恋をした。

単純な事だった、毎日一緒に練習してるとだんだん彼の音楽に惹かれた。

私は自分の言葉ではうまく言えないからと、気持ちを音楽で伝え様とした、けれどそれは彼の事を傷付けた。


私は気がつかなかった私が新しい曲を弾ける度、彼は傷付いた。

けれど私は停められなかった、一緒に見に行ったコンクールでの思い出を奏でたかった。

そしてある日この事が先生に見つかった、そしてこの事が親にも伝えられたその春私はウィーンに転校した。


私は京助との思い出を忘れ無い様に弾き続けた、コンクールにも出続けた、大学に行った。

そしてある日私は突然世界の注目を浴びた、「天使」のあだ名を持った、誰が付けたのも知ら無い私の二つ名。

そして大学から卒業した、もうすることも無い私は京助と一緒に見に行った公開コンクールの事を思い出した。

もうすることも無いならば春霞音楽学院に入ろう、暇だし。


また春が来た、特等生にしか許さないかっこいい制服、主席にだけ許されたケープを纏った私は京助に追われる魔王になろう。

果たして彼はこの学園に入学したのだろうか?

私は学園に着いた途端盛大に歓迎された、そして特等生の中に京助が居た。

主席の挨拶と言う物か私は四十九人の特等生に挨拶した。

彼は私にこう言った「よ、久しぶり、天使様」

その言葉を聞いた私はこう返した「お久しぶり、黒井さん」

始めて言った彼の苗字はなんか新鮮だった。

初めまして十六夜アリスです、今回は作品を二つに分けております。side 凡人、天才喜んでくれたら嬉しいです。

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