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転生、転性  作者: 影宮 広嗣
2/11

転生特典



 金髪ストレートを腰まで伸ばしていて、右側のもみあげらへんが三つ編みにしてある。そんでもって髪と同色の瞳。ぱっちりとした目で、ちょっと中性的にも見える顔立ち。背中には、十二枚ほどの純白の翼が生えていた。


 うわぁ……二次元にでも出てくるような超絶美人さん。そんな方の天使の微笑が私に向かって……ん?


(――んん!? ()()()()()()()()!?)


 ちょ、ちょっとお待ち下せぇイケてる美人さん。なんですかその中二病を発症してしまった患者のような恰好は。重度の中二病患者である私でもそんなこといたしませんのよ!?


「……少し落ち着こうか、来栖霖さん」


 混乱したように、というかしてるんだけども。視線を彷徨わせる私を見て、苦笑を浮かべながらイケてる美人さんが言った。

 良い声ぇ腰に来るぅ……じゃなくて。落ち着くのは貴方のその恰好の方です!!


「うん……取りあえず自己紹介していいかな?」


 何故だか涙目で言われてしまいました。

 マジ見惚れますイケてる美人さんの涙目!!

 私がそう思うと顔を赤くして更に涙目になったイケてる美人さんに首を傾げてしまう。だけども何でもないと言われ、イケてる美人さんは一つ咳払いをした。


「コホン……では自己紹介をさせていただきます」

「どうぞ」

「僕の名前はアルトと申します。貴女のいた地球とは異なる世界"クローズ"を管理している所謂神という存在です。貴女とは初めましての間柄で、これから宜しくお願いしますね、来栖さん」

「……心が読めるより痛い発言キタ」


 自己紹介をしてもらうと言うことでイケてる美人さんに向き直った、のはいいんだけども……突拍子もない発言に思わず本音が出てしまった。

 ごめんね、イケてる美人さん。謝るからもっとちゃんと泣いてください。

 ってかクローズ……え、何その世界。何閉めんの? 人類皆が閉鎖的なの?


「お願い来栖さん……これ本当のことなので大人しく聞いてください。そして受け入れて」


 本当に泣いてくれました。

 ホロホロ拭いもせず涙を流すイケてる美人さんは、凄く儚げで美しかった。やっぱ何やっても美人さんとかは美人なんだね。改めてそう思わされたよ。

 というか可愛すぎるんだけどこの子。


「つまりここは神のいる空間、もしくは生と死の狭間で、神である貴方が何故だか私を別世界に転生させてくれるってことでしょ? わかってるわよ、そんなこと」

「……はい、その通りです」


 どうやらそう言う事らしいです。いやぁ、勘でよく読む小説の内容言ってみるもんだね。当たってて私びっくりだよ。

 イケてる美人さん、アルトから詳しいことを聞いてみると、


「私が死んだ六月六日は、神様たちの娯楽の一つである"この日の午前零時に死んだ人の中で一人だけ別世界に生き返らせてみようぜ、何か面白い事が起きるかも"という変な行事があって、たまたま私がそれにくじ引きで当選されて、魔法が存在する世界クローズに転生ってこと」

「簡単に言ってしまうとそうですね」


 うん。死んで不幸なのか転生できて幸せなのか分からない複雑な気持ちになったよ。


「じゃあ、能力とか何かもらえるの?」

「はい。四つだけ、という決まりですが」


 いつの間にか泣き止んでしまっていたアルトに聞いてみた。四つ能力貰えるとか、結構なチートになりそうだ。

 取りあえず神様とか転生話を信じた私は、貰う能力について真剣に考え始める。ここはこれから別世界で生き抜くためにかなり大事なところだ。

 欠陥のない完璧な能力を貰わないとね。別世界行って即死とか洒落にならんし。






 ――三時間後。


「――と、――。――で……四つ目は、考えんの面倒だからアルトが勝手に決めていいよ。変な能力は勘弁してね」


 考え付く三つの能力を貰うことにした。その内容は、使う時になったら説明するわ。


「はい、わかりました。因みに言っておきますが、容姿など身体関係はこちらが決めますので」


 な、なんだって!? 酷い、酷すぎるよ神様アルト!!

 能力とか好きなの与えといて、一番肝心の容姿が勝手に決められるなんて……私、男になりたかったのに。男装ではない、正真正銘のイケメンに!!


「まぁまぁ、落ち着いてください來栖さん。もう伝えたいことは伝えたので、転生させますよ?」


 え、ちょ、早くない? 私数時間前に来たばかりですよ、アルトさん。

 もう少しお話ししましょうよ。どれだけ私が男になりたいかとかでも。


「それではいってらっしゃい。良い人生を」


 心で説得しようとしたが、無視された挙句問答無用に転生させられてしまった。くそう……不細工とかにしたら呪ってやるんだから。

 そう決意しながら私の意識は、白い光に呑まれていったのだった――。






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