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閑山自撰詩篇

雨後の酒宴

作者: 竹井閑山

気宇壮大なスコールの()れた

メコン河を遊覧しながら

私は私自身の祖国を思い

将来に(わた)ってそこに生活し続ける私の姿と

日本語を離れた今の自分との落差を思った

デッキで呷るメコンウィスキー

何かの味に似ていないか

舌の記憶と照合しつつ

ようやく腑に落ちたのが紹興酒 ラオチュウ

ラオチュウのスピリッツバージョン?

メコンはカラメルで色づけされてるようだが

ラオチュウもカラメルで色づけのクチなのかな

いずれも高価な酒ではない

安い材料でいかに庶民の口を満足させるかを

考えぬいて(かも)された

庶民の酒といえば貧窮問答歌の山上憶良

庶民の面を被っているが

現今の日本にタイムスリップしても

エリートとして活躍したと思われる

そんな憶良が、俺ンち貧乏で

酒を飲むにもかすゆ酒しかない、とグチる

本当の庶民が食うや食わずの生活では

酒を飲めるだけでも幸せだろう

私なら金のないときどうするか

かすゆ酒でないのは確かだな

みりんなら手を出したことがある

夏場コップにみりん注いでラップして

冷蔵庫で冷やして飲むわけだけど

あっ 結構いけるじゃんなんて

調子に乗っちゃあいけませんよ

ほいほい()ってたらキックがくるよ

平安時代の酒はみりんのように甘かったといわれてるけど

まともにみりんではなかったろうな

酔うまでいくとヤバいからね

いずれにしろ

どんなに安くても飲用に適した酒は

飲用目的で造られた酒だということだ

日本へ帰ったら養命酒を飲もう

養命酒はみりんがベースなんだけど

そういえばどこかメコンに似ている





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