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サテライト ムーン 前日譚 アン・ジェファーソン -Progress of Develop Ann System Computer- Episode 0

作者: 綾水恵

サテライトムーンを読んで下さった方々ありがとうございます、本編も中盤を迎えました・・補足として番外編をいくつか考えています・・これはエピソード0・・つまりはここから始まった・・赤い蜃気楼と青い魔女の誕生譚です・・・

 第1章 衛星

 数万年前の昔・・地球に近づいてくる星があった・・いや、それは星ではなく超巨大惑星型宇宙船の残骸であった・・長い旅の途中で事故でもあったのか生存者の一人も無く自動航行で太陽系にやって来た・・

そして第3惑星・・地球に生命反応をキャッチしたその星のコンピューターは自動的に地球の衛星軌道を周り始める・・

地球の生命になるべく違和感を与えないよう、恒星(太陽)と地球からの見かけの大きさが同じになる距離に・・

観測データの均一の為、ほぼ真円をえがく衛星軌道を・・

前面を常に地球に向けて・・


しかし、それ以上は指示を出す者もおらず、その星は長い眠りにつく・・


そして、その星は月と呼ばれるようになった・・

さらに時は流れ・・


 1969年7月20日

アポロ11号により人類が初めて月に降り立ち、その表面上に生命反応をキャッチした月のコンピューターが目覚め地球に隕石型探査機が射ちだされたがそれに気付いた者はいなかった。

しかし何万年も経過していた探査機は故障し日本の山中に落下して行った・・


そして数十年・・・


 第2章 隕石

『あれは?』来日の目的も終わり休暇を楽しむ為山登りをしていたアメリカの女性科学者アン・ジェファーソンは登山道から少し外れた小さな崖下に光る石を見つけた。


『これは?』

アンは眼をみはった

隕石状にカモフラージュされたはいたが少し壊れた隙間から覗いていたのは未知の計器が詰まった人工の物体であり時々ランプ様のものが光っていた・・


 それからアンは執り憑かれたようにその物体を研究し何か機械を作り上げた・・大学からの帰還要請も断わり・・


 第3章 少女

 そして5年

 アンは町中を歩いていた・・

あの山の近くのどちらかと言うと田舎町である。

時々見かける12歳ぐらいの少女に声をかけた人形のようにスリムな身体をしている。

「お嬢ちゃん、一人?」

「うん・・友達がこれなくなって」

「よくここで遊んでるわね」

「ここ大好き」

「おばさんのこと知ってる?」

「うんよく会うね」

「少しだけおばさんのお手伝いしてくれる?」

「いいよ」

「そういえば名前知らなかったね・・私はアン・・アン・ジェファーソン」

「あたしは玲子(れいこ)・・山本(やまもと)玲子よ・・」


 第4章 発端

「ちょっとだけじっとしていてね」

「うん」ベッドに横たわっている玲子の身体から何本ものコードが機械に継がれていた。

スイッチを入れるアン。

光に包まれる玲子・・

点滅する機械のランプ。

暫くしてランプの点滅が消え機械の唸りも小さくなるとアンはスイッチを切った。

『ふう~これで第一弾は完成・・5年・・長かったわ・・』

「有難う、玲子ちゃん・・玲子ちゃん?」

意識を失っている玲子・・

(どうして?)

 あわてて採血するアン注射器に入ってくる血液・・

『こんな・・こんな事って・・副作用?そんなもの出ない・・はず・・だったのに・・』

泣き崩れるアン。


 そして一人の外国人が消えたがあまり知られていないこともあり話題にもあがらなかった・・

少女の行方不明は大騒ぎになったが、手がかりは無くやがて人々の記憶から薄れていった・・家族を除いて・・


 それから2,3年が過ぎた・・

その町を中心に二人の紅い幽霊の目撃談が時々聞かれたが本気で信じているのは目撃者位・・いや目撃者自身も我が目を疑っていて都市伝説の域を出なかった・・


 その後も時々紅い幽霊の話は聞かれ続けた・・ただ年齢はいつまでも11、2歳のまま・・その事が余計真実味を薄れさせていた・・


 そして・・最初の紅い幽霊目撃から10年程の時が流れ・・


 彼がそれ(・・)を見たのは高校の同級生、名取良夫(なとりよしお)と別れ近道をしようと入り込んだ、通称アンの森、どちらかというと林に近いような木々の生い茂る中、彼、山本(ひろし)それ(・・)を見た。


これから読まれて興味持たれた方・・本編も読んでくだされば嬉しいです・・よろしくお願い致します・・・

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