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Deleter事件  作者: ハヤともくん
2/13

第二話 協力

第二話です。


少し長くなりましたが、


どうか最後までおねがいします。

Deleter(デリーター)だ・・・Deleterは本当にいるんだ!」


こうして始まったDeleter事件。


シンジは一晩中エトーを殺す可能性のある人間を探していた。


「エトー・・・エトー・・・・!!」


そう何度も繰り返しながら。


そこでふと思い出した。


「一番エトーと関係が深いのは桜川だな・・・」


桜川 ミナミ。


エトーの彼女で、それも付き合い始めたのは中学三年の時だ。



「あとはブタか」


赤沼 トンスケ。通称ブタ。


高一の時にエトーが殴りとばしたのだ。


二人とも二年で同じクラスだったため、


シンジはとりあえず桜崎とブタを見張ることにした。



次の日。


シンジが教室=2ーEに入った瞬間に、


「おい、シンジ!聞いたかよ!」


という声がした。


「お、ケント、ダイ、コウイチ。」


岡村 ケント。若井 ダイ。来条 コウイチ。


三人は小学校の時の友達だ。


こいつらとエトーは顔はしっている、という程度の関係だ。


「なんの話だ?」


「昨日、一年が二人やめようとしたらしいんだけど、」とケント。


「二人とも死体で見つかったんだよ!それも、傷がなく、丸いあとがついてたんだって!」とダイ。


「なに!?本当か!」


丸いあと。つまり犯人はDeleter以外に考えられなかった。


シンジは驚き、同時にDeleterに対する怒りが高まった。


「なんなんだよ!なんでそんなに簡単に人を殺せるんだよ!!」


Deleterから逃げるすべはない。そういうメッセージなのだろう。



シンジは我に返った。シンジの大声で、クラス中がしらけていた。


そこで、異常に震えている奴がいた。


ブタだ。


多分パワフルモードの電動ハブラシより震えていただろう。



シンジは、桜川はと思い、見てみると、机に頭を伏せていた。泣いているのだろう。


隣で友達の北宮 ナオが慰めていた。


シンジにはどちらもなにか隠しているようには見えなかった。



この日は登校者数も少なかった為、学校はすぐ終わった。


すると校門に見覚えのある奴がいた。


そいつはシンジにこういった。


「ん?お前はたしか、事件の時に先生達におさえられていた・・」


そこでシンジは思いだした。


「おまえ、警察のリーダー!」


警察のリーダーは半分キレながらこう言った。


「お前とはなんだ。オレは22だぞ。それに神垣 トモヒロって名前もある!」


「わりぃわりぃ。トモさん、でいいか?」


トモさんは大人げないと思ったのか、簡単に許してくれた。


「まあいいや。お前の名前は?」


「俺は高山 シンジ。よろしくな、トモさん。」



シンジはトモさんとしゃべっていると、変な感じがした。


「トモさん。なんで学校にいるんだ?」


「聞き込みだよ。お前・・・じゃない、シンジもDeleterを捕まえたいだろうけど、


オレも捕まえたい。なんとしても捕まえたいんだ!家でお寝んねなんかしてる場合じゃない。」


シンジはようやくわかった。さっきから感じていた違和感の意味が。


(似ているんだ・・・俺とトモさんって。)



「なぁトモさん。なんでそんなにDeleterをつかまえたいんだ?」


「・・・オレの父さんは、偉大な刑事だった。たった一人で一体何人の命を救ったことか。


 父さんは誰かを救うたびにオレにこう言ったよ。


 『父さんの命が命を救ったんだ。命って存在は重い。お前も命の重みを知れ』って。


 だから・・・ゆるせないんだ。命を簡単に消すあのカスヤローが!」


ちがった。シンジは気づいた。似てるんじゃなく、同じだということに。


「ん?どーした?シンジ。」



シンジはある決意をした。


「トモさん・・・一緒にDeleterをつかまえよう!」


「あ・・ああ!よろしくな、シンジ!」


トモさんと協力すること。


そして自分達が同じだということに気づいていたトモさんも、それは同じだった。

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。


まだまだがんばります。

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