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四方山話  作者: けも
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 筆者の母校での話。


 筆者の母校は在校生の人数が千人を超える、そこそこ大きな高校で、校庭も広く、それをぐるっと取り囲む塀も長く、高かった。

 校舎の反対側は塀の陰になるためやや薄暗く、日中も人通りがまばらで、防犯上問題がある状態だったのだが、そこへ変質者が出現するという事件が勃発した。

 犯人は白昼堂々、下校時の女生徒を狙って股間を見せつけながらラジオ体操を行うという、堂に入った変質者ぶりで、当時はスマホの類もなく、被害者が校庭を走って職員室に駆け込むころには犯人は逃走しており、警察の巡回もむなしく犯行は続いた。


 そして、

 ある日の朝礼で校長先生が犯人が昨日逮捕されたことを全校生徒に告げ、事件は結末を迎えた。犯人逮捕の切っ掛けは警察でも高校の職員、教師でもなく二人の女生徒であった。何度かの成功体験の後、犯人は被害者との距離を縮めていた、それが命取りになった。


 その日、目の前の変質者にパニックになった女生徒二人は学生カバンで右左(みぎひだり)から犯人を滅多打ちに … 悲鳴を聞きつけた警察官が駆け付け犯人を取り押さえ、あえなく御用となった。


ーらしい。





 

 うちの高校、ものすごく体育会系の部活強いんですよね… 

 その後、犯人は打撲全治二週間、お手柄の女子二人はバレー部であったとも、柔道部の猛者であったとも、まことしやかに囁かれていましたが、真相は不明のままです。



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