第2話~絶望へと堕とすK君の手法~
『やめろよ・・・この前30万負けたんだよ・・・これ以上下げないでくれよ!!!!!』
怒号のような、それでもって悲痛な声が部屋に響き渡る。
どうしてこうなってしまったんだ・・・
画面にはチャート
そして、赤い文字で150万円と書かれていた。
・・・
・・・・
・・・・・
ここで、登場人物を1人増やそうと思う。
K君。
彼は、一言で言えばひょうきんな男である。
よ○もとに在籍していた過去を持ち、歌舞伎町や渋谷のそっち系の店でも働いていた。
俺の知らないことを知っていたりして、たまに遊ぶと彼の知識に驚かされることが多い。
そう・・・自分とはかなり性格が違うから・・・
だから・・・
こんなにも惹かれてしまったんだ・・・
この悪友との出会いが大きく人生を変えてしまった。
いや、そんな簡単な言葉では済まない・・・
"人生が・・・狂ってしまったんだ・・・"
2010/10
FXの存在を知ってから数日後・・・
運命の神様という者がいるならば、絶妙なタイミングだったと言わざるを得ない。
一緒にパチンコでも打とうと渋谷の○ハンでエヴァを打っていた時のことだ。
『この前、FXで200万儲かったんだわ』
に、に、にひゃくまんえん!?
お前、200万円って給料何か月分だよ!!
FXなんて言葉を知らなかったら、『ふーん』で済んでいたかもしれなかった。
ただ、俺は、もう、興味を持ってしまっていたんだ。
ここで、何も聞かない、興味を持たないって選択肢を選べたら・・・
俺の人生は変わっていたと断言する。
こんなにも苦しく、いばらの道なんか決して歩かなかったんだ。
だけど・・・俺は・・・
好奇心を抑えられなかった・・・
『どうやって?』
人生が変わった瞬間だった。




