その㊴~書き初め大会開催~
新年最初のレッスンを終えて、汗をぬぐいながらキャラランドのオフィスに向かうと、そこには葉くんが立っていた。
手に持っているのは、一枚の半紙。
黒々とした筆のあとがくっきり残り、堂々と文字が書いてあった。
「書初め……だよね?」
ぼくが声をかけると、葉くんはにっこり笑った。
「うん。一年の目標を書いたんだ。翔太くんもどう?」
「書初めかぁ……冬休みの宿題でしか書いたことないなぁ」
正直、筆は得意じゃない。
むしろ苦手かもしれない。
でも、葉くんは迷いなく言った。
「だったら、今年一年の目標を書きなよ。今度、書道の道具持ってくるよ」
「えっ……じゃあ……ぼくも書いてみようかな」
そう言いながらも、心の中はちょっとドキドキしていた。
今年の目標。
今年のぼくは、どんな言葉を書けばいいんだろう。
ふと、思いついた。
「あ、だったら葉くん。キャラランドに書道道具を常設してさ、La♪Ra・RISE!のみんなとか、ギルメンとか、キャラランドスタッフのみなさんにも声をかけようよ」
葉くんがピタッと動きを止め、目を輝かせた。
「……それ、すごくいいね! 書初め大会だ!」
「キャラランド書初め大会開催、だね!」
新年早々だけど、こういうの大好きだ。
キャラランドのみんなでワイワイしながら、今年の気持ちを文字にする――
なんだかそれだけで、今年がいい一年になりそうな気がした。
……そして、もう決めていた。
ぼくが書く言葉。
「信念」
これからの一年、迷うことだってきっとある。
しんどくて折れそうになることだって、もちろんある。
でも――
ぼくはぼくの歌を信じ続けたい。
仲間を信じたい。
そして、自分の未来を信じたい。
問題は……
上手く書けるかどうか、なんだけど。
「……葉くん、習字ってコツある?」
ぼくが聞くと、葉くんはホッとしたように笑った。
「任せて。翔太くんの“信念”がちゃんと伝わる字が書けるように、ちゃんと教えるから」
新年最初のレッスン後の静かなオフィスが、一気に明るくなる。
今年も、仲間と一緒なら、きっと大丈夫だ。
ぼくは佐藤翔太!
2026年の最初の書初めに、ぼくの“信念”を込めるんだ。
<キャラランドギルド567登場キャラクター原作>
桧山葉/けぇたろー
*La♪Ra・RISE!キャラクター原案者*
英賀田 雪雄 :日花子
根古島 カノン :日花子
京極 真秀 :茶ばんだライス
折原 千鶴 :夏也 すみ
狭山 那音 :ギフカデ
Daz・Garcia :HUNGRY
赤河 辰煌 :ウニヲ
佐藤 翔太 :niko




