第五話 孤高
第五話です。キャラが多くなってきたんで、
うっすら覚えといてやってください(笑
今回は一話と同じぐらいの長さです。
どうか最後までよろしくおねがいします。
Deleter事件。
その殺人方法を見つけるキーマン、というよりキーウーマン、中井 ミカ。
中井のことをトモさんにメールで伝え、シンジは一日を終えた。
次の日。E組に入ったシンジにケント、ダイ、コウイチが近づいてきた。
「おい、シンジ。お前Deleter事件のこと、なんか調べたりしてんのか?」
と、ケントが問う。
その理由はシンジがツトム=つまり警察の車で北宮が殺された空き地にきたのを見たからだった。
「ああ。エトーのためにもおれは捕まえてみせるよ。」
「じゃあ、高橋のことも調べといた方がいいよ!」
と、ダイがいったが、コウイチが反論する。
「高橋はねーって!俺と同じ『コウ』が名前に入ってるからな!」
・・・はてしなくどーでもいい理由だ。
しかしシンジは高橋を疑う理由を聞いてみると・・・その答えは意外なモノだった。
「今、高橋が桜川にモーレツアタックしてるみたいなんだよ!」
「なに!?それで、桜川は?」
「まだつきあったりはしないだろうけど・・嫌がってはないらしい。」と、ケント。
シンジは、自分の知らない情報を集められることに気づき、ケントにも話題をふった。
「ケント、お前も高橋が一番怪しいと思うか?」
「いや、俺は断然レトリードだな。」
村重 レトリード。日本人とアメリカ人のハーフ。もちろんクラスメートだ。
「俺、席近いからわかるんだけどさ。あいついつもなんか呟いてるんだ。
マジでこえーよ。頭いってるとしか・・」
キーンコーンカーンコーン。
ケントの声をかきけすようにチャイムが鳴り響いた。
「おい、早く席つけー。」
担任で理科教師の長谷部 トオルが声をかけた。
「チッ・・こえーなあ。」とケントが一言言って、全員席に戻った。
理科の時間の途中、シンジはクラスのメンバーの様子を伺っていた。
するとシンジの左の左の前の前にいる市間 タクミが机のかげで
80ページぐらいのノートを読んでいることに気づいた。
すると、そのノートの表紙にはこう書いていた。
『Deleter事件についてのまとめ』
シンジは驚いて声がでそうになった。そう、タクミも事件を調べていたのだ。
授業終了のチャイムがなってすぐにシンジはタクミのところにいく。
「おい、タクミ!お前も情報を集めてるのか?なら情報を・・・」
交換しよう。そう言いたかったのだが、タクミが口を挟んだ。
「僕は誰とも組まないし、誰の協力もいらない。」
タクミは静かに、かつ燃え上がるようなまなざしをしていた。
そう、それはたとえるなら孤高の戦士。
「あいつ、怖いね。Deleterに狙われなければいいけど・・・」
隣で中井が囁いた。シンジはその言葉をきいたとき、なぜか大きな不安がよぎった。
そう、それはその言葉が本当になってしまうような、嫌な予感だった。
タクミ「勝手に死亡フラグたてないでくれない?」
いや、名前覚えてもらいたいからってここにまで参加するか!
中井「でもいい作戦じゃない?毎回同じようなこと書くより絶対面白いわ。」
シンジ「そういや前回紹介したのに変態野郎でなかったな。」
トモさん「そんなことよりオレ!2話連続出番ほぼなしだよ!」
まあ、次回がんばるから。
全員「感想おねがいしまーす。」