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気づいたら生贄 6

投稿し直します。

大幅に内容を修正いたしました。

「けど、奴隷を直ぐに確保できるのか?」

「そうだな・・・でもなんとかするしかないだろう? ケルベロスとの従魔契約で俺達の存在意義が出来るんだ。王国に飼われている俺達にとって国の戦力になる危険魔獣を手懐けているから生活が保障されている。もしそれが出来ないとなると逆に王国の脅威として俺達従魔士を皆殺しに来るぞ?」

「そうだな。しかし今回少し金をケチったせいであまり発育の良くない子供を掴まされたのが原因じゃないのか?」

「ああ、今度は少し金を出してでも丸々太った子供を買おう」

「はあ、まったくとんだ出費だ」

「ああ、村長も他の村の者も怒るだろうが仕方ねぇだろ」

「俺達の村の者を生贄にはしたくないからな」

「ああ、さて、ガキの死体を片付けて・・・お、おい!」

「なんだ?」

「こいつ息がまだあるぞ!」

「はあ? ケルベロスに食べられなかったとはいえ、少しはかじられているだろ? それにここに縛ってからもう一週間近くになるんだぜ?」

「でも見てみろよ」

「ほ、本当だ微かだけど息がある・・・・だとしたらこいつを売り払えば多少は金が戻って来るんじゃないか?」

「おお! そうだな」


・・・・・・・・何、こいつら勝手な事を言ってるの?

また私を売り飛ばす?

この瀕死の状態の私を?

こいつらにとって奴隷なんて家畜か何かだと思ってるんだ。

頭にくる! 腹が煮えくり返る! 

この世界の人間ってどうなってるのよ!

まあ良いわ。

取り敢えず生き残れるチャンスが生まれたんだから。

隙をみて絶対に逃げ出してやる。

そして何時か、私にした酷い仕打ちを数倍にして返してあげる。

必ず・・・・・・


「おい、鎖を外したか?」

「・・あ、ああもうちょっとだ」

「何してんだ? さっさと終わらせろよ」

「ああ、なんだか気持ちが悪くて・・」

「はあ? お前朝飯に何か変な物でも食ってきたのか?」

「何、いってやがる。お前と一緒に食堂で食っただろ?」

「それも、そうか・・・なら早く片付けてしまえ。馬車にこのゴミを乗せて帰らなきゃいけないんだからな」

「ああ、分かってる・・・」


分かってるさ。

でもなんだか体の中を何かが動いているような変な感じかして・・・それにこのガキを見てると鳥肌が出て体が震えてしまう・・・・・・・

何故だ? こんな死にかけのガキから恐怖を感じるなんて・・・


「おい? 顔が青ざめてるぞ? 本当に大丈夫か?」

「・・大丈夫・・だ。よし鎖を外した。馬車の荷台を開けてくれ」

「あ、ああ・・・・」


二人の男は力なくされるがままの少女を荷馬車に投げ込むと、さっさと荷馬車に乗り込み馬の手綱を打ち付けるとゆっくりと荷馬車が動き出した。

これからもよろしくお願いします。

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