葬儀
村では悠新と土方の葬儀が執り行われていた。土方の葬儀も同時にという事で役所より多くの人間が訪れ、盛大な葬儀が執り行われた。
ザヴァンは何らの方法で土方を操り、最後には二人ともを殺害した。最初は悠月含め村の人間の多くが土方に疑問や恨みの念を抱いたが、婆やが目の前で起きた事を説明し、役人も悠新に敬意を払っての今回の葬儀となった。
一通りの儀式が行われた後、2つの棺を広場に並べ周りを草木で多い火をつけた。
悠月は大きく泣き叫んだ。
燃えつきた後、棺の元に村人が集まり遺骨を確認しようと近づいた時だった。
灰の中から咳混む音がする。
悠月は驚き、役人の中には構える者もいた。
...「ゴホッ...姉さん?皆もどうしたの?」
悠月は涙ながらに近づいた。
そこには数時間火にかけられていたにもかかわらず、全く外傷の無い悠新が裸で立っていた。
婆や「たしかに心臓は止まっていたはず」
婆やは腰を抜かして地面に倒れた。
役人の人間がざわついている。
悠新「...僕は...」
悠月「生きてよかったぁ、あぁぁ」
...「不死...という事か?」
...「そんなのありか?いくらNOBAでも聞いた事ないぞ」
伊藤「悠新君だね?無事で良かった。ご家族の方、失礼だが本人かどうか確認した方が良い」
悠月「失礼ね!正真正...」
悠新「いいんだ、姉さん。この人は姉の悠月。そこにいる婆やと3人でくらしています。生年月日は...」
悠新は家族構成や生い立ちなどを細かく話した。
悠月「間違いありません。もういいでしょ。少し休ませてあげて」
伊藤「すまない、私たちも土方の葬儀をすませてくる。その間休んでおきなさい」
悠新(その間...)
伊藤博文は現時点で役所の最高責任者であり、最高戦力であると言われるNOBAだった。視力が無いらしく常に杖をついて歩いている。
伊藤は悠新の家に1人で入り悠新に話始めた。
伊藤「土方君は実に残念だった。ある意味彼が君を残してくれたのかもしれない」
悠新「僕はおそらく一度死んでいる。姉さん達が無事で本当に良かった」
伊藤「君を...」
悠新は伊藤に頭を下げた。
悠新「僕を役所に入れてください!」