プロローグ
ある心理学者は、男は火星から、女は金星から来たと言いました。つまり、異星人と例えるくらいに男女は、互いに理解し合える生き物では無いと言いたいのです。
しかし、それでも世界には、何万、何億のカップルがいることでしょう。
この小説では、イセイジンをテーマに書いていきます。イセイジンという発音は同じでも、異星人と異性人があります。
戸田あかり、牧野蒼汰、佐藤春馬の3人を中心に、SF、オフィスラブ、ラブコメ、三角関係などのテーマで書いていきたいと考えています。
書き手さえ知らない結末をどうか、暖かい目で見守っていただけたらと思います。
*プロローグ*
「いい?あかり。これからお母さんが言うことは、誰も知らない秘密だからあなたの心の中だけにしまっておくのよ。」ー男は皆、火星人なのー
お母さんは、私が小さい頃によく私にそう言い聞かせていた。だから今でも私は信じてる。男は実は皆、火星人だって。お母さんとの約束だから、誰にも話したことは無い。けど、昔、近所のおばちゃんたちがお母さんはお父さんから捨てられたかわいそうな人だと言っていたのを聞いたことがある。だからお母さんは男の人、否、火星人が嫌いになったのかもしれない…と子供心にそう思ってたんだっけーーー