第六話 目的
高橋「やりましたよ!」
シンジ「え?なにが?」
(まずい・・このままだとネタバレに!)
あっ!あっちに原谷 トシが!
シンジ「え?原谷って誰?」
いや、あんたのクラスの変態だよ!
シンジ「ああ・・・忘れてた。」
おい!!読者の皆さんも名前は覚えながら読んでくださいね!
放課後。シンジと中井はアパートにいった。
「お?そいつが中井 ミカか。よろしくな。」
「僕はツトム。よろしくね。」
トモさんとツトムが頭をさげた。それにつられて中井も頭をさげる。
「それで中井。その兵器ってのはどういうシステムなんだ?」
中井は記憶をさぐりながら話す。
「たしか・・・電気と超音波を発するものだったと思うわ。」
なんでおぼえてんだよ!!
・・・といいたいところだが、シンジはなんとかこらえた。
「ところでツトムさん。裏Deleterの方は?」
「ああ。普通だよ。まあ、見つかるわけないけど、
連続殺人犯の話に入るのはかなり度胸がいるからね。ほら。」
〈もう怖すぎだよ。早くつかまんないかな~。〉
〈それにしても桜川かわいそうだな。江藤と付き合ってたんだろ?〉
〈Deleter・・・嫌な響きだよ。〉
〈ってかなんでDeleter事件ってよばれてんの?〉
〈さあ、オレも友達から聞いたし。〉
ツトムは画面をどんどんスクロールしていく。
「あれ・・・?」
「どうかしたのか?シンジ」
シンジのつぶやきがきこえたようで、トモさんが反応した。
「いや・・・なんでもない。」
シンジは画面を見て、一瞬違和感がしたのだが・・気のせいだと思い、深く考えないことにした。
「とりあえず二人とも。学校で情報をあつめてくれ。」
トモさんの一言で、シンジと中井は家に帰った。
次の日。
またしても、シンジのもとに三人が集まってきた。
「よう、ケント、ダイ、コウイチ。」
「おい、ついに高橋の思いが実ったぞ!」とケント。
シンジはおどろいて声がでてしまった。そして、なんとなく周りを見渡すと、
確かに桜川の顔色がかなりよくなっていたのだが、
それ以上に気になったのはシンジ達の会話に敏感に反応した二人。
レトリードと・・・ブタ。
すると同じく異変に気づいた中井がシンジのそばで囁く。
「ミナミ、モテモテね。」
するとさらにブタが驚く。どうやらブタさんは鼻より耳がいいようだ。
シンジと中井はそれ以上なにも情報が入らぬまま、放課後をむかえた。
数分後、アパートで会議がはじまった。
まず中井が話しはじめた。
「犯人がだれか、じゃなくて、目的を見つけて先回りするっていうのはどう?」
トモさんも同意し、意見を述べる。
「まあ、普通に考えれば一番最初のターゲット、エトーは目的の一つだろう。
しかし犯人=Deleterがなぜエトーを殺さなければいけないのか?
それがわからなくてとまっているんだ。」
その時、シンジの頭に昨日の違和感がはっきりとした状態でよみがえった。
〈それにしても桜川かわいそうだな。〉
頭のなかで紐の結び目が解ける感覚がした。
「Deleterの狙いは・・桜川・・?」
全員がはっとする。そしてトモさんがもう一つの結び目を解いた。
「そういえば北宮は、桜川の親友!」
「まちがいないわね。Deleterはミナミを苦しめるために・・・」
と自分で言いながら、中井は思い出した。
「高橋・・・!!」
シンジもその一言で思い出す。
「高橋が・・・高橋が危ない!」
そのころ、商店街。
そこにいたのは高橋と桜川だ。
そして二人に忍び寄る影が・・・・二つ。
トモさん「出番あってよかったー!」
全員「おめでとー。」
ツトム「出番あってよかったー!」
全員「いや、別になくてもよかったんじゃないですか?」
ツトム「ええー!?なに、その差!!」
全員「こんなうるさい人はほっといて、感想お願いします。」
ツトム「ええー!?」