気がつくとそこは真っ白な世界だった
流行りにあやかって異世界転生ものを書いてみました。
読みづらい文章かもしれませんが是非読んでもらえると嬉しいです!
「あれ?ここは?」
ひたすら白い。距離もつかめない真っ白な空間。ふと目を開けた俺が立っていたのはそんな場所だった。
上下左右、すべての感覚が狂いそうなところだ。
「俺って…たしか死んだよな?」
右の頬をつねりながらつぶやく。頬には確かに痛みを感じた。
死んだはずの俺が何故こんな場所にいるのか理解できなかった。はじめは、ここが死後の世界なのかと思い頬をつねって見たが感覚が残っているので多分違う。
「ここは儂の作った新白の世界じゃよ」
思案にふけっていると後ろから声をかけられた。
その声につられて後ろを向く。するとそこには、一人の老人が立っていた。
白い髭を下につくまで伸ばし杖のようなものを片手に持った老人は、これまた白いローブを羽織っている。
「え?待って、これってまさか…」
そんな老人の言動や格好を見た俺の頭にはひとつの可能性が浮かんできた。
それは、いつか読んだ小説の展開だった。
自分の死後、または気付いたときに自分の全く知らない世界にいて今目の前にいるような人が出てくる展開。その小説の冒頭と現在の自分の状況がすごく似ている。
(まさか、転生させられるパターンか?)
転生。それは主人公が物語の冒頭で様々な理由から今までにいた世界から異なる世界、異世界へと転生させられるというものだ。
今の俺の状況ととても良く似ている。
「うん、そのまさかじゃよ。これから童を地球世界からイザルークの世界へ転生させる」
老人は髭を手で触りながら言った。
その言葉のせいで俺はますます混乱する。
(は?今このおっさんなんつった?イザルークってどこ?て言うかなんで俺の考えていることが分かった?)
再び心の中で叫ぶ。
後半部分は実際に目の前の老人に問いかけるつもりだったが声に出すことはなかった。いや、出せなかったと言ったほうがいいかもしれない。突然の展開に思考はついていけても体がついてこないのだ。
事実、今俺はあれこれ考えることはできても体を動かすことは出来なかった。
「ふふふ、だいぶ混乱しているようじゃな。まぁ時間もあるしのいちから説明してやるぞい」
老人は相変わらず自分の髭を弄びながら俺が落ち着くのを待っている。
また考えを読まれたことに混乱しそうになる頭をいったん落ちつかせるために深呼吸をする。
十分に落ち着くと改めて老人を見据えた。
「ふぅー。やっと落ち着いた…。じゃあこの状況を詳しくをしえてくれよおっさん」
自分がしっかりと落ち着いたことを確認すると、老人に話しかける。
「…ふむ、聞く覚悟ができたか。では、童が今どういう状況にいるのか教えてやろう」
老人は俺の言葉に一度頷くと持っていた杖で一度トンと地面を叩いて説明をし始めた。
今回はここまでです。
まだ本編には入りません。多分次の次の次あたりから本編に入ると思います!
一応、週一で更新しようと思っています。
感想、要望などがありましたらどんどん送ってきてください!