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ぼくは佐藤翔太!  作者: 佐藤 翔太
33/49

その㉝~変わり始めた視線~

昨晩、お姉ちゃんが言っていた。



「今日、大学の友達とLa♪Ra・RISE!(ララライズ)の話になったのよ」

その言葉が、ずっと頭に残っていた。




最近、学校でもぼくに対する見られ方が少しずつ変わってきているのを感じる。



オーディションをしていた頃、注目の的は『ダズ・ガルシア』だった。


もともと、オーディションに出場する前からダズは学校内で目立つ存在だった。


アメリカ出身ということもあり、一流モデルのような顔立ちとスタイル。


知らない人から見れば、近寄りがたいオーラを常にまとっていた。

ぼくだって1年生のとき同じクラスでなかったら、今のように話していたかどうかわからない。

それほど、ダズは校内で圧倒的な存在感を放っていた。



オーディションが始まってからは、女子も男子もダズの話で持ちきり。


選ばれてからは、学校内だけじゃなく、他校の生徒までダズを見に来る始末。


そんな状況でも、ダズはお構いなし。



いつもと変わらない態度で学校生活を送っていた。


オーディションが終わった頃、ぼくに聞かれることといえば、ダズのことばかり。

――内心、オーディションには参加していないけど、ぼくもキャラランドのアイドルユニットのメンバーなのに。

そう思っていた。


でも、その流れが変わったのは、La♪Ra・RISE!(ララライズ)が正式に発表された9月から。



ぼくへの視線が、明らかに変わった。


まだデビューもしていないのに、これまでと違う目線。



校内で知らない人から声をかけられることが増えた。


「佐藤くんって、ララライズの…?」




そんな言葉をかけられるたび、胸がざわつく。

――まだ慣れていないけど、人前に出てアイドル活動をするってことを、少しずつ実感している。


そう思いながら学校に着き、下駄箱を開けた瞬間――

数枚の手紙が、ひらりと落ちてきた。


「えっ…なにこれ…」



ぼくはしゃがみ込み、手紙を拾った。

白い封筒に、丁寧な文字で「応援してます」「頑張ってください」「誕生日おめでとうございます」――そんな言葉が並んでいた。



――まだ何も成し遂げていないのに、誰かがぼくを見てくれている。



その事実が、少し怖くて、でもすごく嬉しかった。


ぼくは手紙をそっとカバンにしまいながら、心の中で呟いた。



「もっと頑張らなきゃ…」


*La♪Ra・RISE!キャラクター原案者*

英賀田 雪雄(あがた ゆきお)  :日花子

根古島 カノン(ねこじま かのん) :日花子

京極 真秀(きょうごく まほろ)   :茶ばんだライス

折原 千鶴(おりはら ちづる)   :夏也 すみ

狭山 那音(さやま なおと)   :ギフカデ

Daz・Garcia(ダズ・ガルシア)  :HUNGRY

赤河 辰煌(あかがわ たつき)   :ウニヲ

佐藤 翔太(さとう しょうた)   :niko

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