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ぼくは佐藤翔太!  作者: 佐藤 翔太
34/49

その㉞~最高のバースデー~

11月30日――今日はぼくの誕生日。



昨日は家族が一日早くお祝いをしてくれた。

でも、誕生日当日の今日は午後からレッスンがある。



「まあ、普通にレッスンして終わりだろうな…」



そう思いながら、集合時間にスタジオへ向かった。



今日のレッスンはダンス。



準備運動から始まり、振り付けの確認、反復練習。

いつも通りの流れ。



――別に盛大に祝ってくれることは期待していないけど、

「翔太、おめでとう」くらいは言われるかなって、ちょっと期待していた。



でも、何もなかった。



少し残念な気持ちを胸にしまいながら、レッスンに没頭した。


気づけば、あっという間にレッスン終了。



メンバーはそそくさと帰り支度をして、スタジオを後にする。



誕生日に一人残ったスタジオ――ちょっと寂しい画だな。



そんなことを考えながら荷物をまとめていると、千鶴とマネージャー見習いの颯太が声をかけてきた。



「翔太、ちょっと大事な話があるから時間もらえる?」



「えっ…大事な話?」



何だろう…と思いつつ、即座に「いいよ」と答えた。



「ここだと話しづらいから、ちょっと付いてきてもらえる『お願い』」

千鶴が深刻な顔をして言う。



――何かあったのかな?どんな話なんだろう…。



「飲み物用意するから、先に部屋で待っていてくれる?」


そう言われて、ぼくが部屋に入った瞬間――





「ハッピーバースデー翔太♪


ハッピーバースデー翔太♪


ハッピーバースデーDear翔太♪


ハッピーバースデー翔太♪


誕生日おめでとう!!」




大合唱が響いた。


目の前には、さっきまで一緒にレッスンをしていたLa♪Ra・RISE!(ララライズ)のメンバーだけじゃなく、ギルド567の仲間たちまで集まっていた。


入口付近には、さっきまで深刻そうな顔で「大事な話がある」と言っていた千鶴と颯太が、ニヤニヤしながらサプライズの様子をスマホで撮影している。




「翔太、驚いた?」と真秀が笑う。

ぼくは言葉が出なかった。



――こんなサプライズ、全然予想してなかった。



視線の先には、ぼくの大好きなドーナツで作られたドーナツタワー。



「これ…全部ドーナツ!?」



「そうやで!」と駿輔くんが胸を張る。


「二手に分かれて買いに行ったんやけど、俺と蘭くん道に迷ってしもうて、大変やったよな〜」


「でも、すごく美味しかったですよね!」と蘭くんが笑う。


「……………⁉︎ つまみ食いしてる⁉︎」


一佐くんと伊織くんが同時にツッコミを入れ、みんなが爆笑した。



ふと視線を向けると、いつも硬派な玄くんがバースデーケーキの飾りがデコレーションサングラスに「盛り上げ隊長」の襷をかけて仁王立ちしていた。



「玄くん、その格好は…ぷっ…あはははっ!」



「何か面白いことでもあったのか、翔太? わしにも教えてくれんか?」

と、まじめな顔で聞いた。



「ふふふっ…とりあえず、笑えばいいと思うよ」

そのやり取りで、さらに笑いが広がった。



祈くんが、カスミソウを中心にしたブーケと小型アロマ加湿器を差し出した。



「佐藤くんハッピーバースデー♪

これからも〜っと寒くなるから、好きな香りを探しながら喉にも自分にも優しくしてあげてね。

君の一年に祝福がありますように...♪」


――喉を思ってのプレゼント。

「ブーケは、那音くんが作ってくれたんだ。」


その気遣いに、胸がじんわり温かくなった。



次に、葉くんが小さな箱を差し出した。



「翔太くん、お誕生日おめでとう〜♪

これ…ドーナツのマスコットのキーフォルダー。今日の記念に」


箱を開けると、ミニチュアのドーナツに、目口・手足がついたマスコットのキーフォルダーが入っていた。


「うわ…めっちゃ可愛い!ありがとう、葉くん!」


「ドーナツタワーの主役にぴったりだろ?」

その言葉に、ぼくは笑顔でうなずいた。



その後、La♪Ra・RISE!のメンバーや、ギルド567メンバーからプレゼントやお祝いの言葉を受け取っていると、スマートフォンからメッセージの着信音がなった。



「あっ、Harmoniaのましろくんからだ!」




「翔太くん、お誕生日おめでとう!

これからの人生が幸せであふれますように!

Harmonia一同より」



Harmoniaのメンバーは、日曜日ということもあってHarmoniaの活動で大忙し。

でも、全員が映った写真と一緒にメッセージを送ってくれた。

スマホの画面を見ながら、ぼくは思った。



――こんなにたくさんの人に祝ってもらえるなんて、想像もしなかった。




ドーナツタワーを囲んで笑うLa♪Ra・RISE!と、ギルド567の仲間たち。

カメラを構える颯太。

猫沢さんや、べにほっぺも。



「最高のバースデーだな…」




ぼくは心の中で呟いた。

まだデビューはしていないけど、La♪Ra・RISE!で迎えた初めての誕生日。

この瞬間を、絶対に忘れない。






※茶ばんだライスさん、calm.さん、サバ缶さん、シュウさん、八百食やみぃさん、けぇたろーさんのイラスト、小説を参考に本エピソードを作成いたしました。

*La♪Ra・RISE!キャラクター原案者*

英賀田 雪雄(あがた ゆきお)  :日花子

根古島 カノン(ねこじま かのん) :日花子

京極 真秀(きょうごく まほろ)   :茶ばんだライス

折原 千鶴(おりはら ちづる)   :夏也 すみ

狭山 那音(さやま なおと)   :ギフカデ

Daz・Garcia(ダズ・ガルシア)  :HUNGRY

赤河 辰煌(あかがわ たつき)   :ウニヲ

佐藤 翔太(さとう しょうた)   :niko

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