崩壊前日
「貴様!舐めてんのか!そんな書類で通ると思ってんのか!?」
それを言われたのが2時間前。
俺は泊雄介。会社員だ。
上司に書類を突き返され、絶賛残業中だ。
正直あのハゲ(上司)はパワハラだと思うんだ。
今回は特に酷かった。
俺が提出したのが昼の12時。
「見とくから、そこ置いとけ。」
そう言われ、やっと仕事が終わり帰ろうとしたら、これだ。
今回こそは俺もキレそうだった。
もうこんな会社辞めてやる!
俺は仕事をやっと終わらせ、途中で買ったコーラを片手に帰る。
かあ〜!コーラ!飲まずにいられないッ!
俺は酒がほとんど飲めない。なのに奴は「俺と酒が飲めないのか!」と連れ出す。
なんで、ハゲのおっさんと飲まなきゃいけねえんだよ。
綺麗な姉ちゃんの店ならいいけどさ!
そして歩いていると、キラリと光る物を見つけた。
あ?なんだ?
俺はヒョイと拾い、それを見る。
「メモリーカード?」
懐かしい物が落ちてんな。
昔は使ったもんだ。
ー 所有者確認。泊雄介。ー
あ?なんだ?
俺はキョロキョロと辺りを見渡す。
なんだったんだ?
今のは?
ハハッ!とうとう俺は幻聴が聞こえるまでに狂ったのか。
家に帰り、アパートの駐車場に入ると、なんかいた。
虫?デカくね?
そいつは俺に気づくとカサカサと近づいてきた。
ゴキブリだ。
だがふつうのゴキブリじゃない。デカい。人間くらいある。
そいつが口のなんて言ったらいいか分からんが「キシキシ」言わせながら近づいてくる。
「キシャー!」
「イヤアアアア!」
俺は逃げた。フザケンナヨ!?なんだ!?あの大きさは!
しかし逃げてるうちに追い詰められる。
そいつは勝ちを確信したのか「キシキシ」とよだれを垂らしながら近寄る。
なんで二足歩行なんだよ。
それより武器武器!
やだからな!死因ゴキブリの襲撃なんてよ!
は!鉄パイプ!
俺は拾い上げ、向ける。
「来いや!」と精一杯の虚勢を張る。
「キシャー!」と飛びかかってきた。
「どっこい!腹がガラ空きじゃい!」と鉄パイプをフルスイングする。
その瞬間、鉄パイプが光り、ゴキブリを半分に両断した。
しかし上半身だけで俺に飛びかかろうとし、俺は、もう死んだものだと思い、油断していた。
俺に牙が迫る。その瞬間、右を指す矢印が現れた。あれだ。まるでゲームのQTEみたいだ。時間制限付きのね。
3、2‥
右だ!と右に跳ぶ。
すると奴は俺が避けるとは思わず、止まれず、後ろのブロック塀に激突した。
グチャ!
後ろで何かが潰れた音がする。
みたくなかったが、さっきみたいな事があるため後ろを向く。
「うわっ‥」
潰れてたよ‥頭から見事によ。
すると、その死体が消え、代わりに変な石みたいな物が転がり落ちた。
経験値獲得
レベル1となりました。
レベル?そんなめんどい事は明日にしてくれ。
かしこまりました。
「やばいな。また幻聴だよ‥それよりもだ。」
「石だよな?」
これ拾って、どっかの研究所持ってったら買ってくれそうだな。
あんなデカかったんだから新種か突然変異ってやつだ。
拾い上げ、ポケットにしまい家に入る。
そのままコンビニに弁当を食べ、辞表を書き疲れからか、そのまま眠ってしまった。




