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innocent recognition  作者: 蝉夜燈笑
前章
1/8

0.プロローグ

以前違うところで連載していたものを少しずつこちらで出していこうと思います。更新は遅めです(=´∀`)人(´∀`=)



彼が教室に入って来る瞬間、わたしはいつもわかってしまう。




彼が教室に入る直前、身体も心も張り詰めて、そして一瞬で水晶が割れて、綺麗な音をたてるような。




だから、彼が入ってきたことを物理的に感知できなくても、すぐにわかってしまうのだ。


琴線が、なぜだか意図せずともそう動く。




彼の名は、キルトレイ・ファントナス。


この国で最も光の魔力に長けると言われる高貴な貴族、ファントナス家の血を引き、さらに容姿端麗、成績優秀な、将来有望決定のエリート。


性格も大変よろしいらしく、同時にひねたプライドもなく華やかな気品があると聞く。



まるでおとぎの国の物語に出てくる王子様以上に、現実的な王子様。


王子様では、ないけれど。



ただ、当然ながら学園の王子様であり、将来有望なため様々な政府の筋からもすでに声がかかっているとかいないとか。




わたしはとにかく、なぜか彼を、わたしのなかのどこかで拾ってしまうのだった。

気持ち以前に、本当に無意識的のようなそれでいて感覚的に。


だから、この気持ちの正体は…とか、そんな話ではない。




吸い込まれるみたいに、もっと無意識的な、純粋な、思惑も何も、入らない場所で、なぜか分かるんだ。



気になるのは彼よりも、なんでかな、という、もっと根本的な問いかけだけ–––。




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