親方!魔方陣から女の子が!!!!
はい、今回も眠いのを我慢しながら一生懸命書いてみました。
俺頑張った!
今回は説明が多めの回に、なっています。
一応、前回のあらすじ
異世界に転生した直後、妹に似た少女を助けるために魔獣と戦っていた。しかし、少しずつやられていたのだがある時神に一回だけ使っていいと言っていた魔法を使うことに…
覚悟を決めた俺は一度魔獣から距離をとる。
「グルゥゥゥ」
その行動が相手には罠に見えたのか魔獣は一定の距離をとったままいったん襲ってこなくなる。
そのすきに俺は魔法を発動させるために自分の両手へ魔力を溜めていく。そして、十分に魔力がたまったことを確認すると発動のための詩を紡ぐ。
「我が求は力、目下の敵を穿つ力なり。我が与えるは源、この身に宿りし魔力なり。」
詩と共に両手に溜めていた魔力を目の前の地面へと放出する。すると、地面に淡く光る魔方陣が浮かび上がった。それは俺の注ぎこむ魔力に呼応するようにだんだんと強く光りだす。
「我が力と何ためここにその姿を顕現せよ!」
詩を言い終えると魔方陣からの光が一気に強くなる。魔法がうまくいった証拠だ。
ゆっくりと発している光を弱めていく魔方陣の上には一人の少女が立っていた。
いや、正確には人間のようなものと言ったほうが良いかもしれない。なぜなら、彼女の背中からは白く輝く純白の翼が生えているのだ。
「…愚かなバトルウルフよ。己の無礼、その命で贖うが良い。」
魔方陣が消え少女は完全に姿を表すと一度俺を見た後、向側にいる魔獣の方を向いて言った。そして片手に持っていた光の剣のようなもので一刀両断にした。
魔獣は断末魔をあげることもなく静かに消えていった。
「…クウヤ様、私をお呼びいただきありがとうございます。」
魔獣を切り倒した少女は俺の前に片膝をついて頭を下げた。
そのことに俺は困惑する。最後の切り札だと思い使った魔法から出てきたのが美しい羽の生えた少女で、そんな彼女が今まで自分が苦戦していた相手を瞬殺したのだから無理も無いだろう。
「え?ちょっと待って、これってどゆこと?」
俺は大いに混乱しているせいで少し情けない声で少女に聞いた。
とりえず今の状況を確認したかったのだ。
「…クラノス様は本当に何も仰らなかったのですね。わかりました。不肖このジルリールが説明いたしましょう。」
俺の言葉に軽くため息をついたジルリールは、今起きたことをいちから説明してくれる。
「ではまず、クウヤ様が今使った魔法、サモナルについてからにしましょう。」
近くの木の影に隠れていた魔獣を倒す原因となった妹によく似た少女(名前はアイサと言うらしい)を迎えに行き近くの岩影に移動した所でジルリールが説明を始める。
「サモナルとは簡単に言うと召喚魔法の一種です。しかし、これは通常の召喚魔法とは違い召喚獣を召喚するのではなく天使を召喚します。これはサモナルがもともと神々の対戦時に使われていた為です。」
「じゃあ、ジルリールも天使なのか?」
「はい正確には天使の中の上位カーストである神使です。」
俺の単純な質問にジルリールは丁寧に答えてくれた。どうやら彼女は天使の中でもかなりうえのほうに位置しているらしい。
「サモナルの話に戻りますがこれはさっきも話した通り、神々が戦闘で使用していたものです。ですから、普通は人間に使えるものではありません。しかし、クウヤ様の場合クラノス様が一度だけ使用できるように少し力を与えていたようです。そしてその召喚魔法で呼び出されたのが私だったのです。ところでクウヤ様、今後の予定はどうするのですか?」
大体の説明をしたジルリールは次に今後の予定を俺に聞いてきた。
「一応、北に進んでベーリアに行こうと思っている。」
「あの、それなら私も一緒についていってもいいですか?連れのものが全員いなくなってしまって…」
俺が今後のことを簡単に説明すると、俺の隣にいたアイサがそんなことを聞いてきた。
そうやら一緒にいた冒険者たちは全員やられてしまっているそうだ。
「いいよ、って言うか、もともとそのつもりだったし。じゃあこの三人でまずは王都ベーリアへ向かおうか。」
はじめからそのつもりだった俺は彼女の申し出を承諾すると。二人にとりあえずの確認をする。とくに異論がなかったので俺は少女二人と一緒にベーリアを目指すことになった。
今日はここまでです。
次回は新しい街にいく回です。楽しみにしていてください。
次回投稿予定日
7日(土)・8日(日)を予定しています