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新しい仲間 4

よろしくお願いいたします。

「二人ってそういう仲なの?」


私は気になったのでストレートに聞いてみた。


「そういう仲って?」

「ば、馬鹿!! そんなことある訳がないでしょ!!」


ルテ・・・あ、私も姫さんじゃ怪しまれるので名前で呼ぶ事にしました。

ルテは、意味が分かってないようなので、そう言う仲にはなっていないのは確かみたいだけど・・・


「ロッティさん・・顔真っ赤ですよ?」

「な!! こ、子供のくせに!!」

「あ、訂正しておきますけど、私これでも66歳ですよ? 魔人族は長生きみたいなので」

「は? ババアなの?」


・・・ロッティさんって敵が多いんじゃないの?


「今、ババアとか言いました? この美少女に向かってババアとよく言えますね? 私に比べたらロッティさんの方が老けて見えますよ?」

「は? 私はまだ21才だ!!」

「あら、21才でそれですか? 私は66才でこの容姿ですよ?」

「反則だ!!」


ロッティさんがやたらと私に突っかかってくものだから、つい応戦しちゃった。

たぶん、ほんとにロッティはルテの事が好きなんだろうな。

それを私が茶々入れたから怒ってるんだろうけど・・・・


「まあ、まあ、二人共私に免じて仲直りしましょ?」

「何故ルテに免じて仲直りしなきゃいけないの?」


私もまだ言い合った勢いがあるからね。

直ぐに何も無かったとはいかないもの。


「だって、エリゼちゃんの保護者は私なのよね?」


ルテが当たり前のことを聞いて来るので頷いた。


「だったら私の言う事をちゃんと聞きなさい。きかない子は保護者として当然叱らなきゃいけないのよ? 叱られたい?」


私は首を横に振る。

でもこんな綺麗な人に説教されるのはそれほど苦じゃないかも。


「だったら、私を怒らせない様に言う事を聞いてちょうだいな? それとも一度は叱られたい?」


ゾク!!?


い、今、背筋に悪寒が走ったような・・・・

ここは言う事を聞いておいた方が良いような気がしてならない。


「ロッティも良いわね?」

「わ、私は王女殿下の・?!」


ロッティがまた王女殿下と間違った時、ルテが人差し指で優しくロッティの唇に当てウインクした。


「分かりました!!! 全力でエリゼと仲良くなります!!」


豹変した。


「という事でエリゼちゃん。これからよろしくね」

「え、ええ、こちらこそ」


案外、この姫さん侮れないかもしれないな。


「ところで・・・」


姫様が私に問いかけてきた。


「何でしょう?」

「この、ケルベロスとフェンリルだけど・・・・ちょっと目立たない?」


私はそう言われ2頭を改めて見てみた。

見たと言うより見上げたの方が正解だろう。

それ程2頭は大きく威圧感があった。


「これから町とか人とも合う事があるけど、この2頭を引き連れていては目立つでしょ?」


まあ、フェンちゃんは一歩譲って問題無いとしても、ケルちゃん確かに問題大ありです。

首が三つもあるからね。

見た目で魔獣だと直ぐばれるわ。


「エリゼ様、それでしたら問題ありません!」


ケルちゃんが自信満々に私に言ってきた。


「何かいい案でもあるの?」

「はい、これを見てください」


そう言ってケルちゃんは大きくジャンプすると空中で一回転した。


「ボン!!」


え? な、何が起こったの?

空中で大きな爆発するような音と共に煙が拡散し、ケルちゃんの姿が見えなくなった。


「ケルちゃん!?」

「はっ!! ここに!」


ケルちゃんの声が私の足元から聞こえた。

私は煙を見るのを止め足元の方へ視線を変えた。


「い!? だ、誰?!」

「私でございます!」

「え、えっと・・・まさかケルちゃん?」

「はい! 姫様の忠実なる僕、ケルベロスでございます!」

「お、ケルベロス殿だけずるいですぞ! われもですぞ!」


今度はフェンちゃんが声をあげ同じように空中に飛びあがると、一回転して爆発した。


「われもケルベロス殿と同じく変化いたしました。これで人前に出ても問題ありませんぞ!」


私の足元に頭に獣の耳とお尻から尻尾が生えている全裸の獣人女性が傅いている。


「どうですか? エリゼ様!」

「われもどうでございますか? エリゼ様!」

「・・・・なんで、なんで」

「「はい?」」

「なんで、私よりオッパイが大きくて身長もあって、超絶美人になってるのよ!!」

ありがとうございます。またお越し下さい。

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