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ぼくは佐藤翔太!  作者: 佐藤 翔太
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その㊶~となりの芝生(高校)は青くみえる~

La♪Ra・RISE!としての活動が始まってから、ぼくとダズは学校でもレッスンでも、いつも一緒にいるようになった。


明慶大付属高校は、ほとんどの生徒がそのまま明慶大学に進学する、所謂、“進学校”と言われる“独立心”がモットーの学校だ。


だけど最近、ぼくとダズは校内でちょっとした“有名人”になってきていて、休み時間に声をかけられたり、廊下でささやかれたりして、少し落ち着かない。


一方、京極真秀と赤河辰煌は、タレント課のある学校に通っている。

真秀は入学当初からその学校、辰煌は新潟から上京してLa♪Ra・RISE!に入るタイミングで転校してきた。


彼らの学校には、芸能・スポーツ・学術で既に活躍している生徒がたくさんいて、華やかイメージがある。


――真秀と辰煌通う学校。

みんなが華やかだからアイドル活動しても騒がれることないんだろうなぁ。


最近のぼくたちは校内でやたらと注目される。

悪い気はしないけど、毎日となるとちょっと疲れちゃう。



“となりの芝生(高校)は青く見える”だ。

学校が終わると、ぼくとダズはいつものようにキャラランドのレッスンスタジオへ向かった。

途中、前から真秀と辰煌が歩いてくるのが見えた。


「翔太、ダズ、おつかれー」

「今日は、スタジオでダンスのレッスンだよな?」

辰煌が気さくに笑う。


ぼくたちは自然と4人で歩き出した。

「真秀くんの学校って、芸能人いっぱいでキラキラしてそうだよね」

とぼくが言うと、真秀は苦笑いして首を振る。


「いや、むしろ逆。みんな仕事で忙しいし、校則も厳しいから、めちゃくちゃ落ち着いてるよ。外からイメージする学校の雰囲気とは全然違うかも」


「そうなの?」


辰煌も肩をすくめる。

「タレント課って言われると華やかに思われるけど、今すでに色々な分野で活動してるヤツばっかりだからさ。

授業も生活も二の次。本業一番って感じで淡々としてる」


ぼくはその言葉を聞いて、心の中でそっとため息をついた。



「翔太たちの学校は、 ほとんど明慶大学に進むんだろ?」

真秀が言った。


「うん、まあ……定期試験でそこそこの点取ってればね。みんな効率的に勉強してるよ」


「羨ましい。俺らいるタレント課のヤツなんて、高校卒業したら、ほとんどが仕事。

大学に進学するヤツは少ない。」

辰煌も加わる。


「だから、進学を目指せる環境って、ちょっと羨ましい・・・」


……そっか。

真秀や辰煌からは、ぼくたちの学校は“青くみえる”んだ。


会話が一段落したところで、辰煌が突然ぼくに聞いた。

「そういえばさ、翔太とダズって大学行くの?」


「…………」

そう言われて、固まった。

(そ、そういえばちゃんと考えてなかった……!)


ダズも「う、うぅん……」と曖昧にうなずく。


「大学……いくのかな、どうなんだろ」

「La♪Ra・RISE!の活動と大学の両立もできるしさ。翔太ならどっち選んでもやれるって」と真秀が言った。


「そ、そうかな……」

ちょっと照れくさいけど、なんだか心が軽くなった。


スタジオに着くころには、最近の学校での“騒ぎ”への不安が少し薄れていた。


真秀の学校も、ぼくの学校も、それぞれに大変で、それぞれに良いところがある。


“隣の芝生は青くええる”けど、どっちもちゃんと青い!!


そんな当たり前のことに、ようやく気づけた気がした。


ダズがぽつりと呟く。

「まあ……とにかく今日はダンス頑張ろう」


「うん!」「おう!!」「よっしゃ!!」

みんなで勇ましくレッスンスタジオに入った。

*La♪Ra・RISE!キャラクター原案者*

英賀田 雪雄(あがた ゆきお)  :日花子

根古島 カノン(ねこじま かのん) :日花子

京極 真秀(きょうごく まほろ)   :茶ばんだライス

折原 千鶴(おりはら ちづる)   :夏也 すみ

狭山 那音(さやま なおと)   :ギフカデ

Daz・Garcia(ダズ・ガルシア)  :HUNGRY

赤河 辰煌(あかがわ たつき)   :ウニヲ

佐藤 翔太(さとう しょうた)   :niko

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