崩壊
「ふぁ〜」
よく寝たな。
どうやら俺はそのまま寝てしまったらしい。
さて時間は‥
げ!?9時!?
ヤバッ、早く行かなきゃ!
急いで新しいスーツに着替えスマホを持って会社に行こうとしたが違和感に気づく。
あれ?静か過ぎないか?
あれ?と思い窓の外を見ると、驚愕した。
街の様子が変わっている。
電柱は何本か倒れ、地面はクレーターが出来て、車が燃えている。
は?意味が分からないんだが‥
そう思ってると声がした。
ー 泊雄介様、職業を選択してください。ー
突然声が聞こえたと思ったら職業を選べって言われた。
どうやら昨日のあれは幻聴じゃないようだ。
職業は‥うわっ!碌なのが無え!
社畜、修行僧、運転手‥etc
またレアドロップアイテムを取得したため、レア職業が解放されます。
レア職業‥ゲーマー
ゲーマー!?
戦闘向きじゃねえし‥まあゲーマーしかないか。
ゲーマーを選択しました。
職業について説明します。
ゲーマーはメモリーカードに好きなゲームを入れ、そのゲームの能力を行使する事ができます。
メモリーカードを所持しているため、ジョブレベルは2からです。
メモリーカードの容量は2です。
え?つまりゲームの能力で戦えんの?
よっしゃ!ラッキー!
どうしようかな〜
とりあえずゲームを引っ張り出してみたが、何がいいんだろう。
よし!この二つだな。
一つ目は諜報員がノーキルノーアラートで潜入するゲーム。
二つ目はモンスターをスカウトして仲間にしたモンスターを戦わせるゲームだ。
一つ目のゲームは隠密やナイフや素手の格闘術、二つ目はあわよくばモンスターを仲間にして頭数を増やす事ができる。
俺はこういう事態に陥いる系のゲームや漫画などを知っている。
脅威はモンスターだけではなく人間もだからな。
ー メモリースロット1のデータにより諜報員、軍人、司令官、冒険者が選択可能です。
ー メモリースロット2のデータにより魔物使い、冒険者が選択可能です。
なるほど。この感じからは二つだな。
決まってる。
諜報員と魔物使いだ。
ー 設定完了
よし。ステータス見てみるか。
トマリ ユウスケ
レベル1
HP :10/10
MP :2/2
力 :4
耐久 :2
敏捷 :4
器用 :4
魔力 :0
耐魔力:0
SP :10
JP :20
ジョブ
ゲーマーLV2
メモリースロット1:諜報員LV2
メモリースロット2:魔物使いLV2
スキル
スロット1:忍び足LV1、聞き耳LV1、隠密行動LV1
スロット2:魔物使役LV1、意思疎通LV1
なるほどな。
まだ、SPとJPがあるな。
レベル上げできるか?
ー JPを6使ってゲーマーのレベルを2にしますか?
6?ああ、スロット二つまとめてレベル上げか。
で、レベル3なら一つ上げるのに3ポイントか。
もちろん、はい。だ!
お!上がった。
あとスキルも上げてと。
よし完成だ。
トマリ ユウスケ
レベル1
HP :10/10
MP :2/2
力 :4→7
耐久 :2→3
敏捷 :4→6
器用 :4→6
魔力 :0
耐魔力:0
SP :10→0
JP :20→16
ジョブ
ゲーマーLV3
メモリースロット1:諜報員LV3
メモリースロット2:魔物使いLV3
スキル
スロット1:忍び足LV2、聞き耳LV2、隠密行動LV2
スロット2:魔物使役LV2、意思疎通LV2
ー 使役モンスターを1匹選択してください。
①グリーンスライム
②シャドウ・ウルフ
③ディグ・モール
直訳すると①が緑のスライム、②が影の狼、③が掘るモグラか。
う〜ん、最初は格好良さでいいか。
俺はシャドウ・ウルフを選択した。
目の前に子犬ほどの大きさの狼が現れた。
「キャン!」
か、可愛い‥
「おいで!」と手を伸ばすと跳んで俺にしがみついてきた。
ヤバイ‥ここペット不可だったから余計に良い!
ー 名前をつけられます。名前をつけますか?
あ、名前つけられるんだ。
じゃあ、ガルで。
ー ガルがパーティに加入しました。
ステータスの一番下にパーティメンバーの欄が出来、そこにガルという文字が現れた。
ガル
シャドウ・ウルフ(幼体)LV1
スキル
影縫い、影隠れ、嗅覚
影って名前つくくらいだから影を使うのか。
命令できるかな?
スキルを確認したところ、影縫いは影を伸ばして相手を縛る、影隠れは自分、もしくは他の影に潜む、嗅覚はそのままだ。
そうだ どっか、行こう