表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ぼくは佐藤翔太!  作者: 佐藤 翔太
11/49

その⑪ ~はじまりの20人最終オーディション発表の瞬間(とき)~

「さあ、いよいよです!キャラランドGNSEKIアイドルオーディション、最終オーディションに進む20名の発表です!」



画面の中で、べにほっぺとガレットたんが並んで立っていた。

キャラランドGENSEKIオーディションのマスコットMCコンビ。いつものふわふわした雰囲気とは違って、今日はちょっとだけ緊張しているように見えた。



「応募総数567名!その中から選ばれた、未来のスター候補たち!」

「この20人の中から、7人が翔太くんと一緒にユニットを組むことになります!」



──そう、ぼくの“仲間”になるかもしれない人たち。



スタジオのモニター越しに、発表を見守る。

名前がひとつずつ読み上げられるたびに、画面のコメント欄がざわつく。



「おめでとう!」



「推しが来た!」



「泣いてる……」



ぼくは、静かにその名前を聞いていた。

知らない名前ばかり。でも、どこかで見たことがあるような気もする。

もしかしたら、すれ違っていたのかもしれない。



「決まったよ。最終オーディションに進む20人」


ぼくの横で、ライブ配信をスタジオの脇から見守る椿さんがそう言った瞬間、ぼくが感じていたスタジオの空気が変わった気がした。



ぼくは、すでにユニット入りが決まっている“ひとり”。

でも、今日からは、“ひとり”じゃなくなるかもしれない。




廊下を歩いていると、最終オーディション20名とすれ違った見慣れない顔が増えていた。



緊張した表情。



静かに呼吸を整えている人。



目を閉じて、何かを思い浮かべている人。




──この中に、ぼくの“仲間”がいる。




「567人の中から、選ばれた20人。この中から、7人がユニットメンバーになる」



椿さんの言葉が、ぼくの胸に響いた。



ぼくは、オーディションに参加していない。


でも、歌を届けたいという気持ちは、きっと同じだ。


だから、ぼくはこの20人を“仲間候補”として迎えたい。




颯太が隣でぼそっと言った。



「なんか、いよいよって感じだな」



「うん。ぼくたちのユニットが、動き出す」



鏡の前に立って、ぼくは自分の顔を見た。



「ぼくは、誰がメンバーになろうと、歌で誰よりも輝いてみせる!このチームをつなぐ」



それが、ぼくのメンバーでの役割だ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ