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ぼくは佐藤翔太!  作者: 佐藤 翔太
28/49

その㉘~歌を楽しもう!~

レッスンが始まってから、ずっとダンスの練習が中心だった。





最初は不安だったけど、SARUさんとKABAさんの指導はとても楽しくて、ぼくでも自然に体を動かせるようになってきた。





それに、なおとくんと雪雄さんが、先生がいない時も丁寧に教えてくれるから、日に日にダンスがうまくなっている実感がある。




「ぼく、踊れてるかも」




そんなふうに思えるようになったのは、きっとみんなのおかげだ。




でも、来週から始まるのは「歌」のレッスン。




どんな先生が来るのか、どんなレッスンになるのかはまだ知らされていない。




それでも、ぼくの心はすでにざわついていた。




ダンスは初心者だったから、素直に教えてもらえた。




でも「歌うこと」は違う。




ぼくの強みであり、「歌うこと」では誰にも負けられない。




特に、オーディションの時から歌でオーディエンスを魅了していたカノンくんと真秀には、負けたくない。




そう思うと、自然と肩に力が入ってしまう。




「ぼく、ちゃんと歌えるかな……」




そんな不安が、心の奥にじわじわと広がっていく。




本当は、誰にも悩んでいることを見せずに、強気でいたい。




でも、性格上そんなことはできない。




ぼくは、隠すのが苦手だ。




だから、ダンスのレッスンでいつも相談に乗ってくれるなおとくんに、今の気持ちを話してみようと思った。




「なおとくん、ちょっと話してもいい?」




ぼくは、スタジオの隅でそっと声をかけた。




なおとくんは、いつもの優しい笑顔で「うん、どうした?」と答えてくれた。




ぼくは、歌への不安、負けたくない気持ち、でも怖い気持ちも全部、正直に話した。




なおとくんは、黙って聞いてくれたあと、こう言った。




「翔太くんが歌に本気なの、みんなわかってるよ。だからこそ、楽しんでほしい。




ダンスのときみたいに、まずは自分が楽しむことから始めようよ」




その言葉に、ぼくの肩の力が少し抜けた気がした。




「うん、ありがとう。ぼく、楽しんでみるよ」




歌のレッスンはまだ始まっていない。




でも、ぼくの中ではもう始まっていた。




自分と向き合う準備が、少しずつ整ってきた気がする。

*La♪Ra・RISE!キャラクター原案者*

英賀田 雪雄(あがた ゆきお)  :日花子

根古島 カノン(ねこじま かのん) :日花子

京極 真秀(きょうごく まほろ)   :茶ばんだライス

折原 千鶴(おりはら ちづる)   :夏也 すみ

狭山 那音(さやま なおと)   :ギフカデ

Daz・Garcia(ダズ・ガルシア)  :HUNGRY

赤河 辰煌(あかがわ たつき)   :ウニヲ

佐藤 翔太(さとう しょうた)   :niko

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