表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ミアラ王女は死にたくない  作者: 園原きょう
2/2

第一話 「私…子供になってる!?」


 そう、ミアラは死んだ、確かに、死んだのだ。




 「あうっ?」

その間抜けな寝起きの声は、自分自身が一番聞き覚えがある。

間違いなく、自分の声。

ユークレース王国王女、ミアラの声。


 まさか、夢だった!?

だとすれば、ずいぶんと生々しい夢だ。

自分が従者たちにした仕打ちも、それが自分に跳ね返ってきて起きた出来事も。


 (嫌な夢…)

そうしてミアラは起き上がる。

夢で経験した、あの堅くて冷たくて、汚れたベッドではなく、良い香りのする、柔らかなベッドから。

(…?)

足がつかない。

この柔らかいベッドは、ミアラの足の長さにぴったりで、起き上がって足を横にもっていけば、すぐに床についたはずだ。


だがそんなこと、寝起き直後のミアラの頭には止まらず、深く考えずに、足を延ばした先に置いてあった靴を履き、立ち上がる。

そこでやっと、違和感に気づく。

足が短い。

というか、床が近い。

さっきまで、毛布をかぶっていて気づかなかった。


そこで、ミアラはデスクの横の姿鏡の前へと、足を進めた。

「わ、わたくし…」


「子供になってる!?」

王女らしからぬ、大きな声だった。


 鏡に映っているのは、間違いなく、自分。

でも、自分が知っているより背が低い。顔が丸い、肌がきれい。

…子供、だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ