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次話、恋敵現る
年越しそば
……そば?
俺、山梨タカシ。
先日 赤いキャップを逆さまにかぶった少年が連れていた
黄色いうさぎみたいな某モンスター
そのモンスターと
尾が燃えている火照った大トカゲとの戦いに巻き込まれ……
感電死した。
俺は幽霊になった。
人の許可無く幽霊にされるのは
納得いかない。
納豆たべたい。
俺は幾度か 元居た体に戻ろうとしたが
遺体はやけどがひどく 戻るに戻れない状態だった。
「そういえば」
俺は思いだした。
俺が恋していたことを、
右はじ隣の席の幼馴染みの美少女
美甘きらら☆に恋していたことを。
「いかなきゃ」
今しかチャンスはない。
チャンスと言えるのかどうか
それさえもわからないが
俺は成仏してしまう前に
どうしてもアイツに想いを伝えたかった。
うどんが良いのじゃ