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実況!魔法少女バトル!! ギリギリ☆打撃系魔法少女☆こころん2 後編

--------《中編のあらすじ》--------


ついに、『魔法少女』VS『魔法少女』の戦いが始まってしまう!?


以上


--------《↓ココカラ本編↓》--------



--------《魔法少女バトル》--------



実況her(以下h)《はぁっはぁっ『魔法少女』どうしのバトルが始まると聞いて、速攻で戻ってまいりました!!》

《解説の方も、引き続きMAXさんにお願いします。》


解説MAX(以下M)《よろしくお願いします。》


h《さて、MAXさん。》

《まさか、『魔法少女』どうしが戦う事になるとは思いませんでしたね。》


M《そうですね。》

《しかし、過去にも何度かあったんですよ?》


h《ほう・・・それはどんな状況で?》


M《やはり、縄張り争いですね。》

《実際、『魔法少女』は、ポイント制。な訳ですから。》


h《では、今回もそんな感じなのでしょうか?》


M《それは・・・ちょっと違うみたいですね。》

《ほら、何か話してますよ?》


h《静かに・・・聞いてみましょう。》


「ルーミ。」

「操られているとはいえ、『魔法少女』どうしで戦う事になるとはね。」


「・・・操られているのは、そっち。」


もぐりのパートナーの白猫にチャームボイスで操られたルーミは、こころんの事を『』に操られたと思い込んでいるッ。

実際に操られているのはルーミな訳だが、話をしていても埒があかない。


h《何やら・・・操られている?とか、言っていますね。》


M《どうやら、あの白猫に原因があるようですね。》

《ちょっと調べます・・・》

《・・・あの、白猫・・・たぶんもぐりですね。》


h《と、言うと正式登録が無いマスコットキャラ・・・》

《これは、犯罪の匂いがしますね。》


M《ええ。恐らくこころんは、その白猫を拘束する為に、ルーミと戦うようですね。》


h《流石はMAXさん、少ない情報から、的確に状況を理解しましたね。》


M《いいえ。中編を読みました。》


h《 ・・・ 》

《あ、あ〜〜〜っと、そんな事を言っている間に始まってしまったぞ!?》


こころんは『マジ狩る八極拳』の構え。

一方、ルーミはただ立ち尽くしているだけである。


「行くわよ?」


こころんの『八極拳』攻撃だ!

一瞬で間合いを詰めるこころん。得意の『裡門頂肘りもんちょうちゅう』であるッ!!


「まじかるばりあー」


きんっ

高い音と共に、こころんは弾かれてしまう。


h《こころんの『八極拳』も、『まじかるばりあー』の前には無力なのか!?》


「かのんッ解析!!」


「OK分かったよ、こころんっ」

「八極拳・・・打撃によるばりあーの損傷率・・・推定0.05%」


「・・・じゃあ、次はこれね。」

「マジ狩るぅぅぅぅぅ・・・・チェンソー!!」


こころんは、その魔法・・・『投影とうえい』により様々な武器、コスチュームを生み出す。

中でも『マジ狩るチェンソー』は、得意な武器・・・必殺技なのであるっ!!


M《早くもマジ狩るチェンソーを出しましたね。》

《ばりあーを抜くには、最大の攻撃で無いと無理。と判断したのでしょう。》


h《回転する刃ッ唸るエンジン音ッ!!》


こころんの『マジ狩るチェンソー』攻撃だ!!


「どっ・・・・せ〜〜〜〜い」


キィィィッィイィィィイィィィィィイ・・・キンッ!!


硝子を引っ掻くような音。そして・・・


h《あ、あ〜〜〜っと、マジ狩るチェンソーが折れてしまったぁぁぁぁぁぁぁ!!》


刃こぼれだけじゃなく、ブレード本体をも折ってしまう。


「かのんっ」


「損傷率・・・推定0.5%」


「成程ね。」


「・・・あなたの攻撃じゃ、私のばりあーは抜けないわ。」


ばりあーを張ったまま、じりじりと近づいてくるルーミ。

こころんっ絶体絶命のピンチか!?


「どうする気だい?こころん。」


「ちょっと苦手な分野だけど・・・やってみるわ。」

「マジ狩る・・・・クレイモアーー!!」


h《おお〜っとこれはぁぁぁぁぁぁぁぁ!!》


M《私も初めて見る攻撃ですね。》


こころんの両肩に巨大なミサイルポッド・・・・の様な形状のモノが作り出される。


ガコンッ


っと、重い音をたて、二つのミサイルポッド状のモノは展開する。

中にはぎっしりと・・・


「ファイヤーーーー!!」


ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン・・・・・・・・・・


鉄球。

無数の鉄球が風を切り、勢いよく打ち出される。


M《何か、このようなブービートラップがあった気がしますね。》

《しかし・・・これは・・・》


きんっきんきんきんきんきんきんきんきんきんきんきんきんきん・・・・・・


あるものは、こころんの方にも打ち返され、あるものは地面にめり込む。

打ち出した鉄球は全て弾かれ、ばりあーも健在である。


「損傷率・・・0.1%」


「だから、無駄だと言っている。」


なおも、じりっじりっと画面端(魔法少女バトルは特殊フィールド内で行われるのだ。)に追い込もうと近づくルーミ。


「・・・そうね。」

「どうやら、抜けそうにないわ。」


「ちょっと!!こころんっ!!」


みしっ


こころんが画面端を背にする。

近づくルーミ。


h《こころんっ絶体絶命だーー》


M《これは、新旧魔法少女の入れ替わりの瞬間なのかもしれませんね。》

《ただ問題は・・・白猫、あのマスコットキャラがもぐりであるとすれば・・・》


h《あるとすれば?》


M《あの子の・・・留美ちゃんの夢は叶う事は無い。》


h《留美ちゃん?・・・あ、あーっとついに、ばりあーがこころんに接触ッ!!》


ガリガリガリガリガリガリガリガリ・・・・・・・


魔法障壁の特殊フィールドの端とばりあーに挟まれる形となったこころん。

そのすざましい、摩擦により・・・こころんのHP・・・むしろ衣装が破れ吹き飛んでいく。


h《ひょっぉぉぉぉおぉ!? こころんの衣装が!!衣装がぁぁぁぁぁぁぁ!!》


M《 ・・・ 》

《べしっ(hをはたく)、そんな場合じゃありません。》


h《し、失礼しました。こころんっ頑張ってくれーールーミの為にも!!》


なおも続く、ルーミの猛攻ッ!!

しかーーーし!!


「ふう、読者サービスはこの位でいいかしら?」


「・・・なにを言っている?」

「もう、あなたの負け。」


「あ、あら・・・そんな事は無い・・・わよっ」

「クレイモアッ!!」


突如、地面に埋まっていた鉄球が、ルーミの足元より飛び出し、頬をかすめる。


「きゃっ」


ひゅーーーん。

解除されるばりあー。


「それが、弱点その1ね。」

「あなたのばりあーは、画面端に追い込んで削る・・・って性質上、地面の下には展開できないわ。」

「つまり、”地面にめり込ませて設置しておいた”クレイモアは、弾く事が出来ない。」

「ばりあーの中に入ってしまえば、何とでもなるのよ。」

「ほら、この周りには地面にめり込んだクレイモアが多数あるわよ?」


「くっ」

「まじかるばりあーーー」


またも、ばりあーを展開するルーミ。


「クレイモアッ!!」


そして、またもばりあー内より打ち出されるクレイモア。


「つっ」


今度は、当たりもせずに飛んで行った。

しかし、まじかるばりあーは解除されてしまう。


「弱点その2」

「あなたは・・・打たれなれていない。」

「だから、ちょっとの事で集中が乱れ、ばりあーが解けてしまうのよ。」


「くっ」


「何をしているのです。ルーミ」

「早く、あの『魔法少女』を倒すのです。」


まくしたてる白猫。

しかし、ルーミには明らかに焦りの色が見えていた。

その焦りは、次の行動を遅らせたのであるッ!!


「そして、弱点その3。」


一瞬で、ゼロレンジまで間合いを詰めるこころん。


「あなたは、密着状態では、ばりあーは張れない。」


「え?」


「これでおしまい。」


とんっ


こころんはそっと当身をする。

気を失い、その場に倒れこむルーミ。

変身が解ける。

その姿は・・・


「あら、この子は・・・この間見かけた幼稚園の子よね?」

「魔法で成長していたのね。」


h《・・・あ、あ〜〜、す、すみません。》

《あまりの事に、実況を忘れていました・・・》


M《私も、見入ってしまっていました。》


h《な、なんと、今までの攻撃はこころんの仕込みだったぁぁぁぁぁ!!》


M《これが経験の差・・・なんでしょうね。》

《流石はこころん。魔法少女歴10年は伊達じゃありませんね。》


h《10年前から愛していました。》


M《 ・・・ 》


h《・・・こほん。ル、ルーミの正体は以前こころんと『』のバトルに迷い込んだ幼女だったんですね。》


M《ええ、幼稚園に通う留美ちゃんです。》

《多分ですが、あの迷い込んだ折にもぐりのマスコットキャラに目を点けられたのでしょう。》

《あのフィールドに入れるという事は、一定以上の魔力を持つ。という事ですから。》


h《な、成程・・・あ、あの白猫はっ》


「さあ、観念して貰うよ。」


白猫と対峙する黒猫『かのん』。


「くっ・・・」

「・・・『魔法少女』を失った以上、私に勝ち目はありません。」

「何処へなりと連れて行くがいい。」


『かのん』の拘束魔法で拘束される白猫。


h《どうやら、無事に拘束されたようです。》


M《これで一安心ですね。》


h《やはり、こころんは強かった!!それでは、今日はこの辺で・・・》

《実況はherの人、解説はMAXさんでお送りしました。》


M《ありがとうございました。》



--------《魔法少女バトル 終了》--------



拘束された白猫を謎のマスコットキャラ達が迎えにきた。


「うわっなんか、すごい光景ねこれ・・・」


当たりには喋る犬やら馬やらツチノコやら・・・

これが、マスコットキャラ協会であるッ!!


「後は、協会の裁きに任せよう。」

「これで、一件落着だね。こころん。」


「いえ・・・まだよ・・・」


「まだ・・・この子の問題があるわ・・・」


こころんの腕の中で気を失っている幼女=ルーミ。


「この子にはきっと・・・叶えたい夢があった筈」

「だから・・・だからこんなにも頑張れたんだよ。」


「・・・そうだね。」


この子が目を覚ましたら、どうなるだろう?

自分はもう・・・『魔法少女』では無い。

願った夢も、もう・・・

出来る限り力になりたい。

そう思う・・・こころんだった。



--------《エピローグ》--------



「で、どうしてこうなった?」


「こころお姉様ぁ〜〜〜〜」


すりすりすりすりすり・・・・


幼稚園児・・・辺見留美へんみるみちゃんに頬ずりされ、なすがままのこころ。

あの後、ちょっと相談にのって、マスコットキャラ協会にお願いし、『魔法少女』になれるようにしたりした。

そうしたら・・・


「お姉様ぁ〜〜〜」


と、呼ぶ様になりこの甘えっぷりである。


「君はかなり好感度が上がる事を素でやっていたよ?」

「僕も同じようにやられてみたいものだね。」


「・・・それは無い。」


そして、新たな『魔法少女ルーミ』のマスコットキャラは・・・


「・・・」


あの白猫である。


「っていうか、何であんたが正式なマスコットキャラになってる訳?」

「拘束されて裁判受けたって聞いたわよ?」


「私もビックリしてる位ですわよ。」

「いくらマスコットキャラ不足だからと言って・・・」


その代り、首輪によって行動は制限され監視を受けているとの事である。


「でも、こうなってしまっては、私も精一杯務めさせて貰ますわよ。」

「それが、あの子への罪滅ぼしになるのでしょうから。」


ちなみに、この白猫がもぐりだったとか、夢が叶わないハズだったとか、そういう事は留美は知らない。

それこそ・・・夢が壊れると言うものである。

累積されていたポイントも一部を除いては、加算された様である。

つまり、留美の夢は着実に叶う方向へと向かっているのだ。


「それはそうと、私の事、何時までも白猫って呼ばないでもらえるかしら?」

「私には『あのん』って名前があるのよ。」


「そうかい、よろしく『あのん』。」


『かのん』・・・あんた若干敵意が見えてるわよ・・・・


「こころちゃんっ!!『』の反応だよ!!」


「留美。私達も行きますわよ。」


「おっけーー」


「・・・はいっ」



--------《魔法少女バトル》--------



h《さあ、今日もバトル勃発だーー!!》

《実況はherの人、解説はMAXさんでお送りします。》

《よろしくお願いします。MAXさん》


M《よろしくお願いします。》


h《さあ、コンビで『』と戦う、こころん&ルーミ!!》

《本日の対戦相手は・・・》


こころん&ルーミの戦いはまだまだ・・・続く??


h《って前作と同じ終わり方だぁぁぁぁぁ》

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