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恐怖症を患ったのでVtuberになって治していこうと思います  作者: 水永 有軌
Vtuberデビュー

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18/18

同期とのコラボ予定

「それで、今日はどうしたんですか。あ、しばらくこの調子でいくと思います、直りそうにないので」

『いつもの口調はおとなしいからそれはそれでいいけどこの男勝りの口調もいいね、配信で使う?』

「使いません、てか多分戻ります」

『残念だね。さて、電話した理由だけど私の社員がコラボの依頼を出してきた』

「コラボですか?」


 前に会話をしたときは初配信からしばらくはコラボ配信をするつもりはないという予定ではあった。

 だが、何らかしらの変更があったのかそれともまた別の理由なのか。

 とりあえず岩世さんの話の続きを聞くことにした。


『コラボ相手は狛君の同期のさざなみわたる。キャラ設定としては狛君と同じ学校に通う生徒の一人で運動部の部長をやっている、いわゆるやんちゃな男の子だよ。性別はもちろん男性、5期生で君を含めた二人しかいない男子のうちの一人だ』

「俺は次にその漣渉とコラボをすればいいんですか?」

『そうしてもらえるとありがたいかな? ただ狛君の体調を最優先で決めるからコラボをするかどうかは任せるよ』


 コラボ依頼。この事務所に入ってから初めての同期との交流、いや昨日の配信で挨拶してくれたから初めてではないのか。でも直接会話をしたことはないからどちらでもいいか。

 それはそうとコラボをするかどうかだが、自分の中ではもう答えは決まっている。


「岩世さん、そのコラボ依頼受けます」

『よし来た、狛君ならそういうと思ってたよ。まぁこれが女性だったら話は別だっただろうけどね』

「女性だったら問答無用で断ります。多分俺のことだから下手したら気絶しますよ」

『それは困るね』

「岩世さんには大いに困ってもらってもいいんですけどね」

『それはひどくないかい』

「そんなことはないでしょ」


 俺と岩世さんが電話越しに互いに笑った。

 あぁやっぱり岩世さんとの会話はなんやかんやで楽しい。

 こうして俺は同期の一人漣渉とのコラボが決定した。


 ⁂


 パソコンを使って作業をしていると画面にCRから一件の着信が来た。

 開いてるアプリを閉じ、CRの画面を開くとそこにはフレンド申請が一見届いており、名前を確認すると漣渉と記載されていた。

 相手が男ということもあってすんなりとフレンド申請を許可し、彼とのフレンドが繋がった。

 この事務所に所属してから初めてのフレンドだった。


『改めてはじめまして、五期生で部長をやらせてもらってる漣渉だ。よろしく』

「初めまして、天怖心です。今回のコラボよろしくお願いします」

『こちらこそよろしくだ』


 通話こそせずただただチャットを打ち込んでいるだけだがそのチャットから彼がどんな人なのかを想像できた。

 きっと彼は明るく心優しいのではないかと僕は感じた。


『すでにマネージャーから連絡が言ってるかもしれないが、あさっての夜に俺と心君でコラボ配信をさせてもらうことになった。そこで企画内容を決めたいんだが今大丈夫か?』

「大丈夫だよ、それと名前は心でいいよ」

『分かった、じゃあ俺のことは渉って呼んでくれ』

「よろしく渉」

『こちらこそよろしくだ心。それで配信の内容なんだが』


 配信の内容を決めるためにあれこれ案を出し合い、お互いがこれでいいのはないかと企画内容が決まったのは会話を始めてからすでに一時間が経過したころだった。


『おっと、結構いい時間たってたな。企画内容も大体決まったしこれでマネージャーに送っとくぜ』

「分かった。僕もマネージャーに企画内容を送っておくね」

『頼んだ。それじゃあ、あさってはよろしくだ』

「こちらこそよろしくお願いします」


 同期とのコラボ楽しみだな。

 心の中で静かにそう感じつつ、俺は岩世さんに企画内容の連絡を一本入れる。

 仕事中だから返事が返ってくるのは少し時間がたってからだろうと思っていたらすぐに返事っが帰って来た。


「はやっ」


 驚きながらも返信何用を確認すると『問題ない』と帰ってきていた。

 これであさってに行う配信の内容は決定した。


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