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天才な彼女と凡人な俺 〜side 凡人〜  作者: 十六夜アリス
1/1

彼女との再開

ずーっと昔から彼女は天才だが特別だとずっと言われて来た。

彼女は最年少で古典音楽の頂点に立った少女、一度聞いた音楽は即、完璧に吹ける。

そんな彼女の後ろに俺はずっと居る、天才の後ろの凡人だと言われた。



私立春霞音楽学園、全寮制の国内トップクラスの音楽学園。

俺は桜満ちた春彼女を追いかけてこの学園に入学した。

女子がギャアギャア騒いでいた制服もあまり意味がなくなっていた、このヴェローナと黒を基調にした制服はかっこいいらしい。

完全実力主義のこの学園は独特の制度が有った、それはスポンサー制度。

スポンサー制度の内容は簡単だった、一年に四度全校生徒で公開コンクールがある、この公開コンクールでは音楽家、資産家、民間人のゲストが好きな生徒を選び投票をする。

一票が百円で十票で千円、そして金は生徒が選んだスポンサーに行く、その代わり票が高い生徒は寮とクラスが良くなる。

でもその反対もある票が低い分クラスも悪い、その最悪のクラスがクラスF。

クラスFは教師が無断欠勤、アルコール中毒なダメダメ先生が持つクラス。

そんなクラスに入らないため皆頑張り、必死になる、何年前喧嘩して怪我人が出た程だ。


そんな学校に俺の幼馴染が入学して居る、彼女は絶対に特別クラス、クラスSに入るだろう、何せ彼女は「天才」だからな。

彼女は最年少で古典音楽の頂点にある大学から卒業して居る。

そんな「天使」の二つ名を持つ少女高校に戻り三年間過ごす事を決めた。

そんな「天使」の名は柊小雪



小雪は俺が小学二年生の時からずっと一緒に居る。

彼女は昔から可愛くクラスの男子にモテる、でも自分でも気がつかない程鈍感だ、そんな彼女に失恋した男子は数多く居る。

そんな彼女が四年生の春、趣味で始めたフルートのレッスンの為、俺と同じレッスン場に通い始めた。

楽器が違うから一緒の先生じゃ無かったけれど放課後一緒に練習する機会がだんだんと増えた。

そんなある日俺は気が付いた彼女が普通じゃ無いことに、一度だけ聞いた曲を俺より完璧に弾けた、それもフルートでは無くピアノで。

そのせいで俺は自信を無くし、音楽の道を諦めかけた、その時俺はある学生に救われた。



その年俺はとある学校、春霞音楽学園の公開コンクールを見に行った。

そこで俺は見た、曲はショパン作曲革命のエチュード、だがそれ以上に彼の曲には個性が有った色が付いてた、炎の様に真っ赤な赤色が、そして俺は覚悟したこの曲を弾ける様になると、そしたらこの学校に入学すると。

当然小雪は公開コンクールを見た後どんどん上達して行った、弾ける曲が増えた、使える楽器も。

だが俺はこの曲を弾く為日々頑張った、をして結果春霞に入学出来た。

そして小雪は小6の春ウィーンの中学に転校した。

俺は普通の国立中学へ行った、もう当分会え無いと思っていた。

部活も楽しんで居た、友達もそこそこ出来た。

そんなある日全国を騒がせたニュースが有った、それは「ウィーン音楽コンクールで最年少で優勝した天才少女」

現在クラシック界でも優勝の難易度が高いウェイン音楽コンクールである少女が世界で一番難しいと言われる曲パガニーニによる超絶技巧練習曲S.140初版を完璧に弾けたと言うニュース。

その少女の名は柊小雪だった、信じられなくは無かった、彼女は天才だからな、けど改めて思い知らされた。

彼女はウィーンの芸術大学を主席で卒業してた。


彼女が世界で一番ならば、俺は初めに日本一を取って見せよう、例え凡人でも天才に勝てると言う事を。

そして俺は中学の残りを全部音楽に捧げた、そして手始めに県の一位を取り50人しかい無い特等生の一人として春霞に入学した。


そして主席で入学したのが彼女、天使と呼ばれた少女、柊小雪。

俺が始めて交わした皮肉でこもった言葉が「よ、久しぶりだな、天使様」

そして彼女は笑ってこう返した「お久しぶり、黒井さん」

彼女は始めて苗字で俺を読んだ、その声は何故か悲しく聞こえた。

初めまして十六夜アリスです、今回は作品を二つに分けております。side 凡人、天才。喜んでくれたらいいです

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