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初めての仲間? 1

投稿いたしました。

是非読んでいただければ幸いです。

あれからどれくらい歩いただろう?

私は今、ロドンの村へ向かって歩いているはず?

だって、何処に在るかなんて知らないもの!

馬車の方向から考えてそっちへ向かう道を歩いているだけだから。

とにかく今はそれしか目標が見つからないので向かうだけです。

けど・・・最初はどうなるかと思ったわよ。

勢いよく再スタートを切ろうとしたのに、貧血で倒れてそのまま半日動けなかったんだから。


「呪われた血を操る者」


なんて自分で言ってたけど、本当に呪われてるわ。

ま、なんでそんな言葉が思い浮かんだのかも、よく分からないけどね。

とは言え、血を操る者がその血のせいで貧血になって半日動けないなんてどれだけ使えないチート能力なのよ!!

あ、そう言うのチートとは言わないの?

まあ幸い私に近づく者は誰も、獣もいなかったので助かったけど、今度からは使い方に注意しないと。

多分あの長剣に血を染み渡らせる為には相当量の血が必要だという事。

そして使用した血は戻らないので血の回復が必要みたい。

で、回復には今分かっているだけで二通りあるという事は分かっている。

一つは、食事と睡眠。

これは普通の人間、日本に居た時から変わらない不変の理よね。

ただ即効性が無いから戦闘とかになる時は慎重に考えないと。

そしてもう一つが、血の直接吸収。

あの怯えていた男の血が私に掛かりその血を取り込む事で体力が回復した事実。

つまり相手の血を前身に浴びればそれだけ回復が早いってことだと思う。

・・・・・・・・何だか人間じゃないみたい。


「まあ! 今はそんな事考えても答えが出る訳じゃないからね。とにかく前に進むだけよ!」


道中は、本当に静かだ。

時々森の奥から獣や鳥の鳴き声が聞こえる程度。

街道だとは思うけど、まだ誰とも合っていない。


「その方が今は都合が良いかも。初対面で会う人には気をつけないと」


なので色々考える時間があった。

それでさっきの様な回復とか色々考えていたんだけど一つどうしても分らなかった事があった。


「あのケルベロスだっけ? それと最初の震えて怯えていた男の事よね」


どうしてあんなに怯えたのか?

今なら何となく自分の血のせいじゃないかとは思えるんだけど・・・・


「そう言えば男の方は私と接触していたから・・・かな?」


でも、あの隊長さんみたいに明確に血を操作した覚えは無いのよね?

だったら偶然私の血を取り込んだとか?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ・・・まさか・・・ね。


もし想像した事で当たっていたら、ちょっと・・・いえ、かなり恥ずかしい。

何を想像した?

・・・・う~ん、つまりあれよね。


「し、失禁」


あれに血が混ざっていてそれを踏んだとか触ったとかで肌から吸収されたとか・・・・


「わあああああああああああ! あいつら絶対に殺す!! あ、あの男は死んでるか、じゃああの魔獣ケルベロスは見つけたら殺す!!」


はあ~たぶんそれが正解なのでしょう。

一応私は奴隷でしかもあまり良い待遇で扱われていたわけじゃないだろうし、暴力を振るわれていた可能性は高いでしょ。

それなら、お腹を蹴られて内出血とかしていたら、おしっこに血が混ざっていてもおかしくないし。


「・・・・でもこれって罠とかに使えそうじゃ・・・・」


む、無理~!!

その度に屋外でお花を摘みに行かなきゃいけないのよ! 

それも罠に嵌めやすい場所にしなきゃいけないのよ!?

華の乙女にそんな羞恥プレイはできません。


「はあ〜〜〜〜なんだかどっと疲れた」


少し考えるのはやめて今はロドン村を探す事に集中しよう。

そう思った時だった。

私の後方の森の茂みの奥から何か大きな力の塊みたいな物が居る事に気付いた。


「何か、居る?」


どうしてそんな事が分かるのか知らないけどそう思ったんだから仕方ない。

私はとっさに街道を外れ、森の茂みの中に身を隠した。

読んでいただきありがとうござます。

またお越しください。

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