〜間幕〜 クウヤがさった後のこと
間幕です。
クウヤがイザルークへ転生した後の白い空間での神さま、クラノスと謎の少女、ジルリールの会話です。
それでは楽しんでください。
クウヤの体が光に包まれて消えていく。
「…行ったかの」
光が完全に消えるのを見送って、自分の髭を触る。これはもう癖だ。
「クラノス様、なぜクウヤ様をイザルークへ?」
いつの間に現れていたのか神、クラノスの一歩後ろに少女が片膝をついた状態でいた。
綺麗な黄金色の髪の少女だった。肩ぐらいまで伸ばした髪は軽くカールがかっかている。少し幼く感じさせる顔もしかしその中に不思議な大人っぽさがあった。体型もそんなに隆起しているわけではないがとても綺麗なラインをしている。簡単に説明するなら子供から大人へ変わる途中の美少女だ。
「いや、単なる気まぐれじゃよ。あやつを転生させたのはの」
クラノスが少女の方へと振り返ると周りが今までの真っ白な世界から王の玉座の間のような場所へと変わった。
玉座に深く座り込んだクラノスは遠いところを見るように目を細める。
「まさか、人間の一生の半分も生きないでここに来るとは思っていなかったからの。それに地球ではずいぶんと理不尽な扱いを受けてきていたようじゃったし…」
クラノスはクウヤの地球での生活を思い出していた。何をやっても誰にも褒められることはなく、むしろ恐れられてしまう。彼が受けてきた理不尽はとてもつらいものだった。だがしかし、それでも彼は人を助けることをやめようとしなかった。文字通り自分の人生が終わる最後の時まで・・・。
そんな彼の十七年間を思い出す。
「…なるほど、そういうことですか」
クラノスの身中を察したように少女が同意を示してくる。
その顔にはすこしだけ憂いのようなものが浮かんでいる。彼女もまたクウヤと同じような立場にいる者だからだ。
「…では、私もそろそろ」
しばしの沈黙のあと、少女はその場から立ちあっがた。
「うむ、奴を頼むぞジルリール」
少女に対して一度頷くと両手を上にかざしながらクラノスが言った。
すると同時に少女の足元にクウヤが転生した時と同じ光が発光し始めた。
「…御意に」
一瞬で体全体を光に包まれた少女は頭を深く下げながら消えていった。
ということで、
やっと一人ヒロインを登場させることができました!
次回は来週の日曜日に投稿する予定です。
今度こそ本編、イザルークの世界へと話が進みます。
皆さんお楽しみに!
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