特異能力判別
「以上で入学式を終了します」
はっ!ねてた?
周りを見た感じ終わったみたいだな。
首が痛い。眠気もひどい。
校長の話がやけに長い。限られた時間を無駄にするな的なことを言ってた気がするが、この時間が一番無駄だろ。てか最後まで起きていた奴いるのか?周りのやつらも今起きたみたいだし、
「新入生の皆様は、この後特異能力の判別式を行いますので、案内に従って速やかに移動してください」
おっと、特異能力か。さっき教えてもらったやつだな。能力次第だといじめにあうこともあるそうだし、できれば強いのがきてほしいな。
案内されてきた場所は、普通の教室よりもかなり広い部屋だった。部屋を区切るようにして水晶玉が横一列においてある。あれで能力を判別するのか?とりあえず列に並ぶか。
貴族の奴等は寮に戻っていった。入学以前に判別を終わらしているらしい。貴族の能力がどんなものか知りたかったんだが、残念だ。
判別を受けている奴を見ていると、反応は多種多様だ。
「よっしゃー!火の操作系だ!」
「ぎ技能系、、、しかも剣の、お、おわりだ」
ざわざわ ざわざわ
「あいつ技能系?」 「うわー」 「剣ならまだましなほうだろ」 「可哀そうに」
操作系? 技能系? また知らない単語が出てきているな。
「おい、技能系とか操作系って何なんだ?」
「は?お前知らねーの?常識なさすぎだろ」
「すまんすまん、田舎育ちなもんで」
「そんなレベルじゃ、ねーだろ、、、まあいい、操作系とかってのは能力のおおまかな種類だ。操作系ってのは物質を自在に操ることができる、技能系は特定の技術を身に着けやすくなったり行動に補正がかかったりする、特殊系はその他って感じだな」
「なるほど、じゃあなんで技能系出落ち込んでるんだ?」
「特異能力もピンキリだが、技能系はその差がでかすぎる上にはずれが圧倒的に多い、練習したらできるようなものばっかだ。あの様子だとかなりしょぼいものを引いたんだろう。みんなできるかもしれないことと限られた奴しかできないもの、差は明白だろ?」
「そうか?」
「そういうもんだ。お前もすぐわかる。ほらお前の番だぞ」
おっと、俺の番か。
係りの人に指示された通りに水晶に手をかざす、水晶は淡い光はなっている。次第に光が収まっていく。
完全に光が消えた、あとは結果を言ってもらうだけだが、
「、、、クスクス」
笑ってるよなこれ、なんでだ?
「あ、あなたの特異能力は、、、、」
ずいぶんもったいぶるな。なんなんだほんと
「わ、割り箸を絶対きれいにわる、です」
「は?」
ここから俺は地獄のような生活になっていく。