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実況!魔法少女バトル!! ギリギリ☆打撃系魔法少女☆こころん2 中編

--------《前編のあらすじ》--------


もぐりのマスコットキャラに『魔法少女』が騙されている!?

以上


--------《↓ココカラ本編↓》--------



「どうやら、私達の方が早かったみたいね。」


マスコットキャラである黒猫の『かのん』が『』の反応をキャッチし、『魔法少女』であるこころは現場に急行する。

早かった・・・と言うのは、最近この界隈の『』を倒して回っている『魔法少女ルーミ』より早く到着したからである。

こころは、何とか『ルーミ』の無理な討伐・・・魔力の消費を抑え、また、もぐりのマスコットキャラ?とされる白猫に騙されている・・・であろう事実を伝えたいのである。

とは言え、相手は小学生位・・・こころは高校生。学校による時間拘束の違いもあり中々先に来ることが出来ず、会う事すら厳しいのであった。

だが今回は先に来る事が出来た!

・・・物凄く、近所だったからである!!


「変身だよ!こころちゃん!!」


「お、こころちゃん。」

「魔法少女は、新しい子に任せて引退したんじゃなかったのかい?」


近所の・・・商店街のカメラ屋のオヤジがちゃちゃを入れる。

手には景品が入った袋。

明らかに、パチンコ帰りである。

現在時刻は、15時40分。

カメラ屋は営業時間中のハズである!!


「仕事しろッカメラ屋!!」


それはさておき・・・


「き、気を取り直して・・・変身ッ!!」


何処からともなく、ハートが集まりこころを包み込む。

それはやがて、大きなハートになり、ぽんっと可愛らしい音を立てて弾ける。


「貴方に届け!清きこころ! 魔法少女こころん!!」


ビシッ!!

胸の前でハートを作り、決めポーズをする。


「よっ進藤屋!!」


「日本一!!」


「歌舞伎役者かっ!!」


「今度は、ハート無しで変身お願いするでござる。」


「そこっセクハラ!!」


近所の商店街という事のせいか、知り合いが続々とギャラリーに加わる。


「・・・大人気だね。こころん。」


「戦う前から疲れたわ・・・」

「・・・兎に角、やるわよ!!」



--------《魔法少女バトル》--------



実況her(以下h)《さあ、やってまいりました魔法少女バトル。》

《本日のカードは、久々の『魔法少女こころん』VS『夜魅 一反木綿』です。》

《今日も実況はherの人、解説はMAXさんでお送りします。》

《よろしくお願いします。MAXさん》


解説MAX(以下M)《よろしくお願いします。》


h《さて・・・MAXさん。こころんは久しぶりですね。》


M《そうですね。最近はルーミの活躍が目立ちますからね。》

《まあ、それは学校の拘束時間の長さが原因だと私は思っています。》


h《ほう・・・と言いますと?》


M《こころんは高校生ですが、ルーミは小学生位の見た目ですが・・・幼稚園児ですからね。》


h《え?そうなんですか!?》


M《私の情報網を甘く見てはいけません。》

《まだ、正体は謎と言う事になってますので、これ以上は触れませんが確かな情報です。》


h《確かに・・・帰宅時間に大分差がある気がしますね。》

《などといっている間にも、バトルは始まっているっ!!》


こころんは『マジ狩る八極拳』の構えから、掌打→揚砲と繋ごうとするも、相手は空中にふよふよと浮く布。

ひらり・・・ひらりと攻撃があたらない。


h《こころんの攻撃があたりません!!》


M《これは・・・こころんには物凄く不利な相手ですね。》

《相手は布です。しかも地対空。それに・・・》


h《ああ、のれんに腕押しですね!》

《一反木綿の夜魅には、打撃の効果は無い・・・と言う事ですね!!》


M《それは、私が言おうと・・・》


h《さあ、どうする?こころん!》


打撃が当たらない。その上当たったとしても無力化される相手。

こういう相手になら、ルーミの様な魔力放出系のが有利なのである!!


「マジ狩る・・・チェンソー!!」


回転する刃!うなるエンジン音!!


h《こころんには、コレがありました!!》

《得意の魔法・・・マジ狩るチェンソーです!!》


M《確かにコレならば、切る事は可能でしょう。》

《しかし、地対空の不利はまだありますよ?》


h《そういえば、こころんは飛べないんですかね?》


M《おそらく、普通には飛べません。》

《こころんの魔法は、チェンソー等を作り出す『投影』がベースです。》

《ちなみに、フォームチェンジもコレで行っているんです。》

《飛行できる何かを作り出せれば・・・》


「こころんっフォームチェンジだ!!」


「おっけー♪ フォームチェンジ!!」

「エンジェルフォーム」


h《これはぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜天使ッこころんマジ天使です!!》

《清楚な純白の衣装に美しい白い羽・・・私はこういうのを待っていました!!》


M《あ〜天使のコスプレですか、これで飛べるとか、つくづく何でもアリですね。こころんは。》


h《コスプレ言うなっ!!》

《私はどストライクですよ!!》

《まあ、○リコン疑惑のあるMAXさんには分からないでしょうが・・・》


M《 ・・・ 》


h《これで、空対空!!》

《こころんの反撃が始まるぞ〜〜〜》


「マジ狩る・・・チェンソーーー!!」


空対空ならば、不利は無しっ!!

こころんの必殺の攻撃が今まさに夜魅を切り裂こうとしていたその時・・・


「・・・まじかるばりあーーーー!!」


上空からバリアを張って、一気に夜魅を地面に押し付ける・・・

・・・『魔法少女ルーミ』の乱入である!!


h《ルーミの乱入だぁぁぁぁぁぁぁぁ》

《折角、フォームチェンジまでしたこころんですが、美味しいところを・・・》


ガリガリガリガリガリガリ・・・・


M《全部、持っていかれましたね。》


h《そのまま、着地と共にルーミは決めポーズ。》


キラッ☆

投げたステッキをキャッチするお約束のポーズ☆


M《やはり可愛いですね。》


h《○リコンめ・・・》


M《 ・・・ 》


h《最後は、ルーミ乱入という、展開になりましたが今後二人に確執が生まれないか心配です。》

《今日も実況はherの人、解説はMAXさんでお送りしました。》


M《ありがとうございました。》



--------《魔法少女バトル 終了》--------



「ちょっと、ルーミ!!」

「魔法をそんな風に使っては駄目よ!!」

「それだと、周りの人にも被害が出かねないわよ!!」


「・・・出ていないから問題無い。」


「そういう問題じゃないの!」


「横取りされたから、怒ってるの?」


「・・・違うわ。でも、怒っている。」

「あなたのやっている事は、魔法少女として間違っている。」


ビシッ

ルーミを指差すこころん。


「分からない。夜魅を倒せば問題無い筈。」


「人々を助けると言う、前提条件が欠落しているのよ!」

「マスコットキャラは、そんな事も教えてくれなかったの?」


「・・・夜魅を倒せばいい。この子はそれだけしか言っていない。」


ひょいと持ち上げられる白猫。


「白猫の君。君はいったい何者なんだい?」

「僕は、君の事見た事が無いんだけれど?」


黒猫の『かのん』が会話に割って入る。

白猫は、つーんとそっぽを向いてしまう。


「白猫さん・・・あなた・・・もぐりなんですって?」


ビクンっと毛が立つ白猫。

どうやら図星を突かれた様である。なんと分かりやすい白猫。


「図星・・・みたいだね。」


ここで、漸く白猫が口を開く。


「ルーミ。あの魔法少女は夜魅に操られている。」

「・・・倒すのです。」


鈴が鳴るようなきれいな声。


「・・・はい。」


「こころん・・・あの白猫の声はチャームボイスだ。」

「これで、はっきりとした。」

「あの白猫は・・・確保しなければならない。」


きっと白猫を睨む黒猫。


「はぁ・・・まさか『魔法少女』どうしで戦う事になるとはね・・・」


「兎に角、ルーミを戦闘不能にしない事には、白猫は確保できないよ。」

「こころん・・・なるべく穏便に済ませてね?」


「努力はするわ。」


こうして始まってしまう『魔法少女』VS『魔法少女』!!

後篇に続く!!


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