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コポォエッセイまとめ

初めて腹筋がつった日


 それは、忘れられない思い出になる――


 どうも。今日も今日とてエッセイを。

 フェフオウフコポォと申します。


 はじめに、私が記す内容に関しましては、あくまでもエッセイです。

 個人の主観で感じるまま書き綴ったモノであり、純粋に『私はこう思った』程度のモノでしかありません。

 内容によっては書いても仕方がないことを、ただただ記す愚痴な事もままありますので、その旨ご了承をどうぞ宜しくお願い申し上げます。


 さて、皆様。


 『 腹筋が()った 』ことはございますか?


 攣った事があるという方は、きっと笑いながら「あるあるあるある」と、無駄に『ある』という単語を脳内に繰り返した事でしょう。

 逆に攣った事の無い方は、きっと「え!? 腹筋って攣るの?」と疑問符が浮かんだ事かと存じます。


 ええ。攣るんです。


 足のふくらはぎが攣った事がある方は多いでしょう。


 あの攣る直前に、筋肉に走り始める一筋の電流。

 その電流を感じた瞬間に脳内に響き渡る『ヤバイヤバイヤバイ』という緊急警報。

 足の指に手を伸ばし必死に筋を伸ばそうとするが間に合わず、一筋だった電流に大きな電圧がかかり、そして


「あーーーっ!! つったっ!

 つったつったつったーーっ!!」


 と、痛みを言葉に乗せて発散させたくなる程の痛みを伴う『攣る』という現象。


 ……アレが腹筋でも起きるのです。


 大抵の攣る原因というのは、筋肉疲労が多いと聞きます。

 筋肉に疲れが溜まり、それがどうしようも無くなって爆発したような印象。

 故に『筋肉』であれば、どこでも攣る可能性はゼロではないのだと思います。


 私が攣った日の事も、やはり筋肉に疲れが溜まるような事をしていました――


 『腹筋ローラー』なる、フィットネス用品を手に入れ、その効果にウッキウキになり、膝をついてのコロコロに励んでいた私。大分コロコロできるようになり


「へへっ! 腹筋ついてる感パネェなコレ! マジすげーな!

 よっしゃ! ガンガンやったるべさ!」


 そう気合を入れ直し、コロコロに励んだ。


「もしかして俺……膝コロじゃない状態でも…イケるんじゃね?」


 そう軽く考えた事が私の運命を大きく変える。


 ……きっとこの時に止めておけば良かったのだろう。

 ただ、マッスルな脳状態になっていた私のテンションはメーターを振り切っていた。


「……ホッ!」


「……つぁあ……むりぃ……」


「フンっ!」


「……ぬぁぁっ! らめぇぇっ!」


「……いや……ヤレる……きっとやれる!」


「っ!」


「なんや! イケるやんけ!」


「イケル! イケルで!

 もういっちょ! ふはははは!

 あっ……むりぃい!」


 あっさりと限界に達し、どてっと仰向けに伸びる私。

 腕や腹、足に倦怠感を感じ、疲労している事を充分に感じていた為、上がった息を整えながら疲労感が霧散するのを大人しく寝て待った。


 しばらく横になっていると倦怠感も大分薄くなり、上半身を起こそうと腹筋に力を込めた。


 ――瞬間。


 腹筋に走る電流。


 『え? まさか……』という戸惑い。

 そして一拍遅れてくる『攣る!』という確信。


 ヤバイ! 


 そう直感し、攣りそうな筋肉を伸ばさなきゃという意思が発生する。

 だが、普段のばし慣れていない『腹筋』という筋肉。

 伸ばすにはブリッジでもすればいいのだろうか!? という困惑が行動を鈍らせ、そしてやってくる。


 『腹筋が攣った』


「んぐぅぅぅぁああああああっっ!!!」


 そう叫ばずにはいられない程の痛み。

 だが腹筋が攣っているせいで声ひとつ出せない。


 腹筋の全てが一点に集中しようとしているかのような感覚に、自然と身体が丸まってしまい、それでもさらに収束しようとする筋肉。

 身体に自由に動かせず、走り続ける痛み。


 まさに激痛。


 これぞ激痛。


 ほんと痛い。


 マジ勘弁してほしい。


 脂汗が滲み出て、変な声も漏れて、自由に動く事も出来ない。

 疲労骨折で、あばら骨にヒビが入った事があるけれど、それと同等の痛みと言っても良い位に痛い。


 『伸ばさなきゃ』

 『伸ばさなきゃ』

 『伸ばさなきゃ』

 『伸ばさなきゃ』


 それしか考えられなくなった頭に従い、何とか身体をくねらせるが、ソレがまた痛みを呼び汗が噴き出す。


 痛みに悶えながらも、なんとか体を逸らして痛みを和らげる事に成功する。

 伸ばす事により緩くなっていく痛み。


 ――身体のコントロールを取り戻し、まず


 『無事に生きててよかった』


 そう思わずにはいられなかった。


 どれくらい時間が経ったかわからないような感覚も覚えていた。

 もしかすると2~3分だったかもしれないし、1時間だったかもしれない。

 本当にそう思えるような時間が経っていた。


 荒く息をしつつ、痛みの色濃く残る腹筋を庇いながら、ゆっくり、ゆーーっくりと立ち上がり……そして私は『コロコロ』を封印するのだった。


 ――コレが私の腹筋が攣った体験。


 今になって思えば、貴重な体験だったと思います。


 よく小説で『時間が分からなくなるような感覚』や『痛みに悶える感覚』『身体の自由がきかなくなる感覚』が記される事がありますが、それを実体験として持っているというのは、描く際には一味違ったリアリティが描けるのではないかと思います。


 いかがでしょう?

 腹筋を鍛える事で、実体験できますよ?


 ……めっちゃ痛いし、身体に悪そうだからお勧めしませんけれど。



 ?


 なんで、急にこんなエッセイを書いたかって?


 昨日『ドラゴンフラッグ』って筋トレしたからですけど……何か?


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― 新着の感想 ―
[一言] 腹筋って攣るんですね初めて知りました。自分は昼寝してたら足がつったことが何回かあるんですけど1回めは飛び起きたんですけど2回め以降は「痛っ」って言いつつも昼寝再開しました(笑)
[一言] 中指が攣って中指以外握りしめてしまい微妙な目を向けられたことならありますねぇ
[一言] ぅわぁ…、腹筋ですか。 それは相当痛そうですね。 首とか土踏まずなら経験有るけど、それとは比べ物にならないくらいキツそうです。
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