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アイドルだった!?

勉強が苦手な中学二年生の「俺」は、ある日、成績不振に気落ちしながら放課後の図書室に立ち寄る。そこには一人の女の子が静かに勉強しており、ふとしたきっかけで「俺」はその子に勉強を教えることに。次の日もまた次の日も、なぜか「俺」はその子とのやり取りに胸が高鳴り、図書室へと足を運ぶ日々が続いていった。


「はぁー、今回のテストもダメだった」

俺は勉強が嫌いな中学二年生 テストで結果を残せないでいる

帰っても何もやることがないため図書室でも行くことにした。


うちの学校の図書室は広い が、利用する人がほとんどといっていいほどいない。現に俺も初めて図書室に入った。


ガラガラ~ 扉を置けるとそこには一人の女の子が座っていた。どうやら勉強しているようだ


ーーーーーーーー

図書室に入ってから1時間がたった。

なんかさっきからずっと見られているような感じが・・・

気味悪くなった俺は帰る準備をしようとしたところ急にずっと俺を見ていた女の子が話しかけてきた


「あ、あの~ ここ教えていただけませんか?」

どうやら分からないところがあったらしい


「あ、はい」

幸い俺が分かる問題だった


「ここは、これをこうして~」


「そうやってやるんですね!ありがとうございました!」

なぜだか胸がドキっとした なんだろうこの気持ち・・・

そんなこんなで時間がたっていった

ーーーーーーーーー

次の日


おれは放課後また図書室にいた。なぜだか自分でもわからない 気が付いたらここに来ていた。

昨日と同じ位置に俺が勉強を教えた子が座っていた。

今度は俺の顔を見るなりすぐ近づいてきて「ここ教えてくれませんか」と


「あ、こうやればよかったんだ!ありがと」

そんなことを言われるたびに胸があったかくなっていく


俺は次の日も次の日もまたその次の日も図書室に行った。あの子と話すために



そういえば最近リリというアイドルが話題らしい。どうやらこの学校にいるとかいないとか まぁそんなことは関係ないけど なんてことを考えながら登校していた。

すると門に人だかりができていた


「リりこっち向いて」 「キャーかわいい!」 「やっぱちげーなー」

少し気になったので群衆をかき分け進んでいった。

その子はいつも放課後図書室にいるあの子だった。

ーーーー

図書室


いつもの場所にリリはいた

今度は話しかける前に自分から話しかけた。


「あのさぁ、もしかして芸能活動してる?」


「うん!やってるよ」


「あ、もしかして知らなかった?自己紹介もしてないからごめんね~」

そんな流れで自己紹介をした


「りりって呼び捨てでいいよ」


「わ、分かった。そ、そうだここの問題分からないんだけど・・・」

なんか気まずかったので今日は自分から質問した


「ん~?ここは・・・」


「あ、ありがとう わかりやすかった」


「え、そう、うれし~!」

ーーーーーーーーー

いくらか時間がたったころりりが言った。

「ここで初めて会った時の事覚えてる?」

「すごい話しかけるのに勇気出したんだからね」


「そ、そうなの!意外な一言だった」

てっきり芸能活動してるから簡単だと思ったがそれは言わないでおいた。


「まぁ、そのおかげで仲良くなれたんだから勇気出してよかった!」


「仲良く?」


「うん、だってこんなに毎日話してるんだからもう友達でしょ」


「友達・・・うん、そうだね!」

あったかくなるような感じがし、とてもうれしかった。


ただ下校時間が近づくとリリが急にソワソワし始めた


「あ、あの これあげる」


「キーホルダー?かわいいね けどもらっていいの?」


「うん!勉強教えてもらったりしたからさ 世界に2つだけしかないんだよ!」


「2つだけ!ありがとう 大切にするね!」


「あと、お願いがあって・・・その、これからも図書室に来てくれる?」


「うん、もちろん行くよ」


「ふふっ よかった~それにもらってくれて やっぱ勇気を出すのは大切なんだね!!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そういえば今日リリが出るテレビやるって言ってたな・・・見てみるか


【テレビにて】


ではリリさんのお気に入りの物を教えてください。


「リリのお気に入りの物は ジャジャーン このキーホルダーです!これは世界に2つだけしかないんです」


「これはかわいいですね! 2つだけということはもう一つは誰が持っていんですか?」


「もう一つは・・・リリの わ、私の大切な人が持ってます」

ーーーーーーーーーーー

翌日

登校してくる生徒たちの口から聞こえてくるのは、リリの大切な人って誰だろうだった。

どうやらその話題で持ち切りだった


校門近くでまた人だかりができいる。当然のようにその中にはリリがいた。しかしいつもと何かが違かった。

ジッと見ていると目が合った。助けを求めているような眼だ。

「そんなにたくさん質問しても返せないよ リリも困ってるじゃん」

言った瞬間後悔した。するとすぐに罵声が飛んできた。


「お前に何がわかるんだよ」などなど

しかしそのうちの生徒が「っは」っと気づいたように言った。


「そのストラップリリのじゃない?本物と同じだ!」

場が一斉にザワつき始める 「リリとどうゆう関係?」 「なんだお前は」など


気が付いたら俺はリリの手を掴み、群衆から逃げるように駆け出していた。

ーーーーーーーー

「はぁ、はぁ、リリ大丈夫?」


「うん、大丈夫」

その言葉とは裏腹に、リリの表情は曇っていた。


俺はとんでもないことをしてしまったと気づいた。リリの手を握って走りだしたなんて、誤解されて当たり前な事をしてしまった。


「これからどうなるんだろう・・・」

リリは、目を伏せたまま、小さな声で呟いた。


誤字脱字あったらスイマセン

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