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第2話:日常

名前はクロ

毛は真っ黒

尻尾の先まで真っ黒

目は空色

肉球はピンク


正真正銘

黒猫







1年前

主人の坂田孝介さんに

拾われた


孝介さんは

大学2年生で一人暮し

毎日私の面倒を見てくれて

かまってくれる




私はそんな孝介さんが

大好き







そろそろ夜の11時

バイトから孝介さんが

帰って来る時間




早く孝介さんに会いたくて

いつものように玄関の前に座る







カンカンカン







耳をピンと立てて

耳をすます



外の鉄の階段を登る足音

これはきっと孝介さん



嬉しさを隠しきれず

尻尾を動かし始める







ガチャ






鍵を開けた音

扉を引くと同時に見える

孝介さんの顔は

いつも笑顔で



「ただいま、クロ」



「ニャー」



お帰りなさい、孝介さん




嬉しさでいっぱいで

かまってもらいたくて

孝介さんの足に擦り寄って行く



そうすると孝介さんは

かまってくれる



「ごめんな、クロ。待たせたな」



撫でながら器用にキャットフードを愛用の器に出してくれる




私が食べている間

孝介さんは

お風呂に入ってくる




出たら布団で寝る

孝介さんの隣で

いつも寝る




「おやすみ、クロ」




おやすみなさい

孝介さん










孝介さんと一緒にいる時間が

とても幸せ









そしてとても苦しい







.

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