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王女様は・・・
私は王女様についていった。王の間にでた。
「リュウいがいでて。」
「かしこまりました。王女様。」
王女様が部屋に私と王女様だけにするときはあるときしかない。
「では。楽しみましょう。ね。りゅう。」
「分かりました。」
「違うわ。そこは[わかった]よ。いい?じゃ。もう一度。では楽しみましょう。リュウ」
「分かった。」
ここの私は[召使のリュウ]ではなく[友達のリュウ]である。この城には王女様と同じ年齢はおろか10代の人はいない。メイドやひつじや兵も20後半が私と王女を除いて一番若い。そもそも私を選んだのもちょうど王女様と同じ年代だからであるらしい。母上様がいなくなった今王女様のさびしさは計り知れない
のである。それで私と王女様は遊ぶ。
「何して遊ぶ?ねえ?」
「なんでも・・・・」
「いつもそれ。いつも私が決めてるの。だから今日はリュウが決めて。」
「え・・・えーと。」
「あ。」
王女様は人差し指を口の前にだしてにやりと笑いながら私に近づいた。