勇者は剣を抜く。
「人類を救ってほしい?」
目の前の少女、サーシャはたしかにそう言ったはずだ。
「はい、その通りです」
一度首を縦に振りながらそう答えた。
「一体どういうことなのかしら?」
「それは今からご説明いたします」
そう言うとサーシャは掌を上向きにしながら右腕を前に突き出した。
「――――、――――」
そして、またしても天也達には聞き取ることのできない言語で呪文のようなものを紡いだ。すると、サーシャの掌の上には、半透明の大きな球体が出現した。その球体の表面には赤、黄、緑、青の四点の光が発せられていた。
「この球体は、私達の住む世界。リーンセフィアのおおよその立体図です」
「凄いわね……これも魔法なのでしょうね」
黒髪の美少女、葵はどうやらこの世界の魔法に魅かれたのだろう。三人の中で一番魔法に対しての興味が強い。
「青色点をご覧ください。ここが我々人間の大陸です」
三人は青色の点に目を向ける。発行している場所は四つに区切られている。どうやらこれが大陸のようだ。半透明の球体の表面に覆うように存在していた。
しかし、人間の大陸を見た三人はそれに違和感を覚えた。
「これが人間の大陸?」
「少し……小さくないですか?」
同じ疑問を覚えた天也と仁美がそれを口に出した。そう、この立体図で見る限り人間の大陸は他の三つと比べて小さいのだ。仁美は控えめに、少しと言ったが実際は少しどころではない。一番大きな大陸を有している赤い光の場所と比べると、半分にも満たない。
「はい、そのとおりでございます」
サーシャバツが悪そうに頷いた。どうやら事情があるらしい。
「我々の住む大陸リーンセフィアは人間、エルフ、獣人、魔族の四つの種族が軸となり構成されています。他にも細々と種族区別や、国を持たない種族もありますが、基本はこの四種です。」
しかし、と続け、
「近年、この四種族間での争いが激化し、一番戦闘能力の低い種族の人間は成す術もなく、破滅の道をたどっています」
「どうして四種族間での争いが起こるんだ?」
「元々、四種族は形式上の平和協定を結んでいたのですが、実際は隙あらば他国を支配下におこうという考え方を四種族とも持っていたというのが主な理由です。他にも、意見の食い違いや小さな理由は沢山ありますが……」
一瞬、言葉を濁し、サーシャの表情が暗くなったところを天也は見逃さなかった。しかし、他の二人はそれぞれ別のことに気を取られていて気付いていない様子。ここではあえて言及するべきではないと判断した。
「あのう……ちょっと質問してもいいですか?」
仁美がおずおずと手を挙げながら言った。その様は小動物のそれである。
「なんでしょう?」
「えっと、サーシャさんが言ったことが事実なら人間の国も他の国を支配しようとしていたってことですよね? それで領土が無くなったりしても文句を言えないんじゃ……」
確かに仁美の言っていることは正しい。四種族間での戦争勃発の原因はお互いがお互いを支配しようと考えていたためだ。人間が四種族で最弱の種族だとして、人間の領土がどんどん狭くなってゆきやがては他の国の支配下に置かれてしまうというところまでは分かる。しかし、それで自分たちの身が危険にさらされるからといって違う世界の住人に助けを求めるのはお門違いではないのか。そういうことだろう。
「確かに、それに関しては返す言葉もございません」
「なら!」
今すぐ元の世界に返してっ!
その言葉が仁美の喉までつかえたが、それが口から発せられることは無かった。
「しかし――」
サーシャが、仁美の考えを見透かしてか、彼女が言葉を発する前に自身の言葉で遮ってしまったからだ。
「それは今は亡き一代前の王が起こした愚行にございます」
サーシャが仁美を見据える。凛とした雰囲気と、多少の事では動じないであろう覚悟のある眼を前に、たじろいでしまう。
「一代前の王はこの国の歴史に名を残すほどの暴君と謳われておりました。金遣いは荒く、女好きで民の苦しむ姿を見るために税金を取れるだけ取り、私腹を肥やす最低最悪の王。いえ、畜生と言えましょう」
サーシャの声のトーンや表情から察するに彼女はその暴君の様を見てきたようだった。だからこそ、人類をここまで苦しめた王が許せないと同時に、何もすることのできなかった自分も許すことが出来ないのだろう。
「愚王は人間の民を支配するだけでは飽き足らず、他の種族の領域まで手を出そうとし、その結果他の種族からの反感を買い、今に至るというわけです」
「本来ならば自分達の問題は自分たちで解決し、他の世界の方々を巻き込み、頼るべきではないと言うことは重々承知しております。でも……」
語っているサーシャを見ているうちに天也は気付く。
彼女の声は段々弱々しくなり、頬には涙が伝っていることに。
「でもっ、もう他に頼る術がないんです! 数多の民を苦しめた先代の王の責任を取るためにも! 守るべき民のために尊き命を散らしてきた騎士たちの思いを無駄にしないためにも! 伝承の勇者を召喚し、その力にすがるしかなかったんです!」
「サーシャ……」
彼女が涙ながらに語るその言葉には一つ一つ確かな重みがあった。
これからの未来ある民を思い、その民のために命を散らした騎士たちへの悔いても悔いても清算することのできない懺悔。その苦悩のせいでどれだけ眠れない夜を過ごしたことだろうか。
「お願いします。どうか……どうが我々を、御救いください!」
「……」
天也は奥歯を強く噛みしめ考える。
人類を救ってほしいという彼女の願いを聞き入れるかどうかではない。天也以外の二人。仁美と葵がどう思っているかだ。
日野天也という人間は善人だ。それは良い性格の人とということではなく、本当の意味での善人なのだ。目の前で困っている人がいれば助けるのは当たり前。自分のリスクを顧みず、見ず知らずのひとにまで当然のように助力をしてしまう。まるで身体の全てが善で構成されているような人間なのだ。
そんな彼にとってサーシャから事情を聴いた今、いきなり異世界に呼ばれたとか、未知の世界での危険とか、そんなことはちっぽけなものにすぎないのだ。
ただ、一つだけ問題があった。
「仁美、四ノ宮さん」
天也は二人の方を向き、しっかりと彼女たちを見据える。
そう、天也以外の二人だ。天也は当然のようにこのこの世界の人類を救うために奮闘するだろう。
しかし、彼女達はどうだ。この二人はただの女子高生。つい先ほどまで日本で平和に暮らし、一切の争いをしたことのない正真正銘の女の子なのだ。良い人であっても天也のような完璧な善人ではない。自分の命を顧みず戦いに身を投じることなど簡単に出来ないだろう。
「僕はこの世界の人々を救いたい」
それでも、天也の意志は変わらない。
一度救うと決めたら何があっても助けるというゆるぎない覚悟。彼は悲しいまでに善人なのだ。
「この中で誰が勇者かはまだ分からない。それに、帰れる方法があるのかも分からない。だけど――」
彼は善人よりも善人なのだ。
もし自分が勇者ではなかったとしても彼は喜んで人類のために戦うだろう。しかし、もし元の世界に帰れる方法があり、彼女達が元の世界に帰りたがったとしても彼は一人で戦うだろう。
「僕は戦いたい」
「天也くん……」
仁美が天也を不安そうな眼差しで見つめる。仁美は天也の幼馴染だ。小さい頃から彼と共に行動し、常にその隣に並んできた彼女は天也が無茶をするところを何度も見てきている。今回もまたしかり。
「サーシャ、まだこの中の誰が勇者かは分からないんだよね?」
「はい、王宮に行き、適性検査を受けるまでは……」
「そっか。じゃあ、元の世界へは帰れるの?」
「それは……」
その問いに対してどうも歯切れの悪いサーシャ。
仁美と葵の顔が段々青ざめていく。
「まさか、無いなんて言わないでしょうね……?」
「いえ、あるにはあるのですが、恐らく今は不可能でしょう」
「どうして?」
「勇者召喚の儀式は膨大な魔力、そして強い願いを必要とし、それが反映されます」
「願い?」
「はい。心から勇者を必要とし、儀式を行う者たちが強く願うことで勇者召喚の儀式が完成すると言われています」
「それが帰れないことにどう関係あるのかしら?」
「召喚された勇者達は呼んだ側の願いを叶えなければなりません」
「えっ……」
「それって――」
仁美がふと驚愕の声をあげた。今の会話で理解したのだろう。最悪の解答を。
「はい、私たちの願いは人類の救済。勇者たちは人類を救うまで元の世界に帰れないことになります」
「そんな……」
その言葉が口から洩れた途端、仁美は糸が切れた操り人形のように地面に膝をつき、うなだれた。
「無理だよ……戦うなんて」
仁美の頬に光るものが伝う。
「私にはそんなことは出来ない……」
「だったら僕が守る」
「え?」
「仁美は戦わなくてもいい。 もし仁美が勇者だったとしても君に立ちはだかる敵は僕が全て倒す。だから……」
天也が仁美に向かって手を差し出す。
その様はまるでおとぎ話に出て来るような王子と姫だ。
「僕と一緒に居てほしい」
「っ!!」
その言葉を聞いた次の瞬間、仁美は頬を紅潮させ、目を大きく見開いた。
一見、プロポーズともとれるようなことを真顔で平然と口にできてしまう。それが日野天也と言う男だ。
「僕を支えてほしい」
「え、あっ、その、それって」
目に見えて動揺し、呂律が回らない。あんな恥ずかしい事を真顔で言われれば当然だろう。
「ダメかな?」
「――――ッ!」
恥ずかしさが頂点に達したのか、ボンッという効果音が聞こえてきそうになるほど、まるで湯でダコのように全身真っ赤になってしまった。
「もうッ! 卑怯だよ天也くん! どうしてそんな恥ずかしい事真顔で言えるの!」
「あはは、僕には似合わなかったかな」
照れるようにして頬をかく。
「似合っちゃうから困るんだけど……」
「ん? 何か言った?」
「何でもないです!」
はぁ、と深いため息をつき、天也に視線を向ける仁美。
「もう、分かったよ。天也くんは私が居ないとすぐに無茶するからね」
「じゃあ!」
無邪気な少年のように満面の笑みを浮かべる天也。そんな天也を見て仁美は呆れたような、照れているような表情をして言う。
「最後まで付き合ってあげるよ。言ったって聞かないもんね」
「仁美……ありがとう!」
天也は仁美の両手を自分の両手で包みこうようにしてぎゅっと握りしめた。
「ちょっ!? 天也くん!?」
「ん? どうしたんだ?」
「いや、手が……」
「手? あ、嫌だった?」
「いやそういう訳じゃなくて、あう……」
天也から視線を完全に外し、俯いてしまった仁美。
そんな二人を見て葵がクスクスと笑っていた。
「本当、仲のいい幼馴染さんね」
「ちょ、四ノ宮さん! 茶化さないでよ!」
「ふふ、ごめんなさいね」
反省の色を見せない葵は天也に近づく。
「ねえ日野君」
「は、はい」
思ったよりもずっとそばに近づいてきた葵。天也の目を覗き込むように上目づかいで言った。
「私にはどうしてほしい?」
「そんなの決まっているじゃないか」
真っ直ぐ葵の事を見据え、ゆるぎない覚悟を持って言う。
「絶対に四ノ宮さんの事も守る。だから、僕と一緒に来てほしい」
「ふふ、分かりました。あなたと一緒にこの世界を救うことにするわ」
思っていたよりも簡単に承諾してくれた葵。おそらく彼女は元々魔法に興味を持ち、人類を救うことに協力するつもりだったのだろう。
つまり、天也は遊ばれたということだ。彼女の満足そうな顔を見れば容易に分かってしまう。
「では、皆さん……」
「ああ、僕たちは人類を救う勇者になるよ」
「――――――ッ!」
両手を口元に当て、涙をとめどなくあふれさせるサーシャ。
「ありがとうございますッ!!」
――――――――――――
「こちらでございます」
あの後、サーシャに案内されたのは見たこともない巨大な扉も前。正確には王宮の中にある扉の前だ。
この先にはこの国の王がいるらしい。そこでまず挨拶をし、その後に誰が勇者なのか検査をするようだ。
「うぅ……今更緊張してきた」
天也が青い顔をしながら腹部を抑えている。緊張すると胃が痛くなるタイプなのだ。
「もう、さっきは『僕は戦いたい』なんて言っていたのに」
「や、止めて! 今思い出すと何であんなこと言ったのか分からないくらい恥ずかしいから!」
天也が顔を赤くして仁美がからかい葵がそれを笑う。そんな当たり前のような日常がこの後壊れるかもしれない。だとしても彼は歩みを止めない。救うと決めたから。どんな事があっても人類を守ると決めたからだ。
「皆さま、そろそろ」
騒いでいる三人にサーシャが声をかける。どうやら国王に謁見する準備が整ったようだ。
先ほどまでのおちゃらけた雰囲気は消え、三人とも覚悟を決めた顔になる。
「……分かった」
三人は巨大な扉の前に横に並び立つ。
「行こう」
そう言った次の瞬間、目の前の扉がひとりでに開いてゆく。そして目の前に広がるのは何処までも煌びやかな光景。三人の立っている場所の先には赤い絨毯が長々と引かれ、その両脇にはこの国に仕える騎士が立ち並び、その後ろには華やかな服装に身を包む貴族のような人や、よくRPG等で見る神官のような服装に身を包む人もいる。
そしてその先、赤い絨毯が続く道の先には一人の男性。初老で柔和な印象を持たせるような優しい表情の持ち主。しかし、その顔には似合わず、頭の上には黄金に輝く王冠らしきものがあった。
「あれが、王様……」
天也は息を呑みこみ赤い道を進んで行く。サーシャが先頭を進み、三人を誘導する。失礼のないように気を配りながら歩く。その様子を見ている貴族や神官たちはヒソヒソと何か話しているようだがそれを気にしている余裕は天也には無い。
「第二王女、勇者召喚の儀を成功させここに参上いたしました」
気がついた時には既に国王の御前。サーシャは膝をつき頭を垂れていた。それに続き仁美と葵も膝を折る。そんな中天也一人だけが立ちつくしていた。
(天也くん! 早く頭下げて!)
(わ、分かった)
仁美に言われようやく気付き、天也は頭を下げた。
「顔を上げよ」
低く、この空間中に響き渡る男の声。この声が王のものだとすぐに分かった。
「はっ」
そう言われてまず最初にサーシャが頭を上げた。それを確認してから三人も頭を上げる。
「サーシャ、この世界の状況についての説明はしたのか?」
「はい、大まかなことはすべて話しました」
「そうか……」
王は大きくため息をついてから立ち上がり、天也の達の目前まで歩み寄ってくる。
改めて近くで見ると分かる。やはりこの男が王なのだ。この部屋に居る他のものとは違う、厳格な雰囲気を纏っている。それでいて恐怖心を感じさせない。これも王の素質なのかもしれない。
「まずは感謝を。よくぞ勇者の件について承諾してくれた」
目の前で王が頭を下げる。その光景を見て王宮内が一気に騒がしくなった。
「なっ! 頭をお上げください、陛下!」
サーシャが焦り、戸惑いながら王の行為を止めさせようとした。そんな彼女の必死の静止で何とか頭を上げてくれた。
「いや、本当にすまないと思っている。先代の王の尻拭いとはいえ関係のない君たちを巻き込んでしまった」
「そんな事を言わないでください。最終的には自分の意志で決めたことですから」
「そう言ってもらえると有難い。」
再び王は天也達に頭を下げた。それをまたサーシャが静止する。この王といい、サーシャといい王族にしては物腰が低い。この父にしてこの娘ありといった感じか。
「まだ名前を聞いていなかったな。貴殿らの名前は何と言う?」
「僕は日野天也と言います」
「私は桜井仁美です」
「四ノ宮葵と申します」
三人がそれぞれ自分の名前を言い自己紹介をする。それを聞いた王が頷きこう言った。
「なるほど、貴殿らの名前は覚えた。申し遅れたが私も名乗ろう。私がこの国、レイスオールの王。フレッド・エアリア・レイスオールだ。さっそくで申し訳ないが、時間がないのだ。今ここで勇者の検査をさせてもらいたい」
「分かりました」
天也がそう言い、他の二人も首を縦に振る。
三人の承諾を確認した王は頷いてから右手を上げた。
「持ってまいれ」
王がそう言うと、ややあって一人の神官が一振りの剣を両手で持ってきた。
「これは……?」
「これは聖剣レーヴァテイン。またの名を『世界を焼き尽くす破滅』。この国に伝わる伝説の剣だ」
「この剣で勇者が分かるのですか?」
「ああ、この剣は伝承によれば勇者にしか抜くことができない。我々も何度か試したが、やはり抜ける者が一人もいなかった」
「なるほど」
天也は剣に視線を移した。
鞘は燃えるような深紅の色で出来ていて、その上には見慣れない紋章。恐らくこの国の物だろう。つかは銀色で持ちやすい形になっていた。
「綺麗な剣だね」
「ええ……」
仁美と葵。この二人は聖剣の魅力にすっかりと魅入られてしまっている。やはりそこは女の子。どんな時でも綺麗な物は好きなのだろう。
そんな中、天也の反応だけは違った。確かに彼も聖剣を凝視しているが、何処か二人とは違う様子が見受けられる。
「……呼んでる」
「天也くん?」
天也の様子を不審に思い、声をかける仁美だがその声は天也には届かない。
「剣が呼んでる」
次の瞬間、聖剣が神官の両手から消え、天也の目の前に浮かんで現れる。まるで天也に抜けと言わんばかりに。
「……」
天也は黙って聖剣の柄に手をかける。そして徐々に力を込め、上に抜いていく。
「おお……!」
王が目を見開き、驚嘆の声を上げる。
「これが、レーヴァテイン……」
天也の手には一振りの聖剣。神々しい光を放ち、見る者を魅了する伝説の聖剣レーヴァテインが握られていた。
「凄い……」
「綺麗ね……」
仁美と葵の二人が立ちつくし、聖剣を抜いた天也をみて心を奪われそうになる。それほどの魅力がこの聖剣にはあるのだ。
「伝承は本当だったのですね」
「ああ、本当に聖剣が使える者が現れたのだ」
誰かが言った、勇者様が現れたと。誰かが言った、本当に聖剣を抜いたと。
王が言った――
「再び問う。勇者、いや日野天也よ。この世界の人類の未来を託してもよいか!」
その問いに天也は口元を釣り上げて答える。
「僕決して強いわけでもない。魔法が使えるかも分からない。敵を目の前にして足がすくんでしまうかもしれない。でも――」
「人類を救いたい! いや、救ってみせる!!」
その言葉に王宮内は溢れんばかりの歓声で満たされた。
人々が歓喜し、期待を込め、希望の言葉を口にする。
『勇者様! 万歳! 勇者様! 万歳!』
人類はこの日を忘れないだろう。