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03.伝えられなかった事

あの地獄の漢字テストからもう3週間…。

その間に模試やら数学のテストやら英単テストやらどんだけこの学校は生徒(私達)に勉強させたいの。絶対に文武両道じゃないでしょ。

にしても、この前夢にでてきた女の人凄い美人だったなー。

怒った顔も美人って凄すぎない?凄く必死に何かを伝えようとしてたみたいだけど全然内容とか覚えてないやー。

何処かで見たような人だけどあんなに美人な人って知り合いでいたっけな…。


「みのりちゃん!おはよう!」


『春ちゃん!おはよう!今日も可愛いね!あ!今回こそ漢字テスト合格するから!』


「……?漢字テスト?」


あれ?春ちゃんどうしたの?そんなに可愛いおめめパチパチさせて…まさか!


「みのりちゃん?今日は木曜日だけど金曜日課だから小テストとかは無いよ?」


『やっぱり!あー!またやってしまった!』


「でも!勉強する期間が増えたから次こそちゃんと合格するよ!」


『春ちゃん…。ありがとう。やっぱり春ちゃんは優しいなぁ。』


春ちゃんは本当に優しい。同じ中学から来た人がいなくてクラスで孤立してた私に1番最初に話しかけてくれたし、春ちゃんのおかげで友達増えたし。ふわふわしてて可愛いし。本当に友達になってくれたことが夢みたいだと思ってる。


「みのりちゃん、あのね。今日って部活休みでしょ?放課後時間ある?」


『ん?特に用事とかないから大丈夫だよ!なんで?』


「ちょっと相談があるんだ。だからいつも行っているあのカフェでお話聞いてくれる?」


春ちゃんから相談!?珍しいな…。


『もちろん!良いよ!いつも春ちゃんに助けてもらってるし!』


最近はあの事件もないし少しくらい遅くなっても大丈夫だろうし。


「ありがとう!じゃあ、放課後に門の前でね!」


【放課後】


『へ?早退した?春ちゃんが?連絡何もなかったよ!』


春ちゃんがなかなかこないから春ちゃんと同じクラスの友達に聞いたら春ちゃんが早退したと聞かされた。


「うん。なんか急に具合が悪くなったみたいでお昼頃早退したよ。凄い顔が真っ青でビックリしちゃった。みのりに連絡しないなんてよっぽど悪いんだね。」


『え、でも春ちゃんの家ってお母さんしかいなくて春ちゃんのお母さん結構遠くで働いているよね?お迎えは?』


「保健室の先生が途中まで送ってくれたみたいだよ。」


途中までって…。その後春ちゃんが道端で倒れたらどうするのさ!


ピコン《スマホの着信音》


『あ、春ちゃんからだ。』


《メッセージ内容》

みのりちゃん!朝の約束私から言ったのに破ってごめんね!

あと、心配かけてごめんね!体調がよくなったらお願いしてもいい?本当にごめんね!


『気にしないで。お大事にっと……。大丈夫かな春ちゃん。』


「たいしたことなさそうだし大丈夫じゃない?」


そうだと良いけど…。

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