プロローグ~とある昔話~
初めての小説です!
誤字脱字や読みにくい所もあるかもしれません
温かい目で見守ってくださると幸いです
昔々、この地域にはとても小さいお城があった。
そこには美しい藤姫様というお姫様がいた。
あるとき、そのお城のお殿様がお仕えしている所が戦で負けたやらなんだか知らないが滅んでしまった。まあ、当然その家臣であったお殿様のお家も潰される事になる。
藤姫様がかくまってくれだかお歯黒をくれだったか余り覚えてないが家々に訪ねてきた。ちょうどこの家の隣も訪ねてきたそうだよ。しかし、助けたことがばれるとその家は潰される。簡単に言うと皆殺されてしまうということになってしまう。だから誰も助けられなかった。
その後、藤姫様は殺されたか自殺をしたかわからないが川で死んでいたそうだ。
その後の話になるが、藤姫様が訪ねた家は全て滅んでしまったそうだよ。
『それで?何でその藤姫様のお墓が私のお家のお墓にあるの?私のお家って昔から農家でしょ?』
「私のお父さん、みのりの曾祖父さんがかなりの変わり者でね。藤姫様があった元々の場所が水が湧いてねぇ。死んでからも水に浸かるなんて可哀想だからってうちのお墓に移したそうだよ。私が生まれる前の話しだけどね。」
『何で藤姫様が訪ねた家は無くなっちゃったの?助けてないんでしょ?』
「色々だよ。跡継ぎがいなくなったり。病気で皆死んでしまったりね。」
『ふーん。私の家は当時無かったから今もここにあるの?』
「いいや、当時もここにあったらしいよ。たまたま門を閉めていたもんだから来なかったって聞いたよ。」
『…ねえ、お婆ちゃん。これって何時代のお話?この家って何年あるの?お爺ちゃんって何代目なの?』
「さあねぇ。そこまでわからないねぇ。あ、そうそう花豆煮たの食べるかい?みのり好きだろう?」
『もー!いっつも誤魔化すんだから!』
「食べないのかい?お婆ちゃん悲しいわ。」
『食べる!お婆ちゃんの花豆は世界一美味しいもん!』
「おやおや、ありがとうねぇ。」
私はお婆ちゃんが大好きだった。いつもお菓子くれたり、あれが食べたいって言ったら作れるものならすぐ作ってくれるし周りの友達からも凄く人気があるお婆ちゃん。ただ、7歳の誕生日に数珠やら水晶のネックレスとか普通にプレゼントするというちょっと変わり者な所があった。