股々
掲載日:2013/05/31
浮気は彼女にばれた。
俺は何を言っても言い訳にしかならない。
だから、一つの提案をした。
次の日曜日、駅前。
同棲中の彼女と一緒に、俺は待っていた。
「…だれよ、その女」
声が、不意に聞こえる。
「君には残念なお知らせがある。まあ、もうちょっと待ってくれたら、もっとはっきりとわかると思う」
俺はその人にいう。
すでに嫌悪感むき出しの顔をしていたが、何も言わずに俺の横の立つ。
それから10分の間に、次々とやってきた。
「……これ全員と付き合ってたって?」
同棲中の彼女にうなづく。
「あんた、最低」
言われなくても分かってる。
「だから、こうして集まってもらって、言おうと思ったんだ」
俺は思ったことを率直に彼女たちに話す。
「君ら全員が好きだ。でも、見たとおり、俺は浮気をしてしまった。だから、別れたいと思うのは当たり前だと思う。別れたいのであれば、ここから去ってもらってかまわない」
そう言って俺は頭を下げた。
去りゆく足音が、何組か聞こえる。
再び頭をあげると、3人が残っていた。
最初は10人はいたから、それからみると激減とも言える。
「ここにいるっていうことは……」
彼女らは目を合わせて、それから俺へと向いた。
「ここにいる3人以外と浮気をしたら、あなたを許さない」
それは最後通牒でもあった。
俺はうなづいた。




