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四方山話  作者: けも
5/5

「ひどい民話を語る会」を読了

あるいはアイヌウエペケㇾはTSの夢をみるか、


「囲炉裏端にはコンプライアンスもポリティカル・コレクトネスもないんです。そして――。ひどい民話が誕生するんです」京極夏彦 ( ひどい民話を語る会「はじめに」より )

 良く知られている名作昔話の陰に埋もれている「ひどい民話」を 京極夏彦氏 をはじめとする妖怪愛好家たちが縦横無尽に語り尽くす、めくるめく「ひどい民話」の世界。

 博覧強記な方たちの縦横無尽なトークは一読の価値あり、なんですが、

 荒唐無稽な話、下ネタ、落ち無い話がダメな人は読まないほうがいいかも…



 紹介されている「ひどい民話」のなかで気になったのが …

『パナンペとペナンペ』で、

 この二人はアイヌのウエペケㇾ( 昔 話 )の登場人物で、ストーリーは「パナンペが奇抜な方法で富を授かり、ペナンペが真似するが失敗し、つまらない死に方をする」展開が基本で、「花咲か爺」「おむすびころりん」など日本本土の昔話の1ジャンル「隣の爺型」の説話と通じる内容が多いのですが、「つまらない死に方をする」で終わらないものもあって、その一つが ……


【 幌別村 ( 現在の北海道登別市 ) の伝承 】

 Wikipedia『パナンペとペナンペ』より

≪パナンペはペナンペをからかおうと企み、美女に変身した。そしてペナンペの留守宅に忍び込み、男の一人暮らしで乱れた室内を掃除し、着物を洗濯し、炉で夕食の支度をした。夕刻になり山から帰ってきたペナンペは大喜びで美女=パナンペの作った晩飯を食べ、同衾しようと床に誘ったところで正体を現したパナンペにからかわれる。後日、ペナンペは仕返しを企み同様に美女に変身する、パナンペの留守宅を掃除し、食事を作り、帰宅したパナンペと同衾したところで術をかけられ、本物の女性にされてしまった。結局、ペナンペはパナンペの妻となり、夫婦仲よく暮らした。(日本民話「鶴女房」、「蛤女房」の変形とも考えられる)≫


 いや、コレ 「鶴女房」「蛤女房」の変形かなぁ …


 で、これと似ているのが筆者が昔々読んだアイヌウエペケㇾで、


 むかし、魔法使いの男が二人いた。

 二人は仲がたいそう悪く、

 術を掛け合っては、喧嘩ばかりしていた。

 ある時、一人の男がもう一人に術をかけ女性にしてしまった。

 男に戻れないと怒る元男に、もう一人の男は求婚して、

 二人は結婚して、夫婦仲よく暮らした。

 めでたし、めでたし


 と、いうもので、

 ひどい、ひどくない以前に、

 大丈夫ですかアイヌウエペケㇾ ?

 読者置いてきぼり感が …

  いや、

 アイヌの方たちは昔からTSな感性を育んでおられたのだなぁ

 進んだ感性をおもちだったのだなぁと…



 すみません

 オチ無いです ……



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