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今は深夜、今日の投稿いたします。

「姫様ぁ!!」

「お?!」


ケルちゃんが叫んだと思った瞬間私の体は宙に舞っていた。


「お、おお!! ケルちゃんありがとう」

「いえ」


ケルちゃんの一つの頭に襟元を(くわ)えられて飛んでいた。

そのまま着地するケルちゃんと共に今まで私達が居た場所を確認すると、樹々の破片が飛び土煙が舞っているのが見えた。


「王女さん達は・・・あ、大丈夫みたい」


彼女達も私達と同じ様にそれぞれが飛び出し、無事に逃げられたみたい。


「ほう、こんな所に隠れて何をしておるのかな?」


後方で男の声が聞こえる。

まあ、気配で分かっていたから特に驚く事は無かったけど、私達が隠れていたのに気付いていたのには少し驚いた。


「従魔士は、従える魔獣の五感もある程度共感するのでな、臭いでお前達が居る事は知っていたのだよ」


説明ありがとう。

なるほど。

という事は、私もケルちゃんの五感を共有できるのかな?


『はい、大丈夫だと思います』

『ふむ・・・・・もっと早く言ってよ!!』

『申し訳ありません!!』


「おい! 子供! よそ見をしていると食われるぞ!」


ロッティさんが注意してくれた。

この人私の事が嫌いな割にちゃんと注意してくれるのだから王女さんとは違う優しさの持ち主・・・


「ツンデレ?」

「何だかよく分からんがちょっと腹が立つわね」


感の鋭いロッティさんだこと。

それより私達を襲ったのは・・・えっと・・・・


「こいつ何?」

「姫様、こやつフェンリルです」

「はあ? 幻獣のフェンリルですって?」

「そんな、災害級ですよ? しかも確認されたのは100年以上前に一度と言われる幻の魔獣が何故?」


王女さんもロッティさんも、もの凄く驚いているという事は・・・・・


「相当強い魔獣なの?」

「当たり前です! こんなの相手に戦える人間なんていませんよ!」

「ははは! そうだろう? このロドンの村の者は優秀でな、こういう災害級を複数従えているのだ。おかげで王国や周辺国もこやつらには手を出せなかった。だがこの従魔の印が完成したことでこれからの従魔の力は我がルガニア王国の力となるのだ!!」


少しまずいわね。

このフェンリルに注意をはらっている隙に王国の兵隊達が私達を取り囲んでしまっていた。

逃げ場が無い・・・・・・けど


「しかし私が言うまでもなくケルベロスまで召喚していたとはな。さすが王宮魔法士だけの事はある。ロドンの村の者の事を良く把握している。これでお前達が誰であろうと関係ない。直ぐに殺してやるから安心しろ」


ケルベロスの事、ロドンの村の者が召喚していると思っているのみたい・・・だったら。


『ケルちゃん、ちょっとお願い・・・・』

『はっ如何なることです?』

『・・・・・・・・・・・・・・・・』


「貴様! この方を殺してただで済むと思っているのですか?!」

「ん? その少女がどうかしたのか? まあかなりの上玉だから殺したら勿体ないか?」

「下品な! このお方はルガニア王国第一王女、フォルテ・レ・ルガニア殿下であられる! 頭が高い! 不敬であるぞ!!」


どっかの御老公様みたいだけど・・・・


「そうでございましたか?! これは失礼をいたしました!!」


お? 効果があるの?

まあ国境警備の隊長クラスなら王族は雲の上の存在なんだろうし、その威光だけで平伏するのかも。


「貴様はこの国境警備隊の者か?」

「はっ! 私は隊長を務めさせていただいておりますクエルと申します」


ロッティさんが質問すると、丁寧に頭を下げそれに答える隊長。

それに合わせて他の兵隊達も頭を下げ始めた。

案外簡単に終わるのかも?


「クエル! 直ちにエルフ国への侵攻作成の中止、並びに国境の町での従魔実験の即刻停止と、ロドン村の者の解放を命じます!」


頭を下げる兵隊達に姫さんが命を下した。


「なるほど・・・お話の通りでございましたな」

「どういう事です?」


隊長の不審な言葉に戸惑う姫さん。

明日か今日か? はたまた違う日に投稿します。

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