スタンピード
神様おはようございます。
リクエスト通りに、焼き鳥10串と缶ビール2本にしました。
お昼のリクエストも書いておいてくださいね!
<ハンレイス村の祠には2人の神様が居る。
今日のリクエストは、1人で焼き鳥10串と缶ビール2本だったため、計焼き鳥20串と缶ビール4本をお供えした。
お供え物と一緒に、昼飯のリクエストを書くための紙とペンも置いてある>
<そして、マヤラが家に入った時だった。
カーンカーンと鐘が鳴る音が聞こえた。
鐘が鳴る時は、村民全員を集める緊急事態のみにしか鳴らない>
鐘の音!?出来立ての状態で食いたかったな…。
まあ、レンジで温めればいいしな…。
<村の中央には、大勢の村民達が集まっていた。
村民達の前に置いてある台に、1人の男が上り話し出した>
「村長の代わりに息子の俺が、代理で鐘を鳴らした理由を喋る!
スタンピードの前触れか分からぬが、Dランク以外の魔物が少し森から出てきている!
村長が今、王国に救援連絡を送っている。
皆も知っての通り、王国からハンレイス村は、休憩無しで2日もかかる距離だ。
王国の救援が来るまで、魔物から故郷を守ろうじゃないか!」
<村長の息子の言葉を聞き、村民達は「おー!」と言いながら拳をあげた>
「今は森から出ているだげで被害は無いが、出てくる量が増えるため、討伐部隊を決めさせていただく。
討伐部隊が決まり次第、家に訪問させていただく!」
スタンピードか…稼ぎ時ではあるが…死ぬ可能性が大だから嫌だな…。
最後になるかも知れんし、神様に伝えに行こうかな。
一旦朝飯を食べてから伝えに行こう。
いや…訪問が来てからの方がいいか。
<マヤラが家に着き、リビングに向かった時だった。
机の上にお供え物が置かれていた>
<マヤラごちそうさまでした。
お昼はラーメンが食べたいな!味は醤油でお願い!
あと飲み物が無くなりそうだから、ジュースと水も持ってきて!>
ラーメンですか。
完全に〆ラーメンじゃないか?
いや…時間もたってるし、〆ラーメンじゃないのか。
それとジュースと水か、ジュースは何が余ってたかな。
確認しに行く前に、焼き鳥をレンジで温めますか!
<焼き鳥をレンジで温めなおし、台所にある地下室の中に入っていった>
あるとしたら炭酸ジュースだな。
水もちゃんとあるし、もうリビングの所に持っていこうかな。
<マヤラが炭酸ジュースと水を運び終わった時だった>
ふー…終わったし朝飯食うぞ!
<ピンポーンとチャイムが鳴る音が聴こえた>
もう来たのか?俺の所に来るのは早すぎないか?
「お前の担当時間なんだがな、朝5時~深夜12時までだ」
「あっそ」
「はあ、スタンピードか。
祠を綺麗にしても意味なかっただろ?お前の頑張りは意味が無いんだよ。
村の為に働けよ?祠を壊さない条件だからな」
「分かってるよ。
とっとと行ってくれないか?」
「わりいわりい」
はあ、睡眠時間はあまりなさそうだな。
スタンピード終わるまでの飯は冷凍食品で大丈夫かな?
冷凍食品足りなかったら、睡眠時間削ればいいだけの話だからな。
飯は急いで食わなくて大丈夫だろ。
はあ、ビール飲みながら食いたかったな…。
ノンアルビール飲みながら食うか。
<マヤラは飯を食い終わり、魔物討伐をする前に祠に向かった>
神様すみません。
ご飯の準備が出来なくなりました。
冷蔵庫に冷凍食品がありますので、家でレンチンしてください。
飲み物はリビングに置いてあります。
「マヤラまだ討伐に行ってないのか?なんで報告してから行ってないんだ?」
「森から出ているとしても、急がなくていい状態だろ?
お前も訪問しに行かなくていいのか?」
「もう終わってるに決まってるだろ?お前みたいに仕事放棄はしていないんだよ。
神に守られるように願ってるのか?
こんな祠に神が居るわけ無いだろ」
はあ、また始まった。
神様から居る事を伝えるなとあの時から言われたけど…。
「願う?何故願う必要があるんだ?
俺はあの時から、祠を綺麗にしたいと思って綺麗にしているだけだ。
神様が居ようが居なかろうが関係無いんだよ!」
「はいはい、その祠の為に頑張って村に貢献しろよ?」
神様の前で失礼な事をしてしまいすみません。
それでは行って来ます。
<1日目の魔物討伐終了>
はあ、やっと12時になったけど…寝れそうにないな。
<マヤラは魔物討伐が終わり、家の隣の倉庫へと向かった。
その倉庫の中には、魔物の死体が沢山入っていた>
討伐して空間魔石で死体を倉庫に居れたけど…。
こんなに討伐していたなんてな…。
<マヤラが討伐した魔物
Eランク 94体
Dランク 67体
Cランク 15体>
<空間魔石
空間魔石は2つある事で使用できる。
空間魔石に魔力を流し込む事で、ゲートが出現しもう1つの空間魔石に繋がる>
速く死体処理をしなきゃな…。
こんなに死体があったら、死体処理している間に魔物が産まれそうだ。
<魔物が産まれる条件。
魔物同士の交尾。
空気中の魔力が一定数いくと、その魔力から魔物が産まれる。
空気中の魔力は[魔物と人間の死体] [魔物と人間が魔法を使用した時]に魔力は空気中にとどまる>
<そのため、屋内で魔物処理をする場合は、窓や扉を開けなれば、魔物が産まれてしまい殺される>
てか…Cランクの死体15って…。
明日の夕方にはBランクも森の手前に居そうだ…。
<4時間後>
魔物処理終わったー!肉は倉庫の中に居れにいかなきゃな。
て…もう4時かよ…寝れないじゃん…。
風呂も入れないし、ご飯は神様のが無くなるから食えないし…。
シャワーだけ浴びて、5時までアニメを観ようかな。
いや…肉運びに行くからアニメ観る時間無いじゃん…。
<1時間後>
はあ、結局アニメ観れなかった…。
救いはシャワー浴びれた事かな…。
ボックスの中に飲み物入れれる分入れよう。
神様に朝の挨拶もしに行こ。
神様おはようございます。
今日も飯を作れませんでした。
それでは行って来ます。
<19時間後>
<マヤラが討伐した魔物
Eランク 532体
Dランク 426体
Cランク 368体
Bランク 187体>
魔物処理頑張らなきゃ…。
5時までには終わらない…。
あれ?半分以上処理してある…。
神様がしてくれたのかな?感謝しなきゃだな…。
残りの処理を始めよう…まあ、普通に5時までには間に合わないけど…。
でもこのまんまんにしていたら、外ではスタンピード。
村の中では産まれた魔物になるからな。
速く王国の救援来てほしいな…睡眠がしたくてたまらない…。
<8時間後>
もう8時…4時間の遅れか…。
神様に朝の挨拶してから向かうか。
<マヤラが祠に向かっている最中だった。
村民から「速く魔物討伐行けよ!」「祠より村の方が大切だろ!」「祠を壊さずにしてやってんだぞ!」と罵詈雑言が流れた。
だがマヤラは何も気にしていない。
それが日常茶飯事だからだ>
神様おはようございます。
魔物処理ありがとうございます!
今日も飯を作れませんでした。
それでは行って来ます。
<マヤラが祠を離れようとした時だった。
急に眠気に襲われ目を閉じた。
挨拶をしている時に目を閉じていたのに、何故か目を開けた時に眠気に襲われた。
そして…マヤラが目を開けると…白い天井があった>